Awaysis Capital, Inc.AWCA

時価総額
$5544.8万
PER
バケーションレンタルと不動産開発の新興企業。賃貸・販売・リゾート管理を展開。2024年9月に5,000,000ドルの与信承認、Casamora開発を推進。米国(フロリダ州ミラマー)、従業員4名体制、ベリーズで展開。

事業内容

Awaysis Capital, Inc.は旅行地における住宅型バケーションコミュニティの取得、開発、販売、賃貸管理を中心に事業を展開するバケーションレンタル会社です。同社はリゾート運営や宿泊事業の立ち上げにも取り組んでおり、開発段階にある「Awaysis Casamora」などの物件の商業化を目指しています。

同社の主要な顧客は休暇利用者や物件を購入する投資家で、収益はユニットの販売、短期賃貸からの宿泊収入、そしてリゾート管理や運営に伴う手数料が中心となる見込みです。まだ営業実績は限られており利益は未達であるため、少数の正社員に加えて米国とベリーズの外部コンサルタントや業務委託先に依存して事業運営を行っています。

事業は大きく(1)不動産の取得・造成、(2)ユニットの販売と販売促進、(3)賃貸管理および宿泊運営の三つのラインに分かれています。同社は季節変動や各国の規制の影響を受けやすいため、借入や提携による資金調達で開発を進めつつ、ブランド認知の向上と各物件の収益化を図っています。

経営方針

同社は休暇用賃貸とホスピタリティ資産の取得・再開発・運営を成長の軸に据えており、賃料収入とユニット売却による売上拡大で資産基盤を拡大することを目指しています。具体的には、事業拡大のため株式売出しや第三者からの出資を通じて最大1,000万ドルの資金調達を目標に掲げており、2024年6月30日時点の現金は約74.6万ドル、2024年度の純損失は約709万ドル、累積赤字は約1,264万ドルと報告されています。短期的には資金確保が最重要課題であるため、同社は賃料収入の早期創出と追加の資本調達でキャッシュフロー改善を図ることを目指しています。

重点投資分野は、観光地のバケーションホームコミュニティの取得・改修と、同社が推進するCasamoraなどのリゾート開発プロジェクトです。同社は立地と物件再開発を通じて差別化を図る方針で、買収と改修に重点を置きコストを最小化するために現金支出を抑える施策を取っています。例えば、役員報酬やボーナスを株式で支払うことで現金支出を削減しており、2024年には役員報酬等の一部を株式28,142,306株(約693万9,330ドル相当)に転換しています。一方で大量の株式発行は既存株主の希薄化という明確なトレードオフを伴います。

新市場開拓と事業拡大では、ベリーズなど国際的な観光地での物件取得を進める計画を掲げ、取得対象企業やプロジェクト(例:Chial Limitedの取得やAwaysis Casamoraの完成)への投資を想定しています。資金面では、2024年10月に想定される500万ドルの与信枠(年率3.5%、12ヶ月)を取得して主要買収や開発を進める計画があり、これまでに私募で約191.8万ドルを調達しています。加えて、株式の流動性向上を目指してNYSE Americanへの上場申請を目指し、取引単位の整理として最大1対20の逆株式分割を承認するなど、資本市場からの調達準備を進めています。

技術面では、事業の商用化に向けて情報管理とサイバーセキュリティを強化する方針です。同社は従業員が少数(常勤4名)で外部のIT業者に運用を委託しており、エンドポイント保護、クラウド型メールフィルタ、多要素認証、ID管理、クラウドバックアップといった具体的対策を導入しています。CFOが情報技術の専門資格を有しIT監督を行う体制を敷いており、事業規模の拡大に合わせてITガバナンスやデータ保護体制を強化していくことを同社は目指しています。