アソインターナショナルJP:9340

時価総額
¥73.2億
PER
18.9倍
矯正歯科治療に必要なオーダーメイドの歯科技工物を提供し、矯正装置やマウスピース型矯正装置、イン・ダイレクト・ボンディング・システムなどの製造・販売を行う。

沿革

1982-04東京都墨田区において、個人事業として矯正専門の歯科技工所ASO DENTALを開業
1988-05東京都中央区湊において、株式会社アソ.デンタル(現当社)を設立
1992-06商号を株式会社アソインターナショナルに変更
1996-05本社を東京都中央区銀座に移転
1996-06リンガル矯正治療用I.D.B.S販売開始
2000-07株式会社ASOホールディングスを設立。株式移転により、株式会社ASOホールディングスが当社の100%親会社となる
2004-08ラビアル矯正治療用I.D.B.S販売開始
2005-12当社で第1回「Clear AlignerTM」セミナーを開催
マウスピース型矯正装置「Clear AlignerTM」発売
2007-11大阪オフィス新設
2009-04米国最大の矯正学会アメリカ矯正歯科学会(A.A.O)へ初出展
2010-04新潟オフィス新設
2010-07「Clear AlignerTM」から、「AsoAligner®」に名称を変更し販売開始
2012-03名古屋オフィス新設
2012-07ASO ISTANBUL ORTHODONTICS LABORATORY LTD.を設立し関連会社化
2014-01株式会社ASOホールディングスを100%親会社として、DENTEX株式会社を設立
2015-05ASO INTERNATIONAL MANILA, INC.(現連結子会社)を設立
2017-05本社にデジタルセンター開設
2017-06HARMONYリンガルシステムを製造販売開始
2018-04製造工程をデジタル化し、精度・製造スピードを向上させた「AsoAligner DIGITAL」を発売開始
2019-04株式会社ASOホールディングスからの新設分割により、当社代表取締役社長阿曽敏正の資産管理会社として株式会社ASOを設立
フォレスタデント・ジャパン株式会社(現連結子会社)の株式の100%を取得し子会社化
2019-05ASO INTERNATIONAL HAWAII, INC.(現連結子会社)の株式の100%を取得し子会社化
2019-06株式会社ASO INTERNATIONAL HITACHI(現連結子会社)の株式の100%を取得し子会社化
当社が株式会社ASOホールディングスを吸収合併し、株式会社ASOホールディングスは消滅し、当社が存続会社となる
DENTEX株式会社の全株式を譲渡
2019-12台北雅塑國際有限公司を清算
2021-07ASO ISTANBUL ORTHODONTICS LABORATORY LTD.を清算
2022-12東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場

事業内容

アソインターナショナルは、矯正歯科治療に必要なオーダーメイドの歯科技工物を提供する事業を展開しています。同社グループは、矯正歯科技工物の製造を中心に、全国の歯科医院や歯科大学、附属病院などの歯科医療機関に対して製品の供給を行っており、高品質かつ多種多様な矯正歯科技工物の提供が可能です。また、矯正歯科技工物の修理や関連セミナーの開催、矯正に関する材料販売も手がけています。

アソインターナショナルは、内製と外注のバランスを取りながら、柔軟な製造キャパシティを確保しています。特に、外注製造においては、独立した歯科技工士が立ち上げた歯科技工所との継続的な取引を通じて、汎用性の高い製品の製造を行っています。この外注体制は、受注状況に応じて外注量を柔軟に調整することができ、固定費の負担抑制と製造キャパシティの確保に寄与しています。

同社グループは、デジタル管理を加速させ、約284万件の症例件数をデジタルで管理しています。これにより、100種類以上の矯正歯科技工物の提供が可能となり、歯科医師の様々なニーズに柔軟に対応しています。また、強固な顧客関係を構築しており、歯科医療機関との長期的な取引関係や、歯科医師の口コミによる顧客紹介が同社グループの事業拡大に貢献しています。

主な製品としては、矯正装置、マウスピース型矯正装置「AsoAligner DIGITAL」、イン・ダイレクト・ボンディング・システム(I.D.B.S)などがあり、これらの製品は歯科医療機関からの発注に基づいて製造されています。特に「AsoAligner DIGITAL」は、3DCAD及び3Dプリンターを使用した製造工程により、精度とスピードの向上を実現しています。

さらに、アソインターナショナルは、歯科医療機関が自ら矯正歯科技工物を製造するための材料の仕入れ販売も行っており、ドイツのFORESTADENT Bernhard Förster GmbHの独占販売代理店であるフォレスタデント・ジャパン株式会社を通じて、矯正関連材料を提供しています。

経営方針

アソインターナショナルは、矯正歯科業界における成長戦略を積極的に推進しています。同社は、高品質で高付加価値の製品・サービスを提供することを経営方針の核としており、歯科矯正分野における最先端技術の研究開発に注力しています。特に、デジタル化と機械化の推進により、製品の品質向上と効率化を図っています。

同社は、歯科矯正市場の拡大を背景に、国内外での事業展開を加速させています。2030年までに世界の歯科矯正市場が大きく成長すると予測されており、アソインターナショナルはこの機会を捉え、海外での販売体制の構築を進めています。特に、ASO INTERNATIONAL MANILA, INC.を製造拠点として、海外市場への展開を拡充していく方針です。

人材の確保と育成にも力を入れており、高い専門知識と技術を持つ歯科技工士の確保、及び営業人材の育成に注力しています。これにより、市場のニーズに応える高品質な製品の提供を目指しています。

製品企画の強化も同社の重要な戦略の一つです。デジタル技術の導入により、既存製品の品質向上を図るとともに、新たな矯正歯科技工物の開発にも取り組んでいます。これにより、患者の治療結果に大きく影響を与える製品の提供を目指しています。

セールスプロモーションにおいては、歯科医師同士のネットワークを活用した新規顧客獲得や、インターネットやSNSを通じた消費者層へのアプローチを強化しています。これにより、市場のニーズを的確に捉え、高品質・高付加価値の製品を安定して供給し続けることを目指しています。

アソインターナショナルは、これらの戦略を通じて、歯科矯正業界における持続的な成長を目指しています。