セイコーグループJP:8050

時価総額
¥2881.7億
PER
17.8倍
エモーショナルバリューソリューション、デバイスソリューション、システムソリューション事業を展開し、時計の製造・販売や電子デバイス、IT関連製品の開発・販売を手がける。

事業内容

セイコーグループは、主に3つの事業セグメントを展開しています。まず、エモーショナルバリューソリューション事業では、セイコーウオッチ株式会社が時計の卸売を行い、株式会社クロノスが小売を担当しています。また、盛岡セイコー工業株式会社が時計の製造を行い、セイコータイムラボ株式会社が修理・アフターサービスを提供しています。

デバイスソリューション事業では、セイコーインスツル株式会社が国内で電子デバイスの製造・販売を行っています。海外では、Seiko Instruments Trading (H.K.) Ltd.が販売を、Seiko Instruments (Thailand) Ltd.が製造・販売を担当しています。これにより、グローバルな市場での競争力を高めています。

システムソリューション事業では、セイコーソリューションズ株式会社がシステム関連、IoT関連、決済関連ビジネスの製品開発・販売を行っています。これには、販売した製品の保守サービスやソフトウェアの受注制作サービスも含まれ、幅広いニーズに応えています。

その他の事業として、京橋起業株式会社が不動産賃貸を行っています。これにより、セイコーグループは多角的な事業展開を行い、安定した収益基盤を築いています。これらの事業は、セイコーグループの持続的な成長を支えています。

経営方針

セイコーグループは、創業150周年に向けた長期ビジョンを掲げ、アナログとデジタルのシナジーを活用して世界中の人々をつなぐ製品・サービスを創造し、サステナブルな社会に貢献することを目指しています。このビジョンを実現するため、2026年度を最終年度とする中期経営計画「SMILE145」を策定し、事業を推進しています。

SMILE145では、セイコーグループは「MVP戦略」を基本方針とし、高付加価値・高収益な製品・サービスの提供を通じて、ソリューションカンパニーとしての地位を確立することを目指しています。これにより、感動をもたらす製品に注力し、持続可能な成長を実現します。

成長戦略として、セイコーグループはサステナビリティ、人材、DX、R&D、ブランディングの5つのコア戦略を推進しています。これにより、社会課題の解決に貢献し、グループ全体の成長を図るとともに、持続可能な社会の発展に寄与します。

セイコーグループは、エモーショナルバリューソリューション、デバイスソリューション、システムソリューションの3つの戦略ドメインを設定し、感性消費やSociety5.0、ウェルネス、社会/環境といった事業機会において、これらのドメインの戦略を進めています。これにより、グループシナジーを創出し、社会価値の創造を実現します。

財務方針としては、売上総利益率の改善を通じて成長投資力を向上させ、サステナビリティ確立への投資を行います。また、資本コストを考慮した財務体質の改善や株主還元を確実に実施し、安定的な収益基盤の確保と新規領域への挑戦を進めます。

セイコーグループは、2026年度の財務目標として、連結営業利益250億円、ROE9%超を掲げています。これにより、収益性と成長性の向上を図り、サステナブルな企業としての地位を確立することを目指しています。