神姫バスJP:9083

時価総額
¥211.1億
PER
10.7倍
乗合旅客運送、自動車の運転・保守管理、貨物運送、車両部品・タイヤ販売、車両修理、不動産賃貸・売買・管理、ツタヤFC事業、飲食業、旅行事業、公共施設管理・運営、物品販売、広告代理、Webサービス、保育、介護事業、農作物販売、経営管理業務、輸送関連サービスを展開。

沿革

1927年8月

旅客自動車運送事業を目的とし、神戸市須磨区に神姫自動車株式会社を設立

1933年1月

本社を加古郡加古川町(現・加古川市)、姫路市を経て、明石市に移転

1943年5月

山陽自動車株式会社、播電自動車株式会社、相生合同自動車株式会社を合併、本社を姫路市に移転し神姫合同自動車株式会社に商号変更

1945年5月

神戸自動車交通株式会社を合併し兵庫県下における乗合バスの統合を完了

1949年6月

菱油商事が神姫産業株式会社(現・連結子会社)に商号変更、後に1966年4月神姫急送株式会社と合併

1949年9月

神戸証券取引所へ上場(同証券取引所は1967年10月廃止)

1952年6月

赤穂合同自動車株式会社が神姫自動車株式会社神戸タクシー部を吸収合併し、神姫タクシー株式会社(現・連結子会社)に商号変更

1956年5月

神姫自動車株式会社に商号変更

1959年1月

神姫観光株式会社を設立し、旅行業を開始

1961年10月

大阪証券取引所へ上場(市場第二部)

1969年3月

逓送部門を分離し、神姫逓送株式会社(現・連結子会社)を設立

1970年4月

車両部門(板金・塗装等)を分離し、完全自動車整備塗装株式会社(現・連結子会社神姫商工株式会社)を設立

1970年9月

シンキ興業株式会社(現・連結子会社神姫フードサービス株式会社)を設立し、飲食業を開始

1972年5月

神姫バス株式会社に商号変更、事業年度を1年(3月末日)に変更

1982年12月

神姫観光株式会社の旅行業以外の事業を分離し、神姫商産株式会社(現・連結子会社神姫クリエイト株式会社)を設立し、1983年4月乗車券発売・広告・保険代理業等を開始

1984年1月

株式会社ホープ(現・連結子会社神姫トラストホープ株式会社)を設立し、自動車の車両運行管理業を開始

1996年4月

神姫バスが運行する赤穂市・佐用町・上月町(現・佐用町)・南光町(現・佐用町)・上郡町を事業地域とする株式会社ウエスト神姫の営業を開始

1997年4月

神姫バスが運行する神崎町(現・神河町)・大河内町(現・神河町)・市川町と生野町(現・朝来市)を事業地域とする神姫グリーンバス株式会社の営業を開始

1997年11月

神姫観光バス株式会社を設立し、1998年8月貸切旅客運送事業の運行部門の第一次営業譲渡を行い貸切旅行事業を開業

1999年4月

神姫観光バス株式会社に貸切旅客運送事業の運行部門の第二次営業譲渡を行い、運行部門の譲渡を完了

2002年10月

神姫観光株式会社を吸収合併、旅行事業を開始し、貸切旅行事業を神姫観光バス株式会社に統合

2006年1月

株式会社ハウジング幸陽を買収(現・連結子会社神姫バス不動産株式会社)

2012年3月

神姫バスツアーズ株式会社を設立

2012年4月

神姫観光ホールディングス株式会社を設立

2012年7月

吸収分割により旅行事業を神姫バスツアーズ株式会社に移管

更に、吸収分割により神姫バスツアーズ株式会社及び神姫観光バス株式会社の株式を神姫観光ホールディングス株式会社に承継させ、旅行事業及び貸切バス事業の経営を管理する中間持株会社体制を構築

2013年3月

吸収分割により土地分譲事業を株式会社エルテオに移管

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所(市場第二部)に上場

2016年10月

タイ・バンコクにShinki International Co.,Ltd.を設立(現・持分法適用子会社)

2017年2月

タイ・バンコクにSBTI Co.,Ltd.を設立(現・持分法適用子会社)

2019年3月

Shinki International Co.,Ltd.がThai cross Japan Tour Co.,Ltd.を買収(現・非連結子会社)

2019年10月

株式会社エルテオが神姫バスオール株式会社を吸収合併し、神姫バス不動産株式会社に商号変更

2020年2月

株式会社ケアサービス神姫を設立(現・連結子会社)

2020年4月

神姫観光バス株式会社の商号を神姫観光株式会社へ変更(現・連結子会社)

2020年5月

神姫観光株式会社が神姫バスツアーズ株式会社及び神姫観光ホールディングス株式会社を吸収合併

2020年5月

舞子神姫タクシー株式会社を事業譲渡

2021年1月

神姫フードサービス株式会社が株式会社神戸を吸収合併

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行

神姫クリエイト株式会社が株式会社スイムを吸収合併し、神姫Bizプロデュース株式会社に社名変更

2022年10月

神姫グリーンバス株式会社が株式会社ウエスト神姫を吸収合併し、株式会社ウイング神姫に社名変更

事業内容

神姫バス株式会社とそのグループ企業は、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業内容には、自動車運送、車両物販・整備、不動産、レジャーサービス、旅行貸切などが含まれます。

自動車運送セグメントでは、神姫バス株式会社が乗合旅客運送とその受託を行い、神姫ゾーンバス株式会社や株式会社ウイング神姫が乗合旅客運送を提供しています。また、神姫トラストホープ株式会社は自動車の運転・保守管理を、神姫タクシー株式会社は乗用旅客運送を、神姫逓送株式会社は貨物運送を手掛けています。

車両物販・整備セグメントでは、神姫産業株式会社と神姫商工株式会社が車両の部品・タイヤ販売や車両の修理等を行っています。

不動産セグメントでは、神姫バス株式会社が不動産の賃貸を、神姫バス不動産株式会社が建築、不動産の売買、仲介、管理、車両等の清掃及び警備業を提供しています。

レジャーサービスセグメントでは、神姫バス株式会社がツタヤFC事業を展開し、神姫フードサービス株式会社が高速道路の売店等での物販を含む飲食業を行っています。

旅行貸切セグメントでは、神姫バス株式会社、神姫観光株式会社、株式会社神姫トラベルが旅行事業を提供し、神姫観光株式会社は貸切旅客運送も手掛けています。

その他の事業としては、経営受託、物品販売、広告代理、Webサービス、保育、介護事業、農作物販売、経営管理業、輸送関連サービス等があります。これらの事業を通じて、神姫バス株式会社グループは多岐にわたるサービスを提供し、地域社会のニーズに応えています。

経営方針

神姫バス株式会社は、そのグループ企業と共に、多様な事業を展開しており、自動車運送、不動産、レジャーサービス、旅行貸切など幅広いセグメントにおいて事業を行っています。同社は、「地域共栄 未来創成」という企業理念のもと、地域の発展と共に企業価値を向上させることを基本方針としています。この理念に基づき、2030年に向けた「グループ構想2030」を策定し、「まちづくり・地域づくり企業」への進化を目指しています。

同社は、コロナ禍を契機としたライフスタイルや価値観の変化、不透明な国際情勢、物価高騰、労働力人口の減少など、厳しい事業環境の中で、2024年度の中期経営計画達成に向けて様々な取り組みを実施しています。その基本方針は、「利益水準の回復と事業構造改革」であり、重点戦略として神戸エリアでの路線拡充、観光周遊バスの充実、中山間地での交通体系転換、不動産業の拡大、不採算事業の再編や売却、そして人材・環境・デジタル分野への成長投資の実行を挙げています。

また、自動車運送業においては、移動需要の回復傾向に対応し、路線再編や事業拡大、神戸空港へのアクセス向上などに取り組んでいます。不動産業では、住宅部門の事業エリア拡大や販売強化、建設部門での人材採用・育成、賃貸部門での収益物件への投資継続を進めています。旅行貸切業では、インバウンド需要の獲得や国内旅行需要の確実な取込み、ヘルスツーリズムのブランド化などに力を入れています。

神姫バス株式会社は、これらの戦略を通じて、地域に不可欠な「まちづくり・地域づくり企業」への進化を目指し、地域の移動を支え、暮らしを豊かにすることで、地域価値の向上に貢献しています。