C&FロジホールディングスJP:9099

時価総額
¥841.4億
PER
24.8倍
低温食品の共同配送、冷凍食品の保管・荷役及び輸配送、警備輸送、病院関連物流、人材派遣、保険代理店業を展開。

沿革

2015年4月

名糖運輸株式会社及び株式会社ヒューテックノオリンは、2015年6月26日開催の定時株主総会の承認を前提として、両社取締役会において決議のうえ、「株式移転計画書」を作成。

2015年6月

名糖運輸株式会社及び株式会社ヒューテックノオリンのそれぞれの定時株主総会において、共同株式移転の方法により当社を設立し、両社が当社の完全子会社となることについて承認決議。

2015年10月

名糖運輸株式会社及び株式会社ヒューテックノオリンが共同株式移転の方法により当社を設立。

当社の普通株式を東京証券取引所市場第一部に上場。

2016年9月

T&M Transportation  COMPANY LIMITED  (T&Mトランスポーテーション)を設立。(現連結子会社)

2017年10月

株式会社ジャステムが株式会社エス・トラストを吸収合併。

2018年4月

簡易株式交換の方法により、エヌ・ケー商事株式会社を完全子会社化したうえで、株式会社名商がエヌ・ケー商事株式会社を吸収合併し、商号を株式会社C&Fサポートサービスに変更。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

事業内容

C&Fロジホールディングスは、物流サービスを中心に幅広い事業を展開している企業グループです。同社グループは、提出会社、子会社15社、関連会社2社から構成されており、物流サービスの提供を主要な事業としています。

事業セグメントは大きく分けて、TC事業(通過型センター事業)とDC事業(保管在庫型物流事業)、その他の事業に分類されます。TC事業では、チルド食品を中心とした低温食品の物流センター運営と冷蔵車両による輸配送を行っています。具体的には、全国の各要衝に展開する流通型冷蔵倉庫で、食品メーカー等から受託したチルド食品や飲料等の共同配送業務や、コンビニエンスストアや量販店への配送センター業務ならびに店舗配送を行っています。

DC事業では、冷凍食品の保管・荷役及び輸配送を一体的に行う事業を展開しています。全国の各要衝に展開する流通型冷凍・冷蔵倉庫で、低温食品の共同保管・荷役及び輸入冷凍食品の保税業務を行い、共同配送の機能を活かし、納品先へ24時間以内でお届けするコールドチェーン物流を構築しています。

その他の事業としては、警備輸送業、病院等関連物流業、人材派遣業、保険代理店業等があります。これらの事業を通じて、C&Fロジホールディングスは、物流のみならず、多角的なビジネスモデルを展開し、顧客の多様なニーズに応えています。

経営方針

C&Fロジホールディングスは、低温を核とする総合物流情報企業を目指し、グローバルに変化する食品物流を担う企業としての地位を確立することを経営の基本方針としています。同社グループは、自社オペレーションに裏付けされた物流品質の向上と、新しい物流システムの創造を通じて事業規模の拡大を図り、低温食品物流業界におけるリーディングカンパニーとしての地位を確保することを目標に掲げています。また、物流に関連する付加価値の実現と品質の更なる強化により、企業価値の向上を目指しています。

第三次中期経営計画(2022年4月1日から2025年3月31日まで)では、「新たなコールドチェーンのニーズをつなぐ、持続可能な低温物流の実現」を基本方針として掲げています。この計画の下、同社は新型コロナウイルス感染拡大や気候変動などの困難に直面する中で、安心・安全な食のロジスティクスを担い、従来のチャネルと異なる低温管理商品の供給ニーズと消費ニーズをつなげるコールドチェーンを展開・拡充し、収益体質の強化を図っています。

基本戦略としては、持続可能な物流事業の構築、戦略的な財務構成による企業価値の向上、共同配送事業を軸とした既存事業の機能強化と収益基盤強化、成長分野への投資促進を挙げています。特に、EC関連物流への進出や温度管理技術を活用した新たな事業領域の拡大、海外事業への安定的な成長が期待できる案件への投資など、成長する市場への経営資源の投入を推進しています。

2023年6月には、中期経営計画の見直しを実施し、環境対策に資する新技術の開発と導入、成長分野への投資促進、既存事業の強靭化に資するM&Aを活用した収益力の強化と事業の拡大など、重要施策を追加しています。これらの施策を通じて、C&Fロジホールディングスは持続可能な低温物流事業の実現を目指し、企業価値の向上に努めています。