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INTLOOPJP:9556
事業内容
INTLOOPは、プロフェッショナル人材のマッチングと事業創造型のコンサルティングを中核に事業を展開する企業です。同社はフリーランスのコンサルタントやITエンジニアを顧客企業のプロジェクトに紹介し、自社のコンサルタントと組んだハイブリッドチームで経営課題やDX推進に伴走しています。
主要顧客は製造業などの大手事業会社に加え、SIerやコンサルティングファームが中心で、案件は高単価の長期案件が多いのが特徴です。同社の収益は、フリーランスを案件にアサインして受け取る業務委託料と、転職支援の成功報酬、さらにWebサービスの利用料や広告料が柱となっています。
事業は大きくプロフェッショナル人材ソリューション、コンサルティング、Webサービスの三本柱で構成しています。同社は複数の案件紹介サイトや転職支援、フリーランス向け福利厚生などのWebサービスを運営し、戦略立案から業務改革、IT導入まで幅広い領域でワンストップの支援を行っています。
経営方針
同社は中長期経営計画「INTLOOP “VISION2030”」の下、2030年7月期に売上高1,000億円、営業利益150億円の達成を目指しています。計画は2025年7月期を初年度とし、既存事業の成長加速と新たな事業領域の創出を両輪に据えています。具体的には売上規模を拡大すると同時に営業利益率を高め、2030年時点でおよそ15%の営業利益率を確保することで、収益性の高い事業基盤を築こうとしています。
重点投資分野はプロフェッショナル人材ソリューションとコンサルティング、そしてDX(特にAI)領域のソリューション構築です。同社はフリーランスのコンサルタントやITエンジニアを大型の長期プロジェクトに供給するビジネスを強化するとともに、自社コンサルタントと外部人材を組ませた「ハイブリッドチーム」で差別化を図っています。加えて、転職支援やフリーランス向け福利厚生、複数の案件紹介サイトといったWebサービスを活用して人材の獲得と定着を図り、単なる仲介でなく「事業創造まで伴走する」サービスを提供する点が同社の強みです。
新市場開拓と事業拡大では、スタートアップとの協業・投資やファンドを通じた外部投資、M&Aやジョイントベンチャーの活用を明確に打ち出しています。短期的にはAI関連領域への投資や新規顧客の獲得に注力し、中長期ではVC投資や共同事業で新しいソリューション領域を取り込む計画です。人材面では新卒採用の継続とプロフェッショナル登録者の集客を強化するため、Web広告や各種メディア、福利厚生サービス紹介を組み合わせて募集チャネルを多様化しています。
技術革新への取り組みはAIを核としたソリューションポートフォリオの拡充と、社内の技術・データ運用力の強化に重点を置いています。具体的にはAIを活用した業務効率化ツールや顧客向けサービスの開発投資を進める一方で、個人情報保護の強化(プライバシーマーク取得など)や情報管理体制の整備により信頼性を担保します。これにより、技術力と人材供給力を組み合わせたワンストップ支援で顧客のDXを促進し、営業利益率の改善につなげる方針です。