丸八倉庫JP:9313

時価総額
¥59.8億
PER
13.3倍
物流事業では倉庫業務(貨物保管・荷役作業・貸倉庫業務)、運送業務(貨物自動車運送)を、不動産事業では不動産の造成・売買・仲介・賃貸及び管理、コンサルテーションを手がける。

沿革

事業内容

丸八倉庫は、物流事業と不動産事業の二つの主要なセグメントを持つ企業グループです。このグループは、丸八倉庫とその連結子会社である東北丸八運輸株式会社、丸八クリエイト株式会社から構成されています。

物流事業では、倉庫業務を中心に展開しており、貨物の保管、荷役作業、貸倉庫業務などを提供しています。これらのサービスの一部は、東北丸八運輸株式会社に委託されており、同社は東北地区を拠点に貨物自動車運送事業を営んでいます。また、丸八倉庫の保管貨物の一部配送も請け負っています。

不動産事業においては、不動産の造成、売買、仲介、賃貸、管理、そしてコンサルテーションサービスを提供しています。これらの業務は、丸八クリエイト株式会社でも行われており、同社は不動産事業における重要な役割を担っています。

丸八倉庫グループは、物流と不動産の二つのセグメントを通じて、幅広いサービスを提供し、顧客の多様なニーズに応えています。物流事業と不動産事業の組み合わせにより、同社は総合的なサービス提供能力を高め、事業の拡大を図っています。

経営方針

丸八倉庫は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う事業環境の変化や新規設備投資計画の前倒し実行などにより、経営基盤に変化が生じたことを受け、2022年1月に2026年11月期を最終年度とする5年間の新中期経営計画を策定しました。この計画の下、同社は企業価値の向上と株主共同の利益確保・向上を目指し、安定的かつ持続的な成長を達成するための様々な施策を実行しています。

丸八倉庫グループは、物流サービスを展開する中で、時代の変化や顧客のニーズに適応し、3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)のノウハウを活用して個々の顧客のニーズに応えるビジネスモデルを強みとしています。また、物流コンシェルジュとして顧客の物流課題解決に向けたソリューション提案を継続しています。

成長戦略の一環として、営業力・営業基盤の強化、事業基盤の拡大・強化、ガバナンスの強化を基本方針として掲げています。営業力強化には、外部情報ネットワークの活用や人材育成、物流管理システムの開発、3PLノウハウの改善が含まれます。事業基盤の拡大・強化では、新規倉庫の建設による保管能力の増強や新規資産の取得を進めています。ガバナンス強化には、強固な財務基盤の維持、資本政策やコンプライアンス体制の強化が挙げられます。

これらの施策の進捗状況として、営業基盤の強化により新規顧客の開拓が進み、稼働率の高水準を維持しています。また、物流事業セグメントでは新規倉庫の稼働開始により保管能力が増強され、不動産事業セグメントでは賃貸マンション・オフィスビルが安定的に稼働しています。

丸八倉庫は、これらの施策を着実に推進し、2026年の最終年度目標達成に向けて努力を続けています。