中央魚類JP:8030

時価総額
¥140.9億
PER
7.3倍
水産物及びその加工製品の卸売、冷蔵倉庫、荷役事業、不動産賃貸を展開。

沿革

1947年2月

中央魚類荷受組合発足 東京都水産物集荷機関の指定を受ける。

1947年7月

資本金300万円をもって、水産物及びその加工製品の卸売業務を営むことを目的として中央魚類株式会社を設立し、中央魚類荷受組合の営業一切を継承する。

(築地本場に本社を、足立分場に千住支社を設置)

1950年4月

生鮮、加工水産物配給規則廃止に伴い復活した中央卸売市場法に基づき、東京都水産物卸売人として東京都知事の許可を受ける。

1952年4月

築地市場内で荷役業を営む中央小揚株式会社(現・連結子会社)を設立。

1953年4月

日本水産株式会社の出資会社である同業大松水産株式会社を統合。

1956年9月

中央卸売市場法の一部改正により農林大臣許可の水産物卸売人となる。

1962年9月

冷蔵倉庫業を営む中央冷凍株式会社(連結子会社)を設立。

1964年9月

東京証券取引所市場第二部に株式上場。

1971年7月

卸売市場法の施行に伴い農林大臣許可の水産物卸売業者となる。

1972年4月

船橋市中央卸売市場において水産物卸売業を営む船橋中央魚類株式会社(連結子会社)を設立。(業務開始 1972年6月20日)

1976年11月

柏市公設総合地方卸売市場において水産物卸売業を営む柏魚市場株式会社(現・連結子会社)を設立。(業務開始 1977年4月26日)

1980年11月

千葉市中央卸売市場に中央魚類株式会社千葉支社を設置。(業務開始 1980年11月4日)

1981年5月

千葉中央魚類株式会社(現・連結子会社)を設立。

1981年10月1日付で中央魚類株式会社千葉支社の営業一切を千葉中央魚類株式会社へ譲渡。

2000年4月

冷蔵倉庫業を営む徳水冷蔵株式会社を買収。

2001年7月1日付で中央冷凍株式会社(連結子会社)と合併し解散。

2001年12月

株式交換により船橋中央魚類株式会社(連結子会社)を完全子会社化。

2007年2月

株式交換により中央小揚株式会社(現・連結子会社)を完全子会社化。

2008年4月

中央冷凍株式会社(連結子会社)は、東京証券取引所市場第一部に株式上場する株式会社ホウスイ(水産物の買付・加工・卸売業及び小売販売業)と合併し(2008年4月1日付)中央冷凍株式会社は解散し、存続会社となった株式会社ホウスイ(現・連結子会社)が連結子会社となる。株式会社ホウスイの子会社である水産物リテールサポートを営む株式会社水産流通(現・連結子会社)及び水産物小売販売業を営む恵光水産株式会社(連結子会社)も連結子会社となる。

2008年8月

株式会社水産流通(現・連結子会社)は、当社の非連結子会社であった中央フーズ株式会社(現・連結子会社、2001年11月1日設立)を子会社化したことにより、中央フーズ株式会社は新たに当社の連結子会社(ひ孫会社)となる。

2012年1月

大都魚類株式会社との共同出資により船橋市中央卸売市場において水産物卸売業を営む船橋魚市株式会社(現・持分法適用関連会社)を設立。(業務開始 2012年4月2日)

2012年2月

東京北魚株式会社の第三者割当増資を引受け、同社は当社の持分法適用関連会社となる。

2012年4月

千住支社を廃止し、同支社の営業権を東京北魚株式会社(現・持分法適用関連会社)に事業譲渡。

船橋中央魚類株式会社(連結子会社)の営業権を船橋魚市株式会社(現・持分法適用関連会社)に事業譲渡し、船橋中央魚類株式会社を解散。

2013年4月

株式会社ホウスイ(現・連結子会社)は株式会社せんにち(現・連結子会社)を設立し、株式会社千日総本社より事業の一部を譲り受け水産煉製品、惣菜等の製造販売事業を行う。

2013年7月

株式会社ホウスイ(現・連結子会社)が恵光水産株式会社の株式を一部売却し持株比率が低下したため、恵光水産株式会社を連結の範囲から除外(2013年7月1日付)。

2017年8月

オーシャンステージ株式会社の株式を一部売却し持株比率が低下したため、同社は当社の持分法適用関連会社となる。

2018年10月

東京都中央卸売市場築地市場の東京都中央卸売市場豊洲市場への移転に伴い、当社、株式会社ホウスイ(現・連結子会社)、中央小揚株式会社(現・連結子会社)、株式会社水産流通(現・連結子会社)、中央フーズ株式会社(現・連結子会社)の本社が東京都江東区豊洲へ移転となる。

2021年9月

当社の非連結子会社であった株式会社豊海(現・連結子会社、2020年2月4日設立)を連結の範囲に含め、また、持分法適用会社であった東京北魚株式会社の全株式を同社へ譲渡したことにより持分法適用の範囲から除外。

2022年5月

全株式取得により株式会社ホウスイ(現・連結子会社)を完全子会社化。

2022年6月

中央小揚株式会社(連結子会社)がマルナカロジスティクス株式会社(現・連結子会社)に社名変更。

2023年1月

千葉中央魚類株式会社(現・連結子会社)が1月31日付で解散。

事業内容

中央魚類株式会社とそのグループ会社は、水産物及びその加工製品の卸売事業を主軸に展開しています。このグループは、中央魚類を含む連結子会社8社と持分法適用関連会社2社から構成されており、豊洲市場をはじめとする各地の公設市場で水産物の卸売業を営んでいます。具体的には、中央魚類が東京都中央卸売市場の豊洲市場で、千葉中央魚類(2023年1月31日に解散)、柏魚市場、オーシャンステージ、船橋魚市などがそれぞれ地方の卸売市場で事業を行っています。また、ホウスイは冷凍魚を中心に、水産流通はリテールサポート、せんにちは水産練製品や惣菜の製造販売、中央フーズは鮮魚の卸売を手掛けています。

さらに、中央魚類グループは水産物卸売事業に関連する冷蔵倉庫事業や荷役事業も展開しています。ホウスイは首都圏で冷蔵倉庫事業を、マルナカロジスティクス(旧中央小揚)は豊洲市場で水産物の荷役事業をそれぞれ行っており、これらのサービスはグループ内で利用されている部分もあります。

不動産賃貸事業もグループの一翼を担っており、中央魚類や柏魚市場、豊海が保有する不動産の一部を賃貸しています。これにより、グループ内での資源の有効活用を図っています。

中央魚類グループは、水産物の卸売を核としながらも、冷蔵倉庫や荷役、不動産賃貸といった関連事業を通じて、水産物流通の効率化と事業の多角化を進めています。

経営方針

中央魚類株式会社とそのグループ会社は、水産物の卸売を中心に、冷蔵倉庫事業、不動産賃貸事業、荷役事業を展開している企業グループです。同社は、東京都中央卸売市場の豊洲市場を拠点に、国内外から集めた生鮮・冷凍・塩干加工などの水産物を販売しています。経営の基本理念として、堅実と信用を旨とし、株主、取引先、従業員、そして地域社会に信頼され、貢献することを目指しています。

同社の成長戦略は、国内外の生産需給事情の変化に即応し、取引先との連携を深めることで集荷販売力を強化することにあります。また、財務体質とコンプライアンス体制の強化にも努めています。グループ各社の機能を融合し、相互に協働する仕組みを構築することで、水産物流通機能を強化し、競争に勝ち残る企業を目指しています。

具体的な取り組みとして、豊洲市場を活用しながら、冷蔵保管、リテールサポート、荷役、貿易、加工の各機能を最大限に生かし、水産物の集荷拡大と販売業務の改善に注力しています。また、EC(電子商取引)への積極的な取り組みや、豊海流通センターの稼働による効率的な配送体制の構築も進めています。さらに、冷蔵倉庫事業では、首都圏での冷凍・冷蔵保管スペースの効率的活用を図り、不動産賃貸事業では、資産の有効活用とサービス向上に努めています。

中央魚類グループは、水産物卸売市場における公共的使命を担い、食の安全・安心に最大限の努力をしています。デジタル化推進や業務効率の向上、コンプライアンスの向上などを通じて、信頼される企業グループとしての地位を確固たるものにしていく戦略を推進しています。