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極東証券JP:8706
事業内容
極東証券は、主に有価証券の売買やその受託、引受け、売出しの取扱いを行っています。同社は、金融商品取引業、投資業、不動産業、調査・研究業の4つの事業セグメントを持ちますが、全体として「投資・金融サービス業」という単一セグメントとして扱われています。
金融商品取引業では、極東証券が国内で第一種および第二種金融商品取引業を行っています。また、子会社の株式会社FEインベストは、第二種金融商品取引業を営み、投資ファンドの運営・管理を行っています。
投資業においては、株式会社FEインベストが自己資金を用いて長期投資を行い、安定的な収益の確保を目指しています。この事業は、主に長期的な視点での投資を重視しています。
不動産業では、極東プロパティ株式会社が不動産業を営み、極東証券の本支店の店舗などを賃貸しています。この事業は、主に同社の不動産資産を活用した賃貸業務に焦点を当てています。
調査・研究業では、株式会社極東証券経済研究所が極東証券の委託を受け、国内外の経済や金融市場の調査・研究を行っています。この事業は、同社の投資判断を支えるための情報提供を目的としています。
経営方針
極東証券は、創立以来「信は萬事の基と為す」を基本理念とし、信頼を基盤にした対面型ビジネスモデルを推進しています。この方針を堅持しつつ、市場や規制の変化に柔軟に対応し、持続的な成長を目指しています。中期事業計画(2024年度~2026年度)を通じて、企業価値と株主価値の最大化を図り、国民全体の資産形成に貢献することを目指しています。
極東証券は、独自のビジネスモデルを維持しつつ、持続的な成長を追求しています。サステナビリティ基本方針に基づき、全てのステークホルダーを意識し、企業価値の向上と金融市場を通じた持続可能性への貢献を行っています。また、東京証券取引所プライム市場上場企業として、資本コストや株価を意識した経営を推進し、コーポレート・ガバナンス体制の強化に努めています。
極東証券は、経営環境の変化を踏まえ、中期事業計画を見直し、「収益基盤の拡大」、「人的資本の充実」、「コンプライアンスの徹底」を課題に設定しました。特に、顧客基盤の拡大や多様な商品提供を通じて、収益力の向上を図っています。また、人的資本の充実を重視し、高度な能力を持つ人材の育成に注力しています。
極東証券は、顧客満足度の向上を重要視し、提供する商品やサービスの評価を高めることに努めています。特に、既存顧客からの新規顧客紹介の比率が高いことが、同社の対面型ビジネスモデルの評価を示しています。今後も顧客ロイヤルティ調査を通じて、顧客満足度の向上に取り組んでいく方針です。
収益性の向上に向けて、極東証券は資本コストを上回るROEの実現を目指しています。収益構造の多様化を図り、手数料収入やトレーディング収益などがバランスよく全体収益に貢献することを目指しています。特に、投資信託の販売が好調で、受入手数料の増加が見られます。