ネポンJP:7985

時価総額
¥13.7億
PER
33.9倍
熱機器事業では施設園芸用温風暖房機や農業ICTクラウドサービス、衛生機器事業では泡洗式簡易水洗便器や温水洗浄便座を提供。

事業内容

ネポンは、熱機器および衛生機器の製造販売を主な事業とし、これに関連する工事の設計施工やアフターサービスも提供しています。ネポンは、連結子会社1社と共に事業を展開しており、以下のような事業セグメントを持っています。

まず、熱機器事業では、農用機器と汎用機器の2つのカテゴリーがあります。農用機器には、施設園芸用温風暖房機「ハウスカオンキ」や、ヒートポンプ「ネポングリーンパッケージ・誰でもヒーポン」、地熱水利用温風発生装置「グリーンソーラ」などがあります。また、農業ICTクラウドサービス「Chabu-Dai」も提供しています。

汎用機器には、ビルや工場用の温風暖房機「熱風炉」や、業務用温水ボイラ「オートカン」、工場用温風暖房機「ヒートップ」などがあります。これらの機器は、融雪や給湯、暖房など多目的に利用される「ヒートクイック」ボイラと共に、関連する工事やサービスも提供されています。

衛生機器事業では、泡洗式簡易水洗便器「パールトイレ」や、水洗式簡易水洗便器「プリティーナ」、温水洗浄便座「プリティシャワー」などを取り扱っています。これらの製品に加え、業務用トイレシステムや便槽、ポンプアップ槽などの関連設備も提供し、衛生工事や関連サービスも行っています。

その他事業としては、搬送機器サービスなどが含まれています。これらの事業を通じて、ネポンは多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、顧客の満足度向上を目指しています。

経営方針

ネポンは、創業者の理念「みんなが豊かな生活に」「世界に二つとない商品を開発しよう」を基に、社会貢献を目指しています。経営方針として、効率化と収益性の向上を追求し、新分野や新事業への展開を進めています。顧客志向を重視し、農業と住環境の未来を創造することを目指しています。

ネポンの成長戦略は、施設園芸業界の変化に対応することに重点を置いています。高齢化による後継者不足が進む中、法人の農業参入が増加し、施設園芸の大規模化が進行しています。ネポンは、これに対応するため、IoT技術を活用した「アグリネット」や「Chabu-Dai」などのICTクラウドサービスを展開しています。

また、ネポンは脱炭素化に向けた取り組みを強化しています。化石燃料に依存しない暖房機器の開発を進め、電気を利用したヒートポンプの提供や、次世代エネルギーを使用する暖房機器の開発に注力しています。これにより、CO2排出量の削減を目指しています。

ネポンは、IoT製品の開発体制を強化し、顧客ニーズに応じたサービスを迅速に提供することを目指しています。また、脱炭素化に向けた暖房機器の開発体制を強化し、より環境に優しい製品の提供を進めています。さらに、人材育成を重視し、従業員のスキルアップと組織の総合力向上を図っています。

ネポンは、売上高や営業利益率、自己資本比率を経営指標として掲げています。農業用資材価格の上昇や円安の影響を受けつつも、営業利益は前年同期を上回りました。今後も資本効率を意識し、収益改善に努める方針です。