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W TOKYOJP:9159
事業内容
W TOKYOは、TOKYO GIRLS COLLECTIONを中核とするブランディングプラットフォーム事業を展開しています。 同社は大型のファッションイベントを企画・運営し、音楽ライブやインフルエンサー出演のステージ、体験型ブースなどを組み合わせた発信型コンテンツの制作やタレントキャスティングを行っています。
同社の主要顧客は企業のマーケティング担当やアパレルブランド、地方自治体であり、若年層の一般来場者も重要なターゲットです。 収益は主に協賛金(スポンサー料)、チケット販売、ブランド出展料を核に、プロモーション制作料やデジタル広告収入、スクールや商品開発に伴うロイヤリティ等で成り立っています。
同社は事業上は単一セグメントの「ブランディングプラットフォーム」を掲げつつ、実務では三つの柱で展開しています。 ひとつはTGCプロデュース領域で東京開催や地方開催、シティプロモーションを手がける領域、ふたつめはコンテンツプロデュース・ブランディングでインフルエンサー起用やクリエイティブ制作、スクールやオーディション運営を行う領域、みっつめはデジタル広告領域でアフィリエイトプラットフォームや公式メディアによる広告収入を得る領域です。
経営方針
同社はTOKYO GIRLS COLLECTION(TGC)の41回にわたる開催実績を基盤に、ブランド価値を核とした成長を目指しています。具体的には、従来の大型リアルイベントだけでなく、デジタル広告やコンテンツ制作、スクール運営や商品開発に伴うロイヤリティ収入など非イベント収益を拡大し、収益構造の高付加価値化と安定化を図っています。成長の前提として、同社は売上高・営業利益・調整後営業利益・調整後当期純利益を主要な評価指標とし、これらの改善を通じて事業基盤の強化を目標としています。
同社は重点投資分野として、コンテンツプロデュース、デジタル広告、そして自治体や企業との共同プロモーションに資金と人材を配分しています。広告市場は2024年に約7兆6,730億円、そのうちインターネット広告費が約3兆6,517億円と拡大しており、同社は動画広告やSNS施策を活用して若年層接点を強化することで差別化を図っています。具体策としては、TGCで培ったキャスティング網を活かしたインフルエンサー起用、ブランド出展と連動した体験型施策、デジタル配信による視聴者獲得の持続的増加を推進しています。
同社は地方自治体や企業との連携による新市場開拓を積極展開しており、地方開催やシティプロモーションを通じて全国1,700を超える自治体を対象に再現性の高い取り組みを拡大する計画です。海外展開でも、過去のインドネシア、タイ、シンガポールでの経験を踏まえ、アジア市場への進出を強化し、経済産業省など行政や現地パートナーと連携してジャパンカルチャーの輸出を後押しするプラットフォーム化を目指しています。これにより協賛企業や自治体からの契約数増加を通じた売上拡大を図ります。
同社は技術革新にも投資を続け、オンライン配信やSNS分析、アフィリエイト型広告プラットフォームといったデジタル基盤の強化で差別化を図っています。具体的には配信品質向上への設備投資、視聴データを用いたターゲティング精度の改善、公式メディアや広告運用の効率化により広告収益率を高める取り組みを行っています。また、優秀な人材の採用・育成と内部留保の確保を両立させることで、継続的な技術投資と財務基盤の強化を両立させることを目指しています。