平和紙業JP:9929

時価総額
¥45.5億
PER
31.1倍
木材から製造された紙や紙加工品の販売・物流を行う和洋紙卸売業と、不動産の売買・賃貸借を行う不動産賃貸業。

事業内容

平和紙業は、主に二つの事業セグメントを持っています。一つ目は「和洋紙卸売業」で、紙や紙加工品の販売、物流、保管、紙加工業務を行っています。このセグメントには、平和紙業本体とその連結子会社である株式会社辻和、平和紙業(香港)有限公司が関与しています。

二つ目の事業セグメントは「不動産賃貸業」です。平和紙業は、連結子会社である平和興産株式会社と共に、不動産の売買、賃貸借、管理、仲介を行っています。このセグメントでは、平和興産が主に不動産賃貸を担当しています。

平和紙業の和洋紙卸売業では、平和興産が物流、保管、紙加工業務を担い、株式会社辻和と共に商品の流通を支えています。また、平和紙業(香港)有限公司は、海外市場での紙製品の販売を行っています。

経営方針

平和紙業は、持続可能な成長を目指し、独自の成長戦略を推進しています。同社は「平和を愛し、環境を重んじ、文字文化を通じ、豊かな未来創りに役立つ企業」を目指すことを社是とし、環境に配慮した製品の開発と販売に注力しています。

同社の中期経営計画では、社員一人当たりの生産性向上を通じて収益性を高め、強固な経営基盤を確立することを目指しています。また、環境問題への対応として、エコロジーペーパーの開発・販売を推進し、持続可能な社会の実現に貢献しています。

平和紙業は、売上高営業利益率やROE、ROAを重要指標として位置づけ、収益力の強化を図っています。特に、付加価値の高い商品の販売比率を高めることで、バランスの取れた財務体質の強化を目指しています。

同社は、紙の需要減少に対応し、高級パッケージや特殊機能を持つ技術紙の販売を強化しています。SNSを活用した販売促進活動を通じて、顧客との関係を深め、収益性の向上を図っています。

また、平和紙業は、働きやすい職場環境の構築やIT環境の整備を進め、事業の効率化を図っています。これにより、従業員の働きがいを高め、企業全体の生産性向上を目指しています。

新規事業開発にも積極的に取り組んでおり、脱プラスチック・脱炭素の流れに対応した新たな素材の開発を進めています。M&Aによる成長機会も検討し、持続的な成長を追求しています。

不動産賃貸業では、大阪・名古屋地区での固定資産の収益化を進めています。耐震補強やリニューアル工事を行い、賃貸収入の増加を図るとともに、物流拠点の有効活用を進めています。