Cenntro Inc.CENN株価

時価総額
$346.3万
PER
電動商用車の設計・製造・販売・サービスの新興企業、従業員260名。MetroやLogistarなど5シリーズとiChassisを展開。2024年5月に杭州合弁を80%取得。米国・中国を中心に北米・アジア展開。

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事業内容

Cenntro Inc.は、主に電動(電気や水素)を動力とする軽・中型の商用車を設計・製造・販売し、フリート向けや市街地サービス向けのソリューションを展開しています。代表的な製品群としては市内配送やラストワンマイルに向けた小型商用車シリーズや、プログラム可能なスマートシャーシ、充電器などの関連プラットフォームを取り揃えています。

同社の顧客は自治体や物流事業者、各種フリート運用企業などで、収益は主に車両の販売と納入後の部品・整備・サービスから成り立っています。2024年の売上高は約3,130万ドルで、MetroやLogistar、Teemak、iChassisなどの車両モデルが収益の中心となっています。

同社は米国と中国に製造・組立拠点を持ち、独自の販売・サービス網として自社のEVセンターとディーラーネットワークを組み合わせたハイブリッドな流通体制を運営しています。アフターパーツの供給ではクラウドを活用した部品流通システムを整備し、製品ラインは複数の車種シリーズ、プログラマブルなシャーシ、充電関連製品といった領域で構成されています。

経営方針

同社は短期的には新型の電動商用車(ECV)モデルの北米・欧州での展開と、米国における現地流通チャネルの確立・強化を通じて売上拡大を図ることを目指しています。直近の売上は2024年に約3,130万ドル、同年末の現金は約1,250万ドルで、営業活動による純資金流出は2024年で約2,140万ドルでしたが、キャッシュ改善施策により本10‑K公表日から12か月間は事業戦略を実行できる流動性を確保できると見込んでいます。短期では在庫回転率の改善、包括的な予算管理、取引先の見直しと内部統制の強化などでコスト管理を進め、資金調達は手元資金、事業キャッシュフロー、借入枠、そして必要に応じて株式・債務による追加調達を組み合わせる方針です。

同社は重点投資分野として車両設計・生産技術、アフターサービスの流通基盤、並びにクラウドベースの部品配給システム(PARDISYS)に資源を集中させ、ここで差別化を図ることを目指しています。具体的には生産拠点は米国(カリフォルニア州オンタリオ、ニュージャージー州フリーホールド)と中国(長興、揚中)に集約し、部品倉庫は長興・揚中の生産側倉庫に加え、バルセロナとフリーホールドに補完的な部品フルフィルメント拠点を整備しています。これによりアフターマーケットの部品供給を迅速化し、在庫をより効率的に保つことで顧客満足度と運転資本の両方を改善することを目指しています。

新市場開拓と事業拡大では、長期的に製造とサプライチェーンの地域化を推進し、北米・欧州での組立・製造体制を整備することで輸送時間や輸入関連コストの低減を目指しています。販売面では従来の直営EVセンターに加え、地域ディーラーやチャネルパートナー網を拡大して販売・サービスを分散化し、欧州では子会社ベースの直販モデルから中央集約型のディーラー方式へ移行する方針です。加えて、バッテリー関連の生産拠点はメキシコの工場を閉鎖し米国への移転を検討するなど、地政学的リスクや人材確保も勘案した再編を進めています。

技術革新については同社は2013年以降の研究開発投資が累計で約9,440万ドルに達しており、今後も車両開発、走行制御、クラウド基盤、持続可能エネルギーの各領域で研究開発費を増強していくことを目指しています。製品面ではプログラム可能なスマートシャーシ(iChassis)や車載の通信デバイスを通じて車両構成や稼働データをクラウドで収集・解析し(既に約950台のMetroユニットからのデータ実績あり)、その知見を耐久性や品質向上、運用効率化に活かす取り組みを進めています。