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サンネクスタグループJP:8945
事業内容
サンネクスタグループは、企業の社宅管理や分譲マンションの管理、さらに見守り・保険・デジタル支援など住まいに関する総合サービスを展開する事業グループです。同社は社宅の事務代行やマンションの施設管理・修繕手配に加え、防犯や保険代理店サービスなどのプラットフォームを運営しています。
主要顧客は企業の人事・総務部門やマンションの管理組合で、受託件数や管理戸数に応じて収益が拡大するストック型の収益構造を持っています。同社は管理契約に基づく安定的な管理収入に加え、修繕工事などの付帯サービスで売上を伸ばします。
事業は大きく社宅マネジメント、マンションマネジメント、インキュベーションの三つに分かれています。社宅マネジメントでは物件紹介から契約・入居・家賃支払・退去時の原状回復チェックまでを担い、マンションマネジメントでは日常の施設管理から修繕まで一貫管理を行い、インキュベーションでは見守りセキュリティや保険代理店、マンション管理のデジタル化支援や新サービスの開発に取り組んでいます。
経営方針
サンネクスタグループは、2026年~2028年の3年中期計画を通じて「継続的な成長と収益構造の変革」を目指しています。直近の2025年6月期は売上高8,695百万円、営業利益742百万円、営業利益率8.5%、自己資本利益率(ROE)3.0%、株主資本配当率(DOE)4.9%でしたが、2028年6月期の目標は売上高1兆円(10,000百万円)超、営業利益1,000百万円以上、営業利益率10%以上、ROE10%以上、DOE5%以上と掲げ、時価総額250億円超を目標に据えています。加えて、基盤のストック売上高をコロナ禍前の水準へ回復させ、年5%程度のストック成長率に戻すことを目標にしています。
重点投資分野として同社は社宅マネジメントとマンションマネジメントの基盤強化を最優先に位置づけています。同社は管理戸数や受託件数に基づくストック収益を拡大するため、基幹システムの再構築や業務のデジタル化に投資し、同時に人材確保・育成に資源を振り向けています。差別化策としては、修繕や保険、見守りなど住まいに関する付帯サービスをプラットフォーム化して既存顧客への追加提案を強化し、労働集約型に偏らない収益構成へ転換することを目指しています。
新市場開拓と事業拡大では、アウトソーシング領域の横展開を進めます。同社は人手に頼らない事業モデル(インターネット経由のサービス等)の拡大や、合併・買収(M&A)を含む外部成長を通じて顧客基盤とサービス領域を広げる方針です。具体的には見守りセキュリティや保険代理、管理業務のデジタル支援といった新しいサービスを既存の管理ネットワーク上で展開し、ストック比率を高めつつ修繕などのスポット需要で収益を上乗せしていきます。
技術革新への取り組みでは、同社はデジタル化を通じたオペレーション改革で原価の人件費率を低減し、生産性を高めることを狙っています。具体策は基幹システムのクラウド化(インターネット経由で提供する管理システムの導入)、データ分析を活用した予防保守や遠隔見守りの強化、そして業務の自動化です。これらにより売上構成の質を高め、最終的に営業利益率10%超やROE10%超といった中期目標の達成を同社は目指しています。