蝶理JP:8014

時価総額
¥848.9億
PER
9.8倍
繊維、化学品、機械を含む多岐にわたる事業を展開、各セグメントで特化した商品やサービスを提供。

沿革

1861年

京都西陣において生糸問屋として創業。

1926年

人絹工業の勃興と共に人絹糸の取扱いを開始。

1937年

人絹糸生産量の30%を取扱い、人絹糸業界の大手糸商となる。

1948年9月

資本金500万円をもって蝶理株式会社を設立。

1952年4月

合成繊維の将来性に着目して、合成繊維の取扱いを開始。

1952年6月

本社を大阪市東区(現 中央区)に移転。

1953年10月

東洋レーヨン株式会社(現 東レ株式会社)のウーリーナイロンの一手販売を開始。
合繊業界における主導的地位の基礎を確立。

1956年4月

石油化学の将来性に着目して、合成樹脂、化学品の取扱い並びに各種機械及び諸物資の取扱いを開始。

1957年1月

初の現地法人、蝶理ニューヨーク(現 Chori America, Inc.)を設立。

1958年4月

ポリエステル並びにアクリル繊維の国産化と共に取扱いを開始。

1959年9月

大阪証券取引所(現 株式会社東京証券取引所)に株式上場。

1961年3月

中国より友好商社第一号に指定、以後日中貿易のパイオニアとなる。

1961年7月

東京証券取引所(現 株式会社東京証券取引所)に株式上場。

1974年10月

現地法人Thai Chori Co., Ltd.を設立。

1987年6月

東京支社を東京本社と改称、東西両本社制とする。

1993年8月

中国初の現地法人、蝶理(上海)有限公司を設立。

2002年2月

合成樹脂事業部門を分社し営業譲渡。

2004年8月

東レ株式会社の連結子会社となる。

2005年7月

中国内販権・貿易権を有する日本商社第一号の現地法人、蝶理(中国)商業有限公司を設立し、蝶理(上海)有限公司の事業を移管。

2013年2月

ピイ・ティ・アイ・ジャパン株式会社(現 蝶理GLEX株式会社)の全株式を取得し、連結子会社とする。

2015年5月

ミヤコ化学株式会社の全株式を取得し、連結子会社とする。

2017年4月

輸送機器事業を新設分割により設立した蝶理マシナリー株式会社に事業承継。

2017年7月

株式会社アサダユウの全株式を取得し、連結子会社とする。

2018年3月

株式会社小桜商会の全株式を取得し、連結子会社とする。

2021年6月

株式会社スミテックス・インターナショナル(現 株式会社STX)の全株式を取得し、連結子会社とする

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

事業内容

蝶理グループは、子会社34社と関連会社8社から構成される多角的な事業体であり、繊維事業、化学品事業、機械事業、その他の事業を展開しています。各事業セグメントでは、特定の商品やサービスを提供しており、その内容と概要は多岐にわたります。

繊維事業では、衣料品から産業用繊維まで、幅広い繊維製品の開発、製造、販売を行っています。このセグメントは、日常生活に密接に関わる製品を提供することで、消費者のニーズに応えています。

化学品事業では、基礎化学物質から特殊化学品まで、多様な化学製品の供給を通じて、産業界のさまざまな要求に対応しています。このセグメントは、技術革新を支える重要な役割を担っています。

機械事業は、産業機械から精密機器まで、幅広い製品群を扱っており、製造業の効率化と技術進歓をサポートしています。このセグメントは、高度な技術力を背景に、産業界の発展に貢献しています。

その他の事業としては、これらの主要セグメントを補完する形で、多様なサービスや製品を提供しています。これにより、蝶理グループは、さまざまな市場ニーズに対応し、総合的な事業展開を行っています。

蝶理グループの事業構成は、連結財務諸表のセグメント情報に基づいており、各地域法人は提供する商品やサービスの内容に応じて、適切なセグメントに分類されています。これにより、グループ全体としての事業戦略の最適化と効率的な運営が図られています。

経営方針

蝶理グループは、2025年度を目標年とする中期経営計画「Chori Innovation Plan 2025」を推進しています。この計画では、高機能・高専門性を基盤とし、グローバルに進化・変化し続ける企業集団を目指しています。具体的には、顧客満足度の向上、景気変動に強い事業体質の構築、利益ある持続的成長の実現を目標に掲げています。また、自力・自立の経営、信用と確実性を重視し、事業構造の継続的変革を図ることで、躍動感あふれる蝶理グループの形成を目指しています。

繊維事業と化学品事業においては、それぞれ独自のビジネスモデルの強化、安定的な成長の追求、成長分野での事業拡大、グローバル拡大、高機能・高専門性の追求と差別化・競争力強化を戦略の柱としています。これらの戦略を通じて、繊維事業では75億円、化学品事業では95億円のセグメント利益を目標に掲げています。

同社は、連結グローバル事業軸運営の推進、変化に即応したサステナブルなビジネスの創出、ESG経営の推進を事業上及び財務上優先的に対処すべき課題としています。海外事業の強化・拡大、新規開発・事業投資やM&Aの実行、カーボンニュートラルの目標達成などを通じて、更なる企業価値の向上を図っています。

このように、蝶理グループは、高機能・高専門性を基盤とした事業展開、グローバル市場での競争力強化、サステナブルな成長を目指す経営戦略を推進しており、将来にわたって躍動感あふれる企業集団の形成を目指しています。