ヤマシタヘルスケアホールディングスJP:9265

時価総額
¥70.1億
PER
33.2倍
持株会社として、医療機器販売、医療機器製造・販売、医療モール事業を展開。手術室ユニットシステム、電子内視鏡システム、大腿骨転子部骨折用髄内固定システム「アレクサネイル」、医療クリニック等の賃貸・管理運営を手掛ける。

沿革

2017年12月

山下医科器械株式会社が単独株式移転の方法により当社を設立

当社の普通株式を東京証券取引所市場第一部に上場

2018年6月

山下医科器械株式会社が保有する株式会社イーピーメディック、株式会社トムスの全株式を現物配当により取得し、直接子会社化

2019年12月

福岡市博多区に株式会社アシスト・メディコ(連結子会社)を設立

2020年7月

福岡市博多区に本店を移転

2021年11月

山下医科器械株式会社の持分法適用会社であった株式会社イーディライトの株式を取得し、連結子会社化

2022年2月

福岡市博多区にエムディーエックス株式会社(連結子会社)を設立

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しに伴い市場第一部からスタンダード市場に移行

2023年7月

株式会社クロスウェブの全株式を取得し、連結子会社化

事業内容

ヤマシタヘルスケアホールディングスは、持株会社として傘下グループ会社の経営管理およびそれに附帯する業務を行っています。同社グループは、医療機器販売業を中核事業とし、医療機器メーカーから仕入れた製品を病院などの医療機関に販売するとともに、医療機関向けの各種サービス事業を展開しています。

医療機器販売業は、一般機器、一般消耗品、低侵襲治療、専門分野、情報・サービスの5分野から構成されています。一般機器分野では、手術室関連機器や診察関連機器などを取り扱い、一般消耗品分野では、医療用消耗品材料の幅広い販売活動を行っています。低侵襲治療分野では、内視鏡やサージカル機器などを提供し、専門分野では、整形外科や理化学機器など特に専門性の高い医療機器を扱っています。情報・サービス分野では、医療情報システムの構築や医療機器のメンテナンスサービスなどを提供しています。

また、同社は医療機器製造・販売業も手掛けており、整形外科用インプラント商品などを取り扱っています。特に、大腿骨転子部骨折用の髄内固定システム「アレクサネイル」は自社開発商品であり、全国販売を行っています。

医療モール事業では、広島県福山市において、医療クリニックや調剤薬局、デイサービス施設、フィットネスクラブなどの医療・健康関連施設への賃貸事業および施設の管理・運営を行っています。これにより、同社グループは医療機関に対する幅広いサービスを提供していることがわかります。

経営方針

ヤマシタヘルスケアホールディングスは、地域医療の充実と安定、医療の品質向上に貢献することを経営理念としています。2017年12月に持株会社体制へ移行し、2022年2月には事業会社6社体制を確立しました。新型コロナウイルス感染症の影響下でも、地域医療体制の継続支援を目指し、物流体制の維持や物品の供給を行っています。

2021年7月には、2022年5月期を初年度とする3年間の新中期経営計画を策定しました。この計画では、持続成長可能な体制構築と継続的な収益拡大を目指し、グループ力の向上に努めることを基本方針としています。重点事業領域の拡充を通じて、グループの企業価値の最大化を図り、地域及び社会への貢献を目指しています。

同社グループは、新中期経営計画の最終年度である2024年5月期に向けて、連結売上高52,000百万円、連結営業利益620百万円、連結経常利益680百万円を主要業績目標として掲げています。また、事業収益力と経営の効率性を示す指標として、ROE(自己資本利益率)を重要視し、中期的には10%以上を目標にしています。

成長戦略の一環として、外部企業との業務提携を進め、新型輸液装置のレンタルや医療機関向けICTインフラサービス、注射調剤・監査支援システム、乳がん検査デバイスなど、新規商材の取り扱いを推進しています。これらの商材は将来の成長が期待されるため、市場への早期浸透を図り、事業の多角化を目指しています。

さらに、人的資本経営の実践、物流体制の強化、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、ガバナンスと内部統制の強化、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化など、幅広い分野での取り組みを進めています。これらの戦略を通じて、ヤマシタヘルスケアホールディングスは持続的な成長と地域社会への貢献を目指しています。