エスライングループ本社JP:9078

時価総額
¥97.5億
PER
7.8倍
物流関連事業を中心に、貨物自動車運送、倉庫業、自動車整備、情報処理サービス、損害保険代理業、産地直送品販売、不動産賃貸、旅客自動車運送、売電事業を展開。

沿革

1947年3月

岐阜合同産業株式会社を設立。本社を岐阜市鶴田町3丁目24番地に置く、資本金18万円、車両30台。

1948年8月

岐阜トラック株式会社に商号変更。

1949年9月

一般区域貨物自動車運送事業を開始。

1949年10月

岐阜トラック運輸株式会社に商号変更。

1949年12月

一般路線貨物自動車運送事業を開始。

1956年12月

那加トラック運輸株式会社(現株式会社エスライン各務原  連結子会社)系列化。

1958年3月

倉庫業経営許可。

1961年10月

船津運輸株式会社(現株式会社エスラインヒダ  連結子会社)系列化。

1964年1月

羽島トラック株式会社(現株式会社エスライン羽島  連結子会社)系列化。

1966年2月

岐北トラック株式会社(現株式会社エスラインミノ  連結子会社)系列化。

1966年6月

郡上トラック株式会社(現株式会社エスライン郡上  連結子会社)系列化。

1969年2月

阪九運送株式会社(現株式会社エスライン九州  連結子会社)系列化。

1969年3月

Sライン日本グループ結成、全国輸送ネットワーク確立。

1971年3月

岐南町に本社社屋新築し、本社総合ターミナル完成。本社を現在地の岐阜県羽島郡岐南町平成四丁目68番地に移転。

1972年4月

商号を株式会社エスラインギフに変更。

1977年7月

株式会社スワロー急送(連結子会社)を系列として設立。

1978年5月

名古屋店頭市場に株式店頭登録。

1980年4月

名古屋証券取引所市場第二部に株式上場。

1982年5月

株式会社宅配百十番一宮(現株式会社スリーエス物流  連結子会社)を系列として設立。

1985年5月

株式会社東京宅配百十番墨田(現株式会社スワロー物流東京  連結子会社)を系列として設立。

1996年11月

通関業許可。

1999年5月

特定旅客自動車運送事業許可。

2000年8月

一般貸切旅客自動車運送事業許可。

2006年10月

会社分割により純粋持株会社に移行し、商号を株式会社エスラインに変更。

事業承継会社として、株式会社エスラインギフ(連結子会社)を設立。

2014年3月

2017年3月

2018年3月

株式会社エスラインギフ名古屋第2センターにて太陽光発電による売電事業を開始。

東京証券取引所市場第二部に株式上場。

東京証券取引所および名古屋証券取引所の市場第一部に指定。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行。

名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、名古屋証券取引所の市場第一部からプレミア市場に移行。

2022年9月

株式会社クリエイト(連結子会社)の株式を取得し、系列化。

事業内容

エスライングループ本社とそのグループ企業は、物流関連事業を中心に幅広いサービスを提供しています。同社グループは、子会社21社(連結子会社19社、持分法適用子会社1社、持分法非適用子会社1社)および関連会社1社で構成されており、各社が特定の地域や分野に特化しながらも、有機的に連携し事業を展開しています。

主力事業である貨物自動車運送事業は、エスラインギフやエスライン九州、エスラインヒダを含む複数の連結子会社が担っており、札幌から鹿児島までの主要都市を結ぶ幹線道路を軸に特別積合せに関わる運行を行っています。また、一般貨物自動車運送事業も、これらの子会社を含む他の連結子会社や関連会社が手掛けています。

倉庫業では、エスラインギフをはじめとする複数の子会社が、物流の一環として様々な地域で倉庫事業を展開しています。自動車整備事業も、エスラインギフが運輸局指定工場を活用し、複数の県でサービスを提供しています。

情報処理サービス業では、エスラインギフが物流関連の付加価値通信サービスやソフトウェア開発を行っており、損害保険代理業も、エスラインギフやエスライン九州などが取り扱っています。さらに、宅配百十番商事は、エスラインギフの物流ネットワークを利用した産地直送品の販売を手掛けています。

不動産関連事業も、エスラインギフおよび一部の連結子会社がグループ外向けに不動産賃貸事業を展開しており、その他には旅客自動車運送事業や売電事業も行っています。これらの事業を通じて、エスライングループ本社は多角的なビジネスモデルを構築し、幅広い顧客ニーズに応えています。

経営方針

エスライングループ本社は、物流を核とした多角的なビジネスモデルを展開しています。同社は、中期経営計画「ありがとう創造計画」を推進中で、2022年4月から2025年3月までの3年間を計画期間としています。この計画では、事業の規模拡大、質の向上、推進体制・基盤の強化を主軸に据え、長期ビジョン「商品を送る安心と、受け取る嬉しさをつなぐ、ありがとう創造企業」の実現を目指しています。

規模の拡大では、コロナ禍からの輸送需要回復を見据え、新たな荷主開拓や荷主層再編に注力。質の向上においては、基幹システムのリニューアルやデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、倉庫の省人化・効率化投資を積極的に進めています。また、推進体制・基盤の強化を図るため、持株会社機能の見直しやグループ経営力の強化にも取り組んでいます。

事業分野別では、輸送サービス分野での収益性改善、物流サービス分野での倉庫拠点網の拡大や営業体制の強化、ホームサービス分野での配送品質向上、流通分野での新規事業立ち上げなど、多岐にわたる施策を展開。さらに、ESG取り組みとして、環境・社会に配慮した事業運営や地域貢献活動にも力を入れています。

エスライングループ本社は、これらの戦略を通じて、営業収益540億円、経常利益21億6千万円(利益率4.0%)、ROE5.0%を目標とする2025年3月期の達成を目指しています。同社は、事業環境の変化に柔軟に対応しながら、グループ会社と一体となって事業の拡大と企業価値の向上に注力していく方針です。