フィンテック グローバルJP:8789

時価総額
¥277.8億
PER
9.8倍
投資銀行事業を中核とする金融グループの大手。投資銀行業務、アセットマネジメント、航空機アドバイザリー、公共コンサル、ムーミンを主題としたテーマパーク運営を展開。連結子会社21社、持分法適用関連会社2社、非連結子会社8社体制。日本・欧州を中心に展開。

事業内容

フィンテック グローバル株式会社は投資銀行業務を中核に、公共コンサルティング事業やエンタテインメント・サービス事業を展開しています。同社は資金調達の支援や企業の戦略的助言、資産運用やプライベートエクイティ投資、航空機に関するアドバイザリーや売買・リースなど幅広い金融サービスを手がけています。

同社の主要な顧客は資金調達や事業再編を求める企業、投資家や年金基金などの機関投資家、地方公共団体、そしてテーマパークの来場者やテナントです。収益は助言手数料や運用管理料、投資からのリターン、施設の賃貸収入やテーマパークの入場・運営収入など複数の柱で構成されています。

事業セグメントは大きく投資銀行事業、公共コンサルティング事業、エンタテインメント・サービス事業の三つに分かれています。投資銀行事業ではファイナンスの組成やアドバイザリー、資産運用や航空・再生可能エネルギー関連の投資を行い、公共コンサルティングでは地方自治体の財務書類作成や施設管理計画の策定支援を行い、エンタテインメント事業ではムーミンをテーマにしたパークなどの開発・運営や不動産の保有・賃貸を手掛けています。

経営方針

同社は投資銀行業務を中核に、持続的な成長と株主価値の最大化を目指しています。具体的には自己資本利益率(ROE)を20%超で安定的に達成することを経営目標に掲げ、2025年9月期のROEは20.8%となりました。配当政策では2026年9月期に期末配当を1株当たり5円(前期比2円増)とする計画を示しており、自己資本比率は40.3%と健全な財務基盤を維持しながら、有利子負債を成長投資に活用する方針です。一方でムーミンバレーパーク関連の子会社連結で生じている有利子負債約57億円のバランスシート改善も検討しています。

重点投資分野としては事業承継向けのプライベートエクイティ投資(未上場企業等への出資)、航空機やトラックのリース事業、不動産の小口化商品を挙げています。差別化策としては金融機関や税理士法人とのネットワーク強化、証券会社との連携によるM&Aルート開拓を通じて案件を獲得すること、ヘリコプターのセールアンドリースバックや中古大型車両のリースパイプラインを複数の管理事業者と連携して確保することで、競合にない安定した収益基盤を作ることを目指しています。公共コンサルティングでは地方自治体向けの公会計業務や公共施設のマネジメント受託を拡大し、地域密着型のビジネスモデルを強化します。

新市場開拓と事業拡大では、地域プロジェクト(インフラ、電力・エネルギー、事業承継など)に対して地域金融機関と協働で組成するファンドからの資金供給を進め、地域のニーズに根ざした案件で成長を図る計画です。エンタテインメント・サービス事業ではメッツァビレッジの付加価値向上を検討しており、宿泊や温浴施設の導入などで再開発を行ったうえで、価値向上後に証券化して資金回収を図る方針を示しています。加えて投資家紹介ルートの拡大や出資金販売の加速により、不動産小口化商品の成長を収益多角化の柱とします。

技術革新と人的投資にも注力しています。同社はセキュリティ・トークン(ブロックチェーン等を使った電子的な証券化の手法)の活用を積極的に検討しており、資金募集の新たな手段で効率化を図ろうとしています。人材面では2025年4月に等級・報酬制度を見直して給与水準や新卒初任給を引き上げ、2025年1月から取締役等への譲渡制限付株式付与を開始するなど、採用・定着施策を強化しています。これらにより案件組成力と運用力を高め、長期的にROE目標の達成と安定成長を実現することを目指しています。