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AGM GROUP HOLDINGS, INC.AGMH
事業内容
AGM GROUP HOLDINGS, INC.はビットコインのマイニング事業を中核に、マイニング機器の調達・設置・運用や、マイニング向けデータセンターへの投資を行っています。同社は機器の大量購入や稼働管理に加え、顧客向けの運用支援やシステム保守といった関連ソリューションを提供しています。
収益は少数の大口顧客に強く依存しており、2024年度は上位三社で約64%、21%、12%を占めました。そのため主要顧客の喪失や入金遅延、さらに限られた供給業者の納期や価格変動が同社の業績に大きく影響します。
事業はおおむね自社マイニングの運用、マイニング機器の調達・販売(およびリース)、データセンター運営と顧客サポートの三本柱で構成されています。同社はベンダーとの大型機器購入契約や追加拡張オプションを持ちつつ、運用支援やソフトウェア面のサポート品質維持にも注力しています。
経営方針
同社はビットコイン採掘事業と関連インフラの拡大を成長の主軸とすることを目指しています。直近では子会社を通じて2024年12月に2,000台のビットコイン採掘機を合計約9.62百万米ドルで発注しており、2025年末までに追加で最大約30,000台を取得できるオプションを保有しています。資金調達面では2025年3月の公募で約5.4百万ドルの総収入を得ており、同社はこれらの資金を主に採掘機の購入、データセンター投資、運転資金に充当する計画です。
重点的に投資する分野は採掘ハードウェアとデータセンター、並びにフィンテック系ソフトウェアとASIC関連の事業です。ハード面では大量の採掘機購入やデータセンター設備の整備に資本を振り向け、ソフト面ではブローカーや機関向けに直接営業を行う一方で、検索連動広告や検索最適化、製品内のウイルス的拡散機能やSNSを使ったマーケティングで差別化を図っています。ASIC製品は上級営業担当が直接顧客に機能や保守性を説明して受注につなげるなど、販売チャネルとサポート体制を重視しています。
新市場開拓や事業拡大では、採掘台数の迅速な拡張とデータセンター網の拡充を通じてスケールメリットを狙っています。同社は資金を調達して採掘機を段階的に増設する計画であり、必要に応じて追加オプションを行使して短期的に能力を高める方針です。また、過去に保有していた高性能ハードウェア製造子会社(南京ルツン)の株式譲渡で資金化するなど、資本再配分を行いながら収益基盤の多角化と顧客層の拡大に取り組んでいます(なお、2024年の売上は上位顧客3社で64%等の顧客集中が見られ、これを是正する施策も並行して進めています)。
技術革新への取り組みとしては、採掘効率を高める最新の専用機器導入とデータセンター運用の自動化・省エネ化、ソフトウェア面での機能強化を進めています。同社はCTOを中心に製品の機能改善や運用サポート体制の整備を進めつつ、外部環境や技術変化に速やかに対応するために設備更新や研究開発への投資を行う計画です。技術リスクを踏まえつつ、ハードとソフトを組み合わせたサービス提供で競争力を維持・向上させることを目指しています。