高砂香料工業JP:4914

時価総額
¥1654.5億
PER
12.1倍
フレーバー、フレグランス、アロマイングリディエンツ、ファインケミカルの製造・販売を行い、研究や不動産賃貸も手がける企業。

事業内容

高砂香料工業は、香料事業を中心に多様な事業セグメントを展開しています。主な事業には、フレーバー、フレグランス、アロマイングリディエンツ、ファインケミカルの製造・販売があります。これらの事業は、飲料や食品、香粧品、医薬品など多岐にわたる製品に使用されています。

フレーバー事業では、飲料やアイスクリーム、菓子、調理加工食品に使用されるフレーバーや天然香料を提供しています。フレグランス事業では、衣料用洗剤や柔軟剤、香粧品、芳香剤に使用される香料を製造しています。アロマイングリディエンツ事業では、メントールやムスクなどの香料素材を取り扱っています。

ファインケミカル事業では、医薬品中間体や触媒、有機電子材料などの精密化学品を提供しています。これらの製品は、医薬品や電子材料の製造において重要な役割を果たしています。また、高砂香料工業は不動産賃貸やその他のサービス業も手がけています。

高砂香料工業は、日本、米州、欧州、アジアの各地域で事業を展開しており、各地域における主要な関連会社と連携しながら、グローバルな市場での競争力を高めています。これにより、地域ごとのニーズに応じた製品とサービスを提供しています。

経営方針

高砂香料工業は、企業理念「香りを原点とする革新的な技術を通して、新しい価値を創造し続ける」を基に、2040年のビジョン「Vision 2040」を掲げています。このビジョンは「人にやさしく、環境にやさしく」をスローガンとし、多様な価値観の尊重や自然との共生を目指しています。

同社は「Vision 2040」の実現に向け、2024年度から中期経営計画「New Global Plan-2 (NGP-2)」を推進しています。この計画では、海外の成長、国内の収益性改善、サステナブルな経営の3つの基本方針を掲げています。これにより、社会価値と経済価値の両立を目指しています。

海外市場では、香料市場の成長を背景に、米州やアジアでのフレーバー、欧州でのフレグランスの売上が好調です。新規顧客の開拓やサプライチェーンの最適化を通じて、さらなる成長を図っています。これにより、グローバルな競争力を強化しています。

国内では、医薬品中間体の輸出増加や製品構成の最適化により、収益性が改善しています。しかし、フレーバー・フレグランス事業には課題が残っており、製品ポートフォリオの適正化や新領域の開拓を進めています。これにより、国内市場での競争力を高める方針です。

サステナブルな経営の実現に向けては、Sustainability2030を推進し、社会的課題の解決に取り組んでいます。人的資本の価値最大化や業務遂行力の向上を通じて、経営基盤の強化を図り、持続可能な成長を目指しています。これにより、長期的な企業価値の向上を図っています。