Alkermes plc. (ALKS) 株価

時価総額
$57.5億
PER
神経科学領域の大手バイオ医薬品企業。長時間作用型注射剤技術とVIVITROL、ARISTADA、LYBALVIを展開。2023年11月に腫瘍事業をMuralに分離、2024年5月にアスローン施設をノボへ約9790万ドルで売却。アイルランド本社、米国・欧州中心に展開。

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事業内容

Alkermes plc.は神経領域の治療薬を開発・製造・販売するグローバルなバイオ医薬品企業です。同社はアルコール依存やオピオイド依存向けのVIVITROLや、統合失調症・双極性障害向けのARISTADA系列やLYBALVIといった自社製品を中心に事業を展開しています。

同社の収益は主に自社製品の販売から成り立っており、米国内では卸売業者への販売や自社の営業チームによる流通を通じて収益化しています。加えて、ヤンセンやバイオジェンなどとのライセンス契約や他社向けの製造受託、ロイヤルティ収入も重要な収入源になっています。主要な流通先としてMcKesson、Cardinal Health、Cencoraなどが挙げられます。

同社は製品販売に加え、独自の長期持続型投与技術を核に研究開発と製造を進めています。オハイオ州の製造施設で臨床から商業生産まで対応しつつ、外部委託先やサプライチェーンとの連携を図りながら新薬開発と既存製品の供給を両立しています。

経営方針

同社は成長戦略として、既存の商業製品での収益拡大と臨床パイプラインの進展を両輪に据えています。2024年の通期売上高は約15.6億ドル、継続事業による営業利益は約4.2億ドル、純利益は約3.7億ドルとなっており、まずは主力製品(VIVITROL、ARISTADA 系列、LYBALVI)の販路強化で売上を伸ばすことを目指しています。株主還元と資本効率の改善にも注力しており、取締役会は最大4億ドルの自社株買い枠を承認しており、2024年は約2億ドル(約790万株、平均取得単価25.33ドル)を買い戻しました。

重点投資分野は「長期作用薬」や投与形態の差別化にあります。化学的または物理的に薬の放出を制御する独自技術群(注射用の延長放出マイクロスフェア、LinkeRx のような結合化学、ナノクリスタル化、経口の制御放出など)を持ち、服薬頻度の削減や安定した血中濃度の実現で他社製品と差別化を図っています。製造面ではオハイオの自社工場を保有し、適正な製造基準(いわゆる cGMP)に沿った供給体制の確保や代替調達先の確保を進めることで、サプライチェーンリスクの低減にも投資しています。また、Biogen との契約関連売上が連結収入の約9%を占めるなど、ライセンス収入や提携も重要な収益源です。

新市場開拓と事業拡大の計画としては、適応症の広げ方と事業ポートフォリオの最適化を両立させています。神経系領域の適応拡大(例:ナルコレプシーや特発性過眠症などの臨床開発)を進める一方、2023年11月に腫瘍領域を分離してMural Oncologyを設立するなど、事業の選択と集中も行っています。設備面では2024年にアスローン施設をノボ社に約9,790万ドルで売却しつつ、移行期間は委託契約で一定の製造・開発を継続することでキャッシュ化と外部連携の両立を図っており、米国・アイルランド・マサチューセッツの拠点を活かして海外展開や提携を加速する見通しです。

技術革新への取り組みは同社の差別化戦略の核であり、同社は独自プラットフォームに継続投資することで新薬候補の耐久性や使いやすさを高めることを目指しています。研究開発費の投入に加え、臨床試験の前後での品質管理や規制対応を強化し、承認取得までのタイムライン短縮を図る施策を講じています。営業面でも米国のARISTADA 関連で約355名の営業要員を維持するなど商業化投資を続けており、技術面と商業面を組み合わせて市場での実行力を高める方針です。

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