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Arcos Dorados Holdings Inc.【ARCO】株価
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時価総額の推移
事業内容
Arcos Dorados Holdings Inc.はラテンアメリカとカリブ海地域でマクドナルドの店舗を運営・フランチャイズ展開する大手事業者です。同社は直営店舗での飲食販売を主力とすると同時に、店舗用不動産の選定・保有やサブフランチャイズへの賃貸を通じた収益も確保しています。近年は店舗の改装や新フォーマット導入、デジタル注文や配達チャネルの拡充にも力を入れています。
主要な顧客は地域に住む一般消費者で、来店客に加えモバイル注文や配達、ドライブスルー利用者が増えています。同社の収益構造は大きく直営店の売上とフランチャイズ関連の収入に分かれ、フランチャイズ収入は固定賃料か売上連動の料率のいずれか高い方を基準に受け取る仕組みが中心です。自社で保有する不動産からの賃料収入がキャッシュフローの安定に寄与しています。
事業は地域別にブラジル、NOLAD(中北部地域)およびSLAD(南部・アンデス圏)の三つの区分で管理しており、ブラジルが最大の市場です。同社は直営店、フランチャイズ店、合弁事業といった複数の運営形態を持ち、イートイン、持ち帰り、配達、ドライブスルー、コーヒーやデザート専門コーナーなど多様な業態を展開しています。人材育成や研修センター、デジタル会員基盤の構築も成長戦略の重要な柱としています。
経営方針
同社はラテンアメリカ・カリブ海地域での継続的な拡大と収益性向上を目指しています。直近では2024年末時点で2,428店を展開しており、2022年にマクドナルド本社と合意した成長計画として少なくとも200店舗の新規出店と少なくとも400店舗のリニューアルを想定し、2022〜2024年で約6億5,000万ドルの設備投資を行う方針を打ち出していました。さらに店舗フォーマットの近代化を進め、2024年時点で約67%あった最新型の店舗比率を2027年末に約90%に引き上げることを目標としています。
同社は重点的に実店舗の近代化とサービスチャネルの強化に投資することで差別化を図っています。2024年には新たに85の最新型店舗を開店し既存160店舗を改装するなどの実績があり、郊外の独立型店舗やドライブスルーを多く保有するポートフォリオを武器に、ドライブスルー経由売上は2021〜2024年で約18%伸長、デリバリーは同期間で約93%と急成長しています。加えて同社は自社で保有する土地・建物(約472の店舗用不動産を含む計528物件)を活用して賃料や立地のコントロールを図り、競合と一線を画す収益構造を築いています。
同社は新市場開拓とフランチャイズ事業の拡大を同時に進めています。直営出店に加えて開発ライセンスやサブフランチャイズ、合弁事業を通じた現地展開を活用し、既にメキシコや中南米でのジョイントベンチャーや開発ライセンスを運用しています。成長投資を後押しするため、マクドナルド本社からの支援により実効的なロイヤルティ水準が調整されたこともあり(2022〜2024年でおおむね5.6〜6.2%の実効率)、新規出店や既存店の近代化を加速させる資金的余地を確保しています。
同社は技術革新を成長の中核に位置づけ、顧客接点のデジタル化とデータ活用に積極投資しています。2024年のシステム全体売上の約57%(約33億ドル)はデジタルチャネルによるもので、数千万の登録顧客データを活用して購買傾向に基づく個別プロモーションや利便性向上を図っています。また、AIを含む生成型ツールやデータ分析の実験・導入を進める一方で、決済や顧客情報の安全管理にも投資し、オンライン注文・配達の品質維持と顧客体験の高度化を両立させることを目指しています。