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三井不動産JP:8801
事業内容
三井不動産は、さまざまな事業セグメントを持ち、多岐にわたる事業やサービスを展開しています。まず、賃貸事業では、オフィスビルや商業施設の賃貸を行っています。米国や英国、マレーシア、台湾でも同様の事業を展開しており、海外市場にも積極的に進出しています。
分譲事業では、業務施設や住宅の分譲を手がけています。三井不動産レジデンシャルは戸建や中高層住宅の分譲を行い、シンガポールや米国、英国でも分譲事業を展開しています。これにより、国内外での住宅供給を支えています。
マネジメント事業では、プロパティマネジメントや仲介、アセットマネジメントを行っています。三井不動産ファシリティーズは賃貸物件の管理を担当し、三井不動産リアルティは「三井のリハウス」ブランドで不動産仲介を行っています。また、不動産投資信託の資産運用も手がけています。
施設営業事業では、ホテルやリゾート、スポーツ・エンターテインメント施設の運営を行っています。三井不動産ホテルマネジメントはホテル営業を、東京ドームはスタジアム・アリーナ事業を展開しています。これにより、観光やレジャー分野でも存在感を示しています。
その他の事業として、新築請負やリフォーム、ゴルフ場事業、園芸用品の小売、エネルギー供給事業などを展開しています。これらの多様な事業により、三井不動産は幅広いニーズに応える総合不動産企業としての地位を確立しています。
経営方針
三井不動産は、経営理念「GROUP DNA」と「GROUP MISSION」に基づき、企業成長と社会的価値の創出を目指しています。2024年4月には「& INNOVATION 2030」という長期経営方針を策定し、2030年度前後に「産業デベロッパーとして、社会の付加価値の創出に貢献」することを目標としています。
この目標を達成するため、三井不動産は「三本の道」を通じた成長戦略を推進しています。具体的には、コア事業の成長、新たなアセットクラスへの展開、不動産領域を超えた新事業領域の探索を進めています。これにより、既存の不動産領域にとどまらず、新たなビジネス機会を追求しています。
財務戦略では、「成長・効率・還元」を三位一体で捉え、企業価値の最大化を図っています。これにより、安定的かつ継続的な成長を目指し、株主への還元も重視しています。これらの戦略を通じて、三井不動産は持続可能な成長を実現しようとしています。
経営環境は不透明で、世界情勢や国内のリスク要因が複雑に絡み合っています。しかし、三井不動産は「& INNOVATION 2030」の事業戦略を着実に実行し、変化に柔軟に対応することで、目標達成を目指しています。来期の業績予想では、営業収益2兆7,000億円、営業利益3,800億円を計画しています。