ニチハJP:7943

時価総額
¥1338.1億
PER
26.3倍
窯業系外装材、金属系外装材の製造販売、繊維板製造、外装工事、ウレタン断熱パネル製造販売、注文住宅販売及び住宅リフォーム、製造事業関連の営繕・清掃・産廃業務を展開。

沿革

1956-06木材資源の高度利用を目的として、日本ハードボード工業株式会社を設立。本店を名古屋市港区木場町に置く。名古屋市港区汐止町に「名古屋工場」建設。
1957-05本店を名古屋市中区広小路通に移転。
1957-08ハードボード(硬質繊維板)の生産開始。
1958-08インシュレーションボード(軟質繊維板)の生産開始。
1962-10本店を名古屋市港区汐止町に移転。
1973-04株式額面を500円から50円に変更のため、東京都千代田区大手町所在の日本ハードボード工業株式会社と合併、本店を名古屋市港区汐止町に移転。
1974-11「モエンサイディングM」(窯業系外装材)の生産開始。
1977-04自動車内装向成型用マット(繊維板)の生産開始。
1981-05「モエンサイディングM」の完全無石綿化に成功。
1981-10「モエンサイディングW」(窯業系外装材)の生産開始。
1984-09金属系外装材製造「株式会社チューオー」(栃木県鹿沼市)を買収(現・連結子会社)。
1984-10「ニチハボード加工株式会社」(現名古屋市南区)を設立(現・連結子会社)。
1988-04商号をニチハ株式会社に変更。
1989-10住友金属工業株式会社(当時)及び住金鋼材工業株式会社(当時)と共同出資で新会社「住金エフアールシー株式会社」を設立。
1989-12株式を名古屋証券取引所市場第二部に上場。
1990-11「いわき工場」を新設し、「モエンエクセラード」(窯業系外装材)の生産開始。
1992-07「三重ニチハ株式会社」(三重県津市)を設立。
1996-09名古屋証券取引所の市場第一部銘柄に指定。
1996-12株式を東京証券取引所の市場第一部に上場。
1997-06「下関工場」を新設し、「モエンエクセラード」の生産開始。
1998-05米国に窯業系外装材の販売を目的とした「Nichiha USA,Inc.」を設立(現・連結子会社)。
2001-10三井木材工業株式会社(現「ニチハマテックス株式会社」、現名古屋市中区)を株式交換により完全子会社化(現・連結子会社)。
2004-03「住金エフアールシー株式会社」を株式の追加取得により完全子会社化し、商号を「ニチハFRC株式会社」に変更。
2004-07ハードボード(硬質繊維板)の生産をニチハマテックス株式会社大江工場(名古屋市南区)へ完全集約。
2004-08「高萩ニチハ株式会社」(名古屋市中区、工場・茨城県高萩市)を設立(現・連結子会社)。
2004-10大建工業株式会社との間で窯業系外装材事業の譲受及びインシュレーションボード(軟質繊維板)事業の譲渡に係る事業交換を実施。
2004-12中国に窯業系外装材の生産を目的とした「ニチハ装飾建材(嘉興)有限公司」を設立(現・連結子会社)。
2005-01中国に窯業系外装材の生産を目的とした「ニチハ装飾繊維セメント壁板(嘉興)有限公司」を設立(現・連結子会社)。「八代ニチハ株式会社」(熊本県八代市)を設立(現・連結子会社)。
2005-02住友林業株式会社と共同出資にて「ニチハ富士テック株式会社」(静岡県富士市)を設立(現・連結子会社)。
2005-04住友林業クレスト株式会社の窯業建材事業をニチハ富士テック株式会社にて継承。
2007-10米国子会社「Nichiha USA,Inc.」がジョージア州メーコン市に工場を新設し、窯業系外装材の生産を開始。
2008-03「株式会社チューオー」を株式の追加取得により完全子会社化。
2009-03松本建工株式会社からの事業一部譲受けを目的として「株式会社FPコーポレーション」(札幌市東区)を設立(現・連結子会社)。
2009-04「ニチハマテックス株式会社」が「ニチハFRC株式会社」を吸収合併。
2009-05「株式会社FPコーポレーション」が松本建工株式会社から事業一部譲受け。
2013-07「株式会社チューオー」の金属系外装材販売事業を当社へ統合。
2016-04「ニチハボード加工株式会社」が「三重ニチハ株式会社」及び「株式会社ニチハコンポーネント」を吸収合併。「ニチハエンジニアリング株式会社」が「株式会社エイト」を吸収合併。
2019-01ロシア(モスクワ市)に「NICHIHA RUS LLC」を設立(現・連結子会社)。
2019-04「株式会社FPコーポレーション」が「株式会社FPホーム」を吸収合併。
2022-04東京証券取引所及び名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場、名古屋証券取引所の市場第一部からプレミア市場にそれぞれ移行。
2022-06米国子会社「Nichiha USA,Inc.」がメーコン工場に第2工場を新設し、窯業系外装材の生産を開始。

事業内容

ニチハは、自社および13の子会社から成るグループ企業で、主に外装材事業を中心に展開しています。この事業では、窯業系外装材の製造販売を行っており、ニチハマテックス株式会社、高萩ニチハ株式会社、八代ニチハ株式会社、ニチハ富士テック株式会社が製造した製品の大部分をニチハが仕入れて販売しています。また、株式会社チューオーが製造する金属系外装材や外装用付属部材もニチハが販売しています。さらに、窯業系外壁材の加工はニチハボード加工株式会社に委託しています。

海外では、Nichiha USA, Inc.が米国で窯業系外装材の製造販売を行い、ニチハ装飾建材(嘉興)有限公司とニチハ装飾繊維セメント壁板(嘉興)有限公司が中国で製造し、その大半をニチハ及び米国子会社で仕入れて販売しています。ロシアでは、NICHIHA RUS LLCがニチハ製品の販売を手掛けています。

その他の事業として、繊維板事業ではニチハマテックス株式会社が繊維板を製造し、工事事業では外装テックアメニティ株式会社が主にニチハ製品を使用した外装工事を行っています。FP事業では、株式会社FPコーポレーションがウレタン断熱パネルの製造販売、注文住宅販売及び住宅リフォームを展開しています。また、ニチハエンジニアリング株式会社は、ニチハグループの製造事業に関連する営繕、清掃、産廃業務等を行っています。これらの事業を通じて、ニチハは幅広い建材関連のニーズに応える製品とサービスを提供しています。

経営方針

ニチハは、その中期経営計画(2021年4月〜2024年3月)を通じて、自己資本当期純利益率(ROE)を10%程度にすることを目標としています。この目標達成のために、販売拡大とコスト削減による利益の最大化、資本効率の適正化に注力しています。しかし、2024年3月期の目標達成は困難である見込みです。ニチハは、投資家に対して海外事業や国内非住宅事業の成長性を理解してもらうため、IR活動を通じて情報開示の充実を図っています。

ニチハの成長戦略は、生産能力の大幅増強、海外市場開拓、非住宅市場開拓、金属事業拡大、そしてESG取り組みの強化に焦点を当てています。生産能力は、国内外の新工場稼働により約20%アップする計画です。海外では、米国新工場の稼働開始により、主力商品の生産・供給能力が大幅に増強され、新たな販路の開拓を進めています。非住宅市場では、顧客ニーズに即した工法の開発や商品のデザイン性、環境性能のアピールにより市場開拓を進めています。金属事業では、新商品の開発や市場の開拓を通じて事業拡大を目指しています。また、ESG取り組みとして、CO2排出量の削減目標を掲げ、環境負荷軽減に向けた取り組みを強化しています。

これらの戦略を通じて、ニチハは持続的な成長を目指し、株主、取引先、社員など全ての関係者と共に栄えることを経営の指針としています。