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重松製作所JP:7980
沿革
1917年9月 |
創業者重松てい造の個人経営として発足。理化学器械販売のかたわら、工場、鉱山用の防じん・防毒マスクならびに保護眼鏡を製作販売する。 |
1942年3月 |
株式会社重松製作所と改組 |
1945年3月 |
戦災で営業所、工場、倉庫すべて焼失 |
1947年3月 |
再起操業 |
1952年4月 |
東京工場(旧東京事業所)操業開始 |
1958年11月 |
重松てい造社長 藍綬褒章受章 |
1962年10月 |
埼玉工場(現埼玉事業所)操業開始 |
1963年4月 |
社団法人東京証券業協会(現株式会社東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に店頭売買銘柄として登録 |
1965年11月 |
重松てい造会長 叙勲(勲五等双光旭日章) |
1967年4月 |
川崎航空機工業(現川崎重工業㈱)のカワサキ式酸素・空気呼吸器の国内販売総代理店 |
1976年5月 |
高野喜義社長 叙勲(勲四等瑞宝章) |
1977年6月 |
川重防災工業株式会社(現エア・ウォーター防災㈱)の国内販売総代理店 |
1981年2月 |
技術研究所完成(現埼玉事業所内) |
1981年7月 |
東京工場(旧東京事業所)労働衛生保護服JIS指定工場 |
1987年1月 |
米国3M社より供給者品質管理認定証を受ける。 |
1989年2月 |
福島県船引町に工場用地取得 |
1990年5月 |
埼玉事業所オーストラリア規格協会(SA)認可工場 |
1990年11月 |
船引事業所操業開始 |
1993年2月 |
埼玉事業所・船引事業所 ISO 9002(国際品質システム)認可工場 |
1995年10月 |
CEマーキング品質管理システム認証取得 |
1998年4月 |
埼玉事業所 ISO 14001(環境マネジメントシステム規格)認証取得 |
1998年6月 |
西日本サービスセンター操業開始 |
1999年6月 |
全事業所ISO 9001認証取得 |
2002年11月 |
重松開三郎会長 叙勲(勲五等双光旭日章) |
2004年12月 |
日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所(現株式会社東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に株式を上場 |
2007年1月 |
リユースろ過材のエコマーク商品認定取得 |
2007年2月 |
西日本サービスセンター倉庫稼働開始 |
2007年5月 |
船引事業所第二工場稼働開始 |
2008年4月 |
東京事業所廃止 |
2010年4月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)(現株式会社東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場 |
2011年8月 |
本社を東京都北区へ移転 |
2013年7月 |
大阪証券取引所と東京証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 |
2017年9月 |
創業100周年を迎える。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行 |
事業内容
重松製作所は、労働安全衛生保護具の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社の製品ラインナップは、防じんマスク、防毒マスク、送気マスクなどの呼吸用保護具を中心に、エア・ウォーター防災株式会社製の自給式呼吸器の国内販売総代理店業務も担っています。また、これら保護具の保守点検整備及び修理も事業の一環としています。
同社は研究・設計部門を有し、保護具全般にわたる幅広い分野での研究開発を行っています。これには、国内外の最新情報の収集から素材、完成品、製造技術に至るまでが含まれます。生産・品質保証部門では、埼玉と船引の2事業所で製品の製造を行い、「より良く、より安い製品を、より速く」をモットーに、独自開発の機械装置や先進技術を導入しています。
営業・発送部門では、本社事業所を含む全国13か所に営業所と1つの出張所を配置し、各地で顧客対応を行っています。製品・商品知識のレベルアップや顧客フォローも重視しており、埼玉事業所及び西日本サービスセンターで製品の発送業務を行っています。重松製作所は、これらの事業を通じて、働く人々の安全と健康を守るための製品とサービスを提供しています。
経営方針
重松製作所は、1917年の創業以来、労働安全衛生保護具の専門会社として、特に呼吸用保護具の製造販売に注力してきました。同社は、働く人々の安全衛生の向上と社会への貢献を基本方針に掲げ、企業価値の向上を目指しています。そのために、環境問題への配慮を含む技術開発、生産性及び品質の維持向上、原価削減による市場競争力の強化、経営の合理化と効率化を中期経営戦略の柱としています。
重松製作所は、多様なユーザーニーズに応える製品のタイムリーな供給を目指し、研究開発に力を入れています。また、収益性と資本効率の向上にも注力し、経常的に自己資本利益率(ROE)10%以上の達成を目標に掲げています。
事業上及び財務上の課題としては、新型コロナウイルスの変異株の流行やウクライナ情勢の長期化など、経済の先行きが不透明な状況にあります。しかし、呼吸用保護具は感染症や災害対策、社会インフラの整備改修などの需要が見込まれるため、安定した受注が維持されると予想されます。このような状況の中、重松製作所は製品の安定供給と新製品開発に注力し、専門会社としての社会的責任と使命を果たしていく方針です。