丸運JP:9067

時価総額
¥277.8億
PER
30.8倍
陸運業を中心に貨物輸送、エネルギー輸送、海外物流、テクノサポート、不動産賃貸業など多岐にわたる事業を展開。

事業内容

丸運は、陸運業を中心に多岐にわたる物流サービスを提供しています。主な事業セグメントは、貨物輸送、エネルギー輸送、海外物流、テクノサポート、その他事業の5つです。これらの事業は、丸運とその子会社20社によって運営されています。

貨物輸送セグメントでは、区域輸送や特別積合せ輸送、環境リサイクル、重量品輸送、引越、保管、鉄道コンテナ輸送、海上コンテナ輸送、航空輸送、梱包、構内請負作業、食品低温物流などを手がけています。主要な関連会社には、丸運ロジスティクス東北や日昭丸運などがあります。

エネルギー輸送セグメントでは、石油やLPGの輸送、構内請負作業、潤滑油・化成品の輸送および保管業務を行っています。丸運トランスポート札幌や静岡石油輸送などがこの分野で活動しています。

海外物流セグメントでは、海上コンテナ輸送、国際航空貨物輸送、国際海上貨物輸送、輸出入通関業務を提供しています。丸運国際貨運代理(上海)や丸運物流(天津)などが主要な関連会社です。

テクノサポートセグメントは、油槽所等の構内作業に関連する事業を展開しています。丸運テクノサポートがこの分野での主要な関連会社です。

その他事業には、不動産賃貸業、損害保険代理業、事務代行業などが含まれています。丸運サービスや丸運ビジネスアソシエイトがこの分野で活動しています。

経営方針

丸運は、2030年に向けた長期ビジョンを掲げ、営業収益600億円以上、経常利益20億円以上を目指しています。この目標達成のため、営業強化分野と次期成長分野に総額120億円の積極投資を行う計画です。特に、貨物輸送とエネルギー輸送の両輪経営を継続し、物流エキスパート企業としての地位を確立することを目指しています。

丸運の中期経営計画では、2023年度を初年度とする3ヵ年計画を策定し、長期ビジョンの実現に向けた基礎固めを進めています。営業開発部を設置し、新規顧客開拓と既存顧客の深耕を図る一方、ベトナムでの資本業務提携を通じて海外営業の強化も進めています。また、コスト競争力の強化に向けて、DXの実装を進める計画です。

丸運は、物流業界の課題であるドライバー不足に対応するため、適正運賃の収受と待遇改善を進めています。さらに、物流効率化のためのシステム導入や、提案営業力の強化を通じて、持続可能な物流体制の維持と業容拡大を目指しています。特に、機工事業や通運事業でのタイムリーな物流提案に注力しています。

海外物流では、中国経済の成長鈍化や米中貿易摩擦の影響を受けつつも、戦略の見直しを行い、設備輸送の強化を図っています。ベトナム事業では、現地企業との提携を通じて、ワンストップ物流サービスの提供を目指し、事業拡大を図っています。これにより、国内外一貫物流の獲得を進めています。

丸運は、ESG経営を推進し、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。運輸安全や労働安全衛生の向上、脱炭素社会の形成などを最優先課題とし、グループ全体で取り組んでいます。特に、ダイバーシティの推進に注力し、多様な人材が活躍できる職場環境の構築を進めています。