Brainsway Ltd.BWAY株価

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非侵襲的な脳刺激治療の最大手。Deep TMSプラットフォームとHコイルを用いた治療機器を展開。2019年4月16日のNASDAQ上場や2024年11月5日のADS・ワラント私募、Valorが17.69%保有。米国・イスラエル中心に展開。

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事業内容

BrainsWay Ltd.は非侵襲的な神経刺激技術「Deep TMS」を中心に、うつ病や強迫性障害、喫煙依存など精神科領域向けの医療機器を開発・販売しています。同社は独自のコイル設計と臨床データを基に、米国FDAの承認を得た治療システムを主力商品として展開しています。

主要な顧客は病院や精神科クリニック、専門の治療センターで、装置の販売やリースに加えて導入後の保守や治療者向けの教育サービスから収益を得ています。同社は国内外の販売代理や大規模な診療ネットワークとの取引にも依存しており、契約先の経営状況や保険償還の動向が収益に影響します。

事業はDeep TMS本体の販売・リース、臨床試験や研究開発、そして導入後のトレーニング・サポートの三本柱で構成しています。同社は追加適応症の承認や短期間に複数回行う集中治療の臨床開発を進め、米国とイスラエルを拠点に製品改良と市場拡大を図っています。

経営方針

同社は短期的には市場浸透と収益の多様化を成長の最優先課題としています。具体的には、Deep TMS(深部経頭蓋磁気刺激)システムの販売、リース、利用ごとの課金(pay‑per‑use)、保守・サービス料を複数の収益柱として育てる方針で、2024年は営業利益を達成しましたが過去に赤字の歴史があるため、同社は既存資金と資金調達を組み合わせて2025年の設備投資や研究開発を賄う計画です。直近の資金調達としては2024年11月にValor社向けにADSとワラントを発行して約2,000万ドルを調達しており、同社はこの資金を商業展開と臨床パイプラインの推進に充てると明示しています。

同社は研究開発と臨床エビデンス構築に重点投資することで差別化を図っています。2024年の研究開発費は約720万ドル、資本的支出は約380万ドルで、H‑コイルを用いた独自のDeep TMSプラットフォームは、うつ病(MDD)、強迫性障害(OCD)、喫煙中止の三つの適応でFDAクリアランスを得ており、OCDについてはランダム化比較試験での有効性を示した点が強みです。加えて医師やオペレーターのトレーニングを重視しており、装置導入後の教育体制やサポートへの投資が売上拡大の鍵になると位置づけています。

同社は新市場開拓と国際展開を積極的に進めています。海外ではディストリビューターとの独占的契約(通常3〜10年)を通じて販売網を構築しており、日本ではPMDA承認と2024年の学会ガイドライン改訂でカバレッジ拡大の成果が出ています。併せて米国市場の拡大に注力し、米国内での臨床試験や保険償還交渉を進める一方、M&Aや戦略的提携も選択肢として検討しており、2024年のValorへの出資後はValorが約17.7%の持分を有し取締役指名権を得るなど、資本政策とガバナンスを踏まえた事業拡大を目指しています。

同社は技術革新を持続的な成長の原動力とみなし、製品改良と新プロトコルの検証に注力しています。例えば「加速プロトコル(1日複数回の短期間集中治療)」に関する前向き無作為化試験を2024年に立ち上げており、これにより治療時間の短縮や患者アクセス改善を狙っています。またソフトウェアやデータの安全性にも投資しており、2024年にはサイバー保険を取得、外注コードのセキュリティ要件強化や本社移転による研究設備の拡充(月額賃料は初年度約48,730ドル、5年目には約58,280ドルの見込み)など、製品と運用両面での技術基盤強化を進めています。