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極東貿易JP:8093
事業内容
極東貿易株式会社は、産業設備関連部門、産業素材関連部門、機械部品関連部門の3つの事業セグメントを持っています。これらのセグメントを通じて、さまざまな産業向けに製品やサービスを提供しています。
産業設備関連部門では、鉄鋼や自動車、化学、造船などの機械装置や電気機械設備、検査装置を販売しています。また、石油掘削関連機器や電子機器、計装制御システム、航空機用機材なども取り扱っています。国内ではオートマックス株式会社やプラント・メンテナンス株式会社などが関係会社として活動しています。
産業素材関連部門では、複合材料製造設備や繊維加工機械、食肉加工機、樹脂加工機械などを提供しています。さらに、エンジニアリングプラスチックや塗料、建設用資材なども取り扱っています。国内では株式会社ゼットアールシー・ジャパンやKBKスチールプロダクツ株式会社が関係会社として活動しています。
機械部品関連部門では、精密ファスナーや関連機械器具工具、船舶補修部品、ばね類などを販売しています。国内ではサンコースプリング株式会社やヱトー株式会社が関係会社として活動しています。これらの製品は、国内外の多様な市場で利用されています。
極東貿易株式会社は、海外にも拠点を持ち、北米、中南米、欧州、アジアにおける輸出入業務を展開しています。各地域の拠点を通じて、現地の取引先に対して商品を仕入れ、販売しています。これにより、グローバルな市場での競争力を高めています。
経営方針
極東貿易株式会社は、1947年の設立以来、機械関連を中心にエンジニアリング商社として成長を続けています。同社は、国内外のニーズに応じた先進技術や製品の提供を通じて、ものづくり商社としての地位を確立しています。社是である「人と技術と信頼と」を基に、ステークホルダーと共に歩む姿勢を大切にしています。
同社は「ニーズとシーズの橋になる」という経営理念を掲げ、技術やノウハウを社会全体に提供することを目指しています。2022年から2026年にかけての中期経営計画「KBKプラスワン2025」では、カーボンニュートラルなどの環境変化に対応し、企業価値の向上を図ることを目指しています。計画の重点戦略に基づき、収益改善に向けた施策を推進しています。
「KBKプラスワン2025」では、サステナブルな社会の実現に向けた新分野での事業展開や投資、株主価値向上のための資本政策、人材育成を重点施策としています。特に、風力発電などの再生可能エネルギー、バイオプロダクツ、自動運転などの産業向けDX・IoTに注力し、新たな事業ドメインの構築を目指しています。
同社は、2026年3月期の目標として、連結経常利益19億円、ROE5.4%を掲げています。また、M&Aを含む成長投資に50億円を計画し、事業ポートフォリオの最適化を図っています。株主還元については、累進配当を採用し、配当性向50%を目安に安定した配当を行う方針です。
極東貿易は、世界経済の不確実性に対応しつつ、積極的な事業投資と人材育成を通じて、企業価値の向上を目指しています。コーポレートガバナンスの強化やリスク管理体制の拡充にも注力し、サステナブルな社会の実現に貢献する企業として成長を続けています。