丸運JP:9067

時価総額
¥80.8億
PER
22.8倍
陸運業を中心に、貨物輸送、エネルギー輸送、海外物流、テクノサポート、不動産賃貸業など多岐にわたる事業を展開。

沿革

1892年9月

金原明善他 静岡県長上郡和田村に天龍運輸会社を設立

1928年12月

天龍運輸 静岡県長上郡和田村に天龍運送株式会社を設立

1938年12月

天龍運送 東京市芝区新橋に株式会社天龍組を設立

1941年11月

~1945年8月

天龍運送、天龍運輸 国内経済新秩序・陸運非常体制の下、日本通運に統合

1947年12月

天龍組 天龍運輸株式会社に商号変更

1950年1月

天龍運輸 鉄道木下組と合併し天龍木下運輸株式会社に商号変更

1960年6月

天龍木下運輸 株式会社丸運に商号変更

1960年11月

東京市場に株式を店頭登録

1961年10月

東京証券取引所市場第二部上場

1964年12月

本社を東京都港区芝汐留に移転

1969年12月

利用航空運送事業の免許を取得

1974年11月

営業倉庫業の許可を取得

1980年11月

本社を東京都港区赤坂に移転

1990年9月

東京証券取引所市場第一部に指定

1994年3月

横浜港での通関業資格を取得

1994年8月

本社を東京都港区西新橋に移転

1997年4月

株式会社ジョモトランスポート名古屋(現・株式会社丸運トランスポート東日本)の株式取得

1997年4月

株式会社ジョモトランスポート大阪(現・株式会社丸運トランスポート西日本)の株式取得

2002年10月

液体輸送事業を再構築し、地域別新会社8社が事業を開始

株式会社ジョモトランスポート札幌(現・株式会社丸運トランスポート札幌)の株式取得(現・連結子会社)

2002年11月

株式会社ジョモトランスポート東京(現・株式会社丸運トランスポート東日本)の株式取得

2008年1月

中国に現地法人「丸運国際貨運代理(上海)有限公司」設立(現・連結子会社)

2011年6月

丸運トワード物流株式会社を設立(当社60%出資)

2011年8月

本社を東京都中央区日本橋小網町に移転

2011年10月

中国に現地法人「丸運安科迅物流(常州)有限公司」設立(当社70%出資、現・連結子会社)

2013年10月

液体輸送事業の地域別会社5社を統合し、株式会社丸運トランスポート東日本を発足(現・連結子会社)

2014年4月

液体輸送事業の地域別会社3社を統合し、株式会社丸運トランスポート西日本を発足(現・連結子会社)

2015年4月

AEO(認定通関業者)取得

2015年6月

中国に現地法人「丸運物流(天津)有限公司」設立(現・連結子会社)

2015年11月

丸運トワード物流株式会社の当社の保有全株式を譲渡し、連結子会社から離脱

2017年8月

ベトナムに現地法人「有限会社丸運物流ベトナム」設立(現・連結子会社)

2019年4月

静岡石油輸送株式会社の株式取得(当社51%出資、現・連結子会社)

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行

事業内容

丸運株式会社とその20の子会社から成る丸運グループは、幅広い物流サービスを提供しています。主要な事業セグメントには、貨物輸送、エネルギー輸送、海外物流、テクノサポート、その他事業が含まれます。

貨物輸送セグメントでは、区域輸送、特別積合せ輸送、環境リサイクル、重量品輸送・搬出入・据付、引越、保管、鉄道コンテナ輸送、海上コンテナ輸送、航空輸送、梱包、構内請負作業、食品低温物流など、多岐にわたるサービスを提供しています。このセグメントには、丸運ロジスティクス東北、日昭丸運、丸運産業などの子会社が含まれます。

エネルギー輸送セグメントでは、石油輸送、LPG輸送、潤滑油・化成品の輸送及び保管業務などを行っており、丸運トランスポート札幌、静岡石油輸送などの子会社が活動しています。

海外物流セグメントは、海上コンテナ輸送、国際航空貨物輸送、国際海上貨物輸送、輸出入通関業務などを手掛け、丸運国際貨運代理(上海)有限公司、丸運安科迅物流(常州)有限公司などの子会社がこの分野で事業を展開しています。

テクノサポートセグメントでは、油槽所等の構内作業に関連する事業を提供し、丸運テクノサポートが主要な会社です。

その他事業セグメントには、不動産賃貸業、損害保険代理業、事務代行業などが含まれ、丸運サービス、丸運ビジネスアソシエイトがこれらのサービスを提供しています。

これらの事業セグメントを通じて、丸運グループは物流のあらゆる面で包括的なサービスを提供し、顧客の多様なニーズに応えています。

経営方針

丸運株式会社は、複雑化する経営環境の中で、持続可能な成長を目指しています。同社は、「2030丸運グループ長期ビジョン」を策定し、営業収益600億円以上、経常利益20億円以上の達成を目標に掲げています。このビジョンの実現に向け、営業強化分野と次期成長分野への積極的な投資を計画しており、M&Aを含む120億円の投資を予定しています。

同社は、貨物輸送とエネルギー輸送の両輪経営を継続し、物流エキスパート企業としての地位を確立することを目指しています。具体的には、国内一般貨物を基盤に、素材の国内外一貫物流の強化、リサイクル物流分野、機工分野、食品流通分野、潤滑油化成品等の危険物保管分野への積極的な投資を通じて成長を追求します。また、石油輸送の減少に対しては、安全を確保しつつ効率化を推進する方針です。

2023年度を初年度とする第4次中期経営計画では、長期ビジョン達成のための基礎固めとして、提案営業力とコスト競争力の強化を着実に実行します。また、2024年問題にも適切に対応し、次期成長分野の拡大に向けた積極的な投資を実行する予定です。

さらに、ESG経営にも注力し、サステナブルな社会を支える総合物流企業として、持続的な企業成長と企業価値向上を図っています。2030年度のCO2排出量を2019年度比20%以上削減することや、運輸安全の向上、労働安全衛生の向上、ダイバーシティの推進、コンプライアンスの徹底など、6つの重点目標を設定しています。

これらの戦略を通じて、丸運株式会社は、変化する経営環境に対応しつつ、新たな成長機会を追求し、企業価値の向上を目指しています。