西本WismettacホールディングスJP:9260

時価総額
¥831億
PER
日本食やアジア食品の開発・販売・物流を手掛ける「アジア食グローバル事業」と、青果物や水産物の輸入卸販売を行う「農水産商社事業」、さらに海外食品や雑貨の輸入販売を行う「その他事業」を展開。

沿革

1947年9月

第二次世界大戦終戦後、民間貿易再開と同時に、兵庫県神戸市において西本貿易株式会社(当社)を設立。同時に東京都千代田区に東京支店(2002年8月に本社に改称)を開設。

1960年7月

米国カリフォルニア州においてNishimoto Trading Co., Ltd.を設立。

1968年5月

サンキスト・グロワーズ社の日本輸入総代理店となる。

1998年10月

東京都江東区において国際青果産業株式会社を設立。

2000年10月

国際青果産業株式会社が西本貿易株式会社から青果事業を営業譲受し、同時に商号をアイピーエム西本株式会社に変更。

2008年5月

上海駐在員事務所を改組し、西本連合食品商貿(上海)有限公司(現慧知旺食品商貿(上海)有限公司)を設立。

2009年3月

中国上海市において愛品盟果業貿易(上海)有限公司を設立。

2010年10月

西本貿易株式会社(旧)の商号を西本貿易ホールディングス株式会社に変更。同時に新設分割により西本貿易株式会社(新)を設立。

2011年1月

シンガポールにおいてNTC Wismettac Singapore Pte.Ltd.を設立。

2012年10月

オーストラリアにおいてNTC Wismettac Australia Pty Ltdを設立。

2014年4月

オランダにおいてNTC Wismettac Europe B.V.を設立。

2015年1月

Nishimoto Trading Co., Ltd.の米国における取引名(日本における屋号)として「Wismettac Asian Foods」を使用開始。同時に、Nishimoto Trading Co., Ltd.のカナダの2支店を法人化してWismettac Asian Foods, Inc.(Canada)を設立。

アイピーエム西本株式会社は西本貿易株式会社から冷凍事業を吸収分割し営業承継。同時にアイピーエム西本株式会社の商号をWismettacフーズ株式会社に変更。

西本貿易ホールディングス株式会社の商号を西本Wismettacホールディングス株式会社に変更。

2015年10月

Nishimoto Trading Co., Ltd.の商号をWismettac Asian Foods, Inc.に変更。

2015年12月

西本Wismettacホールディングス株式会社からの株式譲渡により、NTC Wismettac Europe B.V.を西本貿易株式会社100%子会社化。

2016年1月

NTC Wismettac Europe B.V.によりHarro Foods Limited(英国)(現Wismettac Harro Foods Limited)を買収して100%子会社化。

2016年3月

西本Wismettacホールディングス株式会社を監査等委員会設置会社へ移行。

2016年10月

西本貿易株式会社により日本食品有限公司(香港)(現慧思味達日本食品有限公司)を買収して100%子会社化。

2017年9月

東京証券取引所市場第一部に株式を上場。

2019年1月

西本貿易株式会社を存続会社とし、Wismettacフーズ株式会社を消滅会社とする吸収合併を実施。同時に西本貿易株式会社の商号をWismettacフーズ株式会社に変更。

2020年1月

SIM BA TRADING COMPANY LIMITED(ベトナム)(現SIM BA TRADING JOINT STOCK COMPANY)の発行済株式の30%を取得して関連会社化。

2020年2月

NTC Wismettac Europe B.V.により2017年1月に発行済株式の20%を取得し関連会社化していたSSP Konsumgüter TRADE & CONSULT GmbH(ドイツ)の株式80%を追加取得して100%子会社化。

2020年7月

NTC Wismettac Europe B.V.により2017年2月に発行済株式の20%を取得し関連会社化していたCOMPTOIRS DES 3 CAPS(フランス)の株式70%を追加取得して子会社化。

2021年2

Wismettac Harro Foods LimitedによりInterlock Investments Limited(英国・スコットランド)を買収して100%子会社化。

2022年1月

NTC Wismettac Singapore Pte. Ltd.によりBan Choon Marketing Pte. Ltd.(シンガポール)を買収して100%子会社化。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

事業内容

西本Wismettacホールディングスは、食品関連の事業を中心に展開しているグローバル企業です。主に二つの事業セグメントを持っています。

第一のセグメントは「アジア食グローバル事業」で、日本食を中心にアジア食品・食材の開発から販売、物流までを一貫して手掛けています。特に、1921年に商標登録された「Shirakiku」ブランドは、北米で広く親しまれている日本食ブランドの一つです。この事業では、日本、中国、東南アジアなどから最適な地域から食材を仕入れ、米国やカナダ、欧州、豪州などの日本食レストランやグローサリーに販売しています。また、北米地域では24箇所の営業拠点を持ち、約6,300アイテムを販売しています。

第二のセグメントは「農水産商社事業」で、生鮮青果、冷凍加工青果、水産物などの輸入卸販売を行っています。この事業では、柑橘類やトロピカルフルーツ、野菜などの青果全般を取り扱い、特に柑橘類においては、サンキスト・グロワーズ社の日本輸入総代理元としています。また、国産青果物の輸出や三国間貿易も行っており、中国、香港、東南アジアなどでの販路拡大やギフト商品の販売にも取り組んでいます。

さらに、これらの主要事業以外にも、海外食品や雑貨の輸入、キャラクター商品の開発・製造・輸入販売などの「その他事業」も手掛けています。これには、季節ごとのイベント商品の企画・開発・販売や、サプリメント販売、催事への出店などが含まれます。

西本Wismettacホールディングスは、これらの事業を通じて、世界各地で多様な食品・サービスを提供し、グローバルな食文化の発展に貢献しています。

経営方針

西本Wismettacホールディングスは、グローバルな食品業界において、変化する市場環境と消費者ニーズに対応するため、持続可能な成長戦略を推進しています。同社は、既存事業の収益性向上と新規事業の開発を両輪として、事業構造の継続的な変革を目指しています。

営業戦略では、アジア食グローバル事業を中心に、サプライチェーン機能の強化と新規顧客の開拓を進め、シェア拡大を図っています。北米を主要市場としつつ、北米以外の地域でも市場開拓に積極的に取り組んでいます。また、食の安全・安心を守ることを使命とし、現地ニーズに合わせた商品販売や新事業展開を推進しています。

商品戦略では、日本食を中心としたアジア食品・食材の供給に注力し、市場ニーズに合わせた商品開発を行っています。プライベートブランド「Shirakiku」の商品ラインナップを拡充し、ブランドの強化を図っています。

物流・システム戦略においては、自社配送網を持ち、効率的な物流サービスの提供を目指しています。在庫管理や物流機能の強化に努め、受注から配送までの業務効率化を進めています。

フードセーフティ・法令対応では、食の安全・安心を守ることを経営理念の一つとし、グローバルなフードセーフティ管理を実施しています。また、財務戦略として、為替リスクの最小化や資金調達力の強化に取り組んでいます。

さらに、M&Aを活用した成長の追求や、フードテックや食のデジタル化への対応など、新たな成長機会の探求にも注力しています。これらの戦略を通じて、西本Wismettacホールディングスは、グローバルな食の世界における持続可能な成長を目指しています。