AVANTIAJP:8904

時価総額
¥124.9億
PER
10.1倍
戸建住宅・マンション、一般請負工事などの不動産・建設事業の有力企業。戸建ての施工・販売、マンション企画・販売、中古戸建リノベーション、リフォームを展開。連結子会社11社を擁するグループ体制。日本国内中心に展開。

事業内容

AVANTIAは戸建住宅の企画・施工・販売を中心に、マンションの企画・販売、中古物件のリノベーションや不動産流通、さらにリフォームや不動産仲介といった住宅・不動産関連の一連のサービスを手がけています。同社は設計から施工、販売、引渡し後の対応まで一貫して顧客に提供しています。

主な顧客は新築戸建やマンションを求める個人の住宅購入者に加え、事業用不動産を扱う法人や投資家、建築工事を発注する企業・事業主です。収益は新築の販売収入、工事請負による工事収入、中古物件のリノベーション・再販、そしてリフォームや仲介の手数料で構成されています。

事業は大きく戸建住宅事業、マンション事業、一般請負工事事業、不動産流通事業、その他(リフォーム・仲介)に分かれています。各セグメントは連結子会社や地域拠点が役割を分担し、戸建は施工と販売、マンションは企画・販売、請負工事は建築・土木・設備工事、不動産流通はリノベーションと再販、その他でリフォームや仲介を担っています。

経営方針

同社は長期ビジョン「VISION2030」に基づき、売上高1,000億円、経常利益60億円、ROE8%以上を最終目標に掲げています。中間目標としては、最終年度を2028年とする「中期経営計画2028」で売上高850億円、経常利益32億円を目指しており、短期では戸建住宅事業の利益回復と在庫の適正化を最優先課題としています。収益性と成長の両面を重視し、売上高・利益・ROEを定量指標として経営の進捗を管理する方針です。

重点投資分野は戸建住宅のプロダクトミックス改善と請負型事業の拡大で、建売住宅に偏った構成を是正するために宅地販売や規格型注文住宅を組み合わせた提案力強化を図ります。具体的には在庫回転期間の短縮、品質管理と施工体制の強化、設計から引渡し後の一貫サービスによる差別化を進め、リノベーションや仲介といった手数料収入の拡大で収益基盤の多様化を狙います。これらを通じて利益率の改善と安定したキャッシュ創出を目指しています。

新市場開拓では、現在の中部圏・首都圏に限定されている規格型注文住宅や木造集合住宅(BizFillSystem等)を関西圏・九州圏へ展開し、国内4商圏(首都圏・中部圏・関西圏・九州圏)で総合的な不動産サービスを提供する計画です。併せてグループや組織の再編、人材の採用・育成、必要に応じた企業買収(M&A)を検討して経営基盤を強化し、地域ごとの需要変化に応じた供給体制を整備していきます。

技術革新については、設計・施工の効率化と品質向上のためのデジタル化や部材のプレハブ化・標準化に注力しています。具体的には施工現場の工程管理や設計データの活用による工期短縮、耐災害性や省エネ性を高める建材・工法の導入を進め、グリーン社会への対応や長期的なライフサイクルコスト低減を図ります。これらの取り組みを通じて収益性の向上と企業価値の回復を目指してまいります。