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BANCO BILBAO VIZCAYA ARGENTARIA, S.A.BBVA
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事業内容
BANCO BILBAO VIZCAYA ARGENTARIA, S.A.はスペイン系の大手銀行グループで、個人や企業向けの銀行業務を中心に展開しています。同社は預金や貸出、決済サービスを基盤に、資産運用や保険、富裕層向けのプライベートバンキングなど幅広い金融サービスを提供しています。近年はスマホやネットを使ったデジタル銀行サービスに力を入れ、非対面チャネルでの取引を拡大しています。
主要な顧客は個人、個人事業主、中小企業、大企業で、地域ごとに顧客構成が異なります。同社の収益は貸出による利ざやと手数料収入が中心で、為替や債券などの市場取引や保険収入も利益源になっています。複数の国で事業を展開することで収益の安定化と多様化を図っています。
事業は主に国内市場(スペイン)と国外市場(メキシコ、トルコ、南米など)、および法人向けの大口取引部門に分かれます。製品ラインは住宅ローンや個人ローン、クレジットカードと決済サービス、企業向け融資、資産運用商品、保険、市場取引などで、デジタル化を通じてコスト効率と顧客利便性の向上を進めています。
経営方針
同社は収益性の改善と資本効率の向上を成長戦略の中心に据えています。具体的にはコスト/収益比率の引き下げや貸倒引当の適正化を通じて経常利益を底上げし、株主還元を継続することで投資家期待に応えることを目指しています。公表された中期方針や投資家説明では、自己資本比率(CET1)を堅持しつつ収益性指標の改善を図ることが掲げられており、過去のレンジではROEを二桁台に近づけることといった数値目標が示されることが多く、資本配分は成長分野へ重点的に振り向けられています。
重点投資分野はリテールと中小企業向けのデジタルチャネル、資産運用・ウェルスマネジメント、企業向け決済・現金管理、そしてサステナブルファイナンスです。差別化戦略としては、長年蓄積した顧客データとグローバルな決済ネットワークを活用して個別ニーズに合わせた商品提案を行い、手数料性収入と顧客ロイヤルティの向上を図っています。例えば高収益市場ではクロスセルを強化し、手数料や資産残高の拡大で利ざや依存度を下げる施策を具体的に実行しています。
新市場開拓や事業拡大は「選択と集中」の考え方で進められており、成長ポテンシャルの高い地域や事業に資源を集中させる一方で非中核資産は売却して資本を回収する方針です。伝統的にメキシコやトルコなどの市場がグループ収益の大きな柱になっており、これら既存市場でのシェア拡大と並行して、富裕層向けやデジタル未接触層の獲得を狙った支店網最適化や提携を通じた顧客基盤拡大を進めています。具体施策としては小規模M&Aやパートナーシップによる業務委託、支店の統廃合といった手段を用いて収益性を高めます。
技術革新には積極的に投資しており、クラウド移行やデータ分析、機械学習を与信や不正検知、顧客提案の高度化に適用することでコスト削減と売上拡大を同時に追求しています。API基盤の整備やオープンバンキングを通じて外部事業者との共同商品を増やし、手数料収入の新たな源泉を作ることを目指しています。投資規模は年次でのIT関連支出を相当程度確保する方針で、同時にサイバーセキュリティと規制対応への投資も並行して強化しています。