学究社JP:9769

時価総額
¥258.5億
PER
12.9倍
教育事業では「ena」ブランドの進学塾運営、不動産事業では住居用・事務所用不動産の賃貸、その他事業ではインターネットによる教育情報配信サービス。

事業内容

学究社は、主に教育事業と不動産事業を展開しています。教育事業では、中学、高校、大学受験生を対象とした進学塾「ena」を運営しています。このブランドは関東圏を中心に、北米や欧州でも展開されています。特に「ena最高水準」や「極」など、難関校受験に特化した指導も行っています。

また、学究社は個別指導やオンライン授業にも力を入れています。「ena個別」や「enaオンラインclass」、オンライン家庭教師の「家庭教師Camp」など、多様な学習スタイルに対応しています。さらに、看護医療系や芸術系の受験指導も提供し、幅広いニーズに応えています。

不動産事業では、学究社が保有する住居用や事務所用不動産の賃貸を行っています。この事業は、教育事業と並行して収益を支える重要な柱となっています。

その他の事業として、子会社のインターエデュ・ドットコムがインターネットを通じた受験・教育情報の配信サービスを提供しています。これにより、受験生や保護者に向けた情報提供を強化しています。

学究社の海外展開も注目されます。アメリカやカナダ、欧州においても「ena」ブランドの進学塾を運営し、邦人子女を対象にした教育サービスを提供しています。これにより、グローバルな教育ニーズに対応しています。

経営方針

学究社は、教育事業を中心に成長戦略を推進しています。創立50周年を迎えた同社は、「人間第一」を基本理念に掲げ、教育理念として「勇気・品性・誠実」を重視しています。これに基づき、時代の変化に積極的に対応し、革新的な手法で事業を拡大しています。

同社の中期経営計画では、売上高営業利益率20.0%を目標に掲げ、収益性の向上を図っています。2022年の実績は19.7%と目標にわずかに届かなかったものの、同業他社と比較して高い収益性を維持しています。合格実績の向上と生徒数の増加を目指し、コスト削減にも注力しています。

学究社は、都立中高一貫校の受験対策に強みを持ちつつ、私立中高受験への対応も強化しています。2024年度からは、私立中高受験への取り組みを本格化し、低学年からの対策を強化しています。これにより、幅広い受験ニーズに応える体制を整えています。

新規校舎展開も積極的に進めており、東京都内での成功を基に千葉県や埼玉県への進出を加速しています。2026年までに「ena小中学部」ブランドの校舎を10校開校する計画です。また、不採算校舎の閉鎖を進め、事業構造の最適化を図っています。

さらに、大学受験までの一貫した経営モデルを確立し、継続的な指導体制を構築しています。新中1生の授業料無料化や新高1継続特典を提供し、合格実績の向上と生徒・保護者の満足度向上を目指しています。これにより、生徒獲得を強化しています。