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三愛オブリJP:8097
沿革
1952-06 | 石油製品の販売を目的として、三愛石油株式会社の商号でスタンダード・ヴァキューム石油会社の代理店として発足、本店を東京都中央区銀座五丁目2番地に置く(資本金1,000万円) |
1952-10 | 羽田空港内における構内営業を許可され、空港内に羽田営業所(現航空事業部)を開設し、航空機への給油事業に着手 |
1955-12 | 当社開発のハイドラント(消火栓)式給油施設による航空機給油業務を開始 |
1960-09 | 神奈川県川崎市に川崎油槽所を開設し、LPガス充填業務を開始 |
1961-10 | 東京証券取引所第二部に上場 |
1962-12 | 株式額面の変更の目的をもって、東京都港区所在の三愛石油株式会社(1947年1月21日設立)と合併(注参照) |
1964-08 | 本店を東京都中央区銀座東六丁目2番地の3に移転 |
1968-08 | 東京証券取引所第一部に指定替上場 |
1969-07 | 東京都日野市に研究所を設置し、泡消火剤、防かび剤、防錆剤等の開発製造販売に着手 |
1970-04 | 設備事業部を設置し、ビルの空調設備、セントラルヒーティングの施工業務を開始 |
1978-07 | 設備事業部を三愛設備株式会社(現三愛オブリテック株式会社)に分離独立 |
1981-06 | 直営SSを東京三愛石油株式会社ほか6社に分離独立 |
1983-10 | 川崎市にLPガス二次基地を開設し、川崎ガスターミナル事業部を設置 |
1989-12 | 本店を東京都品川区東大井五丁目22番5号に移転 |
1990-10 | 静岡県熱海市に研修センターを開設 |
1996-10 | 羽田空港における新航空機給油施設供用開始 |
1998-08 | 化学製品等の製造・販売会社の東洋理研株式会社(現三愛理研株式会社)を買収 |
1998-11 | 埼玉県八潮市に石油製品の保管、出荷のための油槽所を開設し、東京オイルターミナルを設置 |
2000-12 | 研究所を茨城県行方郡(現潮来市)に移転 |
2002-10 | 佐賀市ガス局の民営化に伴い、佐賀市営ガス事業を譲受運営するため、佐賀ガス株式会社を合弁で設立 |
2004-12 | 石油元売会社であるキグナス石油株式会社の全株式を東燃ゼネラル石油株式会社およびニチモウ株式会社より取得 |
2005-06 | 川崎ガスターミナル(旧川崎ガスターミナル事業部)におけるLPガス二次基地の操業を停止 |
2006-10 | LPガス卸売部門の3支店と直販子会社3社をエリアごとに統合 |
2008-07 | 石油製品等の販売会社である國際油化株式会社(現三愛リテールサービス株式会社)の全株式を三井物産株式会社より取得 |
2017-05 | キグナス石油株式会社とコスモエネルギーホールディングス株式会社の資本業務提携契約締結に伴い、キグナス石油株式会社の株式20%をコスモエネルギーホールディングス株式会社へ譲渡 |
2019-04 | 本社事務所を東京都千代田区大手町二丁目3番2号に移転 |
2020-10 | 研究所を神奈川県相模原市に移転 |
2022-04 | 商号を三愛オブリ株式会社に変更 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
事業内容
三愛オブリ株式会社とそのグループ企業は、石油関連事業、化学品関連事業、ガス関連事業、航空関連事業、およびその他の事業を展開しています。石油関連事業では、三愛オブリ株式会社とキグナス石油株式会社が石油製品の販売や保管、出荷業務を行い、三愛オブリ北陸株式会社などが特約店への販売を、三愛リテールサービス株式会社などが小売販売を担当しています。また、キグナス興産株式会社や新日本油化株式会社は石油製品の配送業務を、三愛オブリカスタマーサービス株式会社は受発注業務や不動産賃貸を行っています。
化学品関連事業では、三愛オブリ株式会社が自動車関連商品や防腐・防黴剤、防災商品の販売を、三愛理研株式会社が化学製品の製造と販売を手掛けています。ガス関連事業では、三愛オブリ株式会社がLPガスの販売を行い、三愛オブリガス九州株式会社などがLPガスやガス器具の販売、三愛オブリガスサービス九州株式会社などがLPガスの配送や充填作業を担当しています。さらに、天然ガスの販売やパイプラインの運営も行っており、佐賀ガス株式会社が都市ガスの供給をしています。
航空関連事業では、三愛オブリ株式会社、三愛アビエーションサービス株式会社、株式会社KAFCOが航空燃料の保管や給油業務を行っており、国内7空港の給油施設の所有・賃貸もしています。その他の事業としては、三愛オブリテック株式会社が建設工事の設計・施工、金属表面処理業、三愛オブリビル管理株式会社がビル管理業を、株式会社ティー・アンド・ピーが損害保険代理業や庶務代行サービス業を展開しています。これらの多岐にわたる事業を通じて、三愛オブリ株式会社グループは幅広い分野で事業を展開しています。
経営方針
三愛オブリ株式会社は、石油、化学品、ガス、航空燃料などの分野で事業を展開している企業グループです。同社は、三愛精神「人を愛し 国を愛し 勤めを愛す」とコーポレートブランド「Obbli」を基に、人々の生活と産業を支えるパートナーとして成長を目指しています。経営環境の変化、特に新型コロナウイルスの影響と気候変動への対応が大きな課題となっています。
2021年度から2023年度までの中期経営計画「変貌する未来への挑戦 Challenge 2030」では、低炭素・循環型社会への対応を目指し、事業ポートフォリオの進化と経営基盤の再構築に取り組んでいます。具体的には、石油関連事業では効率化と新たな収益モデルの構築、化学品関連事業では新商材の拡大と営業力の強化、ガス関連事業ではLPガス販売の拡大と天然ガス販売の強化を進めています。また、航空関連事業ではデジタル化による業務効率化と安全運航のための施設保守に努めています。
さらに、成長事業として風力発電向けメンテナンスサービス領域の拡大や新規事業の開発・投資にも取り組んでおり、2030年度には再生可能エネルギー領域での新たな収益源の確立を目指しています。資本政策においては、株主価値の向上を目的としてROEおよび配当性向を重要な経営指標とし、適切な経営資源の配分に努めています。
このように、三愛オブリ株式会社は、変化する経営環境に対応しながら、持続可能な成長を目指す多角的な戦略を推進しています。