ノダJP:7879

時価総額
¥194.2億
PER
43.3倍
住宅建材(内装材・外装材・住宅機器他)、繊維板、合板の製造販売、住宅関連工事、外構構造物の設計施工。

沿革

1938年1月

資本金48万円をもって、合板の製造販売を事業目的とする株式会社野田製材所を設立。本社を静岡県庵原郡富士川町(現 富士市)に設置。

1942年6月

野田合板株式会社に商号変更。

1952年12月

米国向けドア用合板(ドアスキン)の輸出を開始。

1960年4月

プリント合板の製造販売を開始。

1963年3月

静岡県清水市(現 静岡市)に本社を移転。同所に乾式多層工法によるハードボード製造設備を新設し、ハードボードを発売。

1971年1月

本社を清水市(現 静岡市)より東京都中央区に移転。

1973年4月

清水事業所に、型枠用合板製造設備を新設し、型枠用合板を発売。

1976年5月

モルタル下地材「ノダラスカット」を発売。

1984年12月

清水事業所にMDF(中質繊維板)製造設備を新設し、「ノダハイベストウッド」を発売。

1987年2月

内・外装工事を事業目的とする「株式会社ナフィックス」を子会社化(現 連結子会社)。

1987年7月

富士川事業所にフロア製造設備を新設し、「ノダハウスキットフロア」を発売。

1987年9月

清水事業所に造作材製造設備を新設し、造作材を発売。

1987年10月

富士川事業所にラミネート合板製造設備を新設し、ラミネート合板を発売。
住宅機器製造分野を強化するため子会社「株式会社高山木工」を設立。

1988年3月

清水事業所隣地にドア製造子会社「アドン株式会社」を設立。

1989年1月

本社を台東区浅草橋(現 本社所在地)に移転。

1989年3月

株式会社ノダに商号変更。

1990年3月

インドネシアにおける木材ムク製品の製造合弁事業に参画し、「スラインダー社(PT. SURA INDAH WOOD INDUSTRIES)」を設立(現 連結子会社)。

1990年10月

MDFの輸入販売を開始。

1995年10月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

2003年1月

事業基盤の充実・強化のため宮城県石巻市の「石巻合板工業株式会社」を株式取得により子会社化(現 連結子会社)。

2004年8月

新木造建築工法用のプレカット設備を新設し「P&C‐MJシステム(木造住宅合理化システム認定)」を発売。

2009年6月

子会社「株式会社高山木工」は、子会社「アドン株式会社」を吸収合併し、商号を「アドン株式会社」に変更(現 連結子会社)。

2015年5月

富士川事業所に国産材を原材料とする針葉樹合板製造設備を新設し、針葉樹合板を発売。

2018年4月

持分法適用関連会社であった「スラインダー社(PT. SURA INDAH WOOD INDUSTRIES)」の株式を追加取得し子会社化。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。

事業内容

ノダ株式会社とそのグループ企業は、住宅建材事業と合板事業を中心に展開しています。住宅建材事業では、内装材、外装材、住宅機器などの建材製品や繊維板の製造、販売を行っており、これらの製品はノダ株式会社が製造するほか、子会社のアドン株式会社、株式会社巴川製作所、およびスラインダー社(PT. SURA INDAH WOOD INDUSTRIES)に加工を委託しています。また、子会社の株式会社ナフィックスは、ノダの製品を使用した住宅関連工事を請け負っており、株式会社アリモト工業は外構構造物の設計施工を手掛けています。

合板事業においては、ノダ株式会社及び子会社の石巻合板工業株式会社、関連会社のサンヤン社(SANYAN WOOD INDUSTRIES SDN.BHD.)が製造、販売を行っています。石巻合板工業株式会社は、一部の製品を子会社のアイピーエムサービス株式会社に加工委託しています。

これらの事業を通じて、ノダグループは住宅建材から合板製品に至るまで、幅広い製品ラインナップを提供し、建設業界における多様なニーズに応えています。特に、住宅建材事業では建具や収納家具の製造から住宅関連工事、建設資材の販売まで、住宅に関わるあらゆる面でサービスを展開。合板事業では、高品質な合板の製造・販売に加え、加工サービスも提供しており、国内外の市場でその品質とサービスを高く評価されています。

経営方針

ノダ株式会社は、住宅建材事業と合板事業を中心に、持続可能な成長と社会貢献を目指しています。同社は、企業理念に「主体的に価値創造に挑戦し、個の成長を促し、さらなる社会貢献を実現する」と掲げ、ビジョン2030「木の心地よさを住まいから様々な空間へ」を推進しています。このビジョンの下、経営戦略として「木の良さを活かす事業領域への集中」「様々な空間へ対象を拡大しバリューチェーンにおける競争力を強化」「財務・非財務両面の経営基盤の強化」を定めています。

また、SDGsとリンクしたCSV(共通価値の創造)の推進、ガバナンスの強化、コミュニケーションと挑戦を促す企業文化の構築を基本姿勢としています。これらの戦略と姿勢を通じて、ノダグループは合板やMDFなどの木質系建材のノウハウを活かし、多様化するユーザーのニーズに応える製品群を提供しています。

さらに、新設住宅着工戸数の減少予想にもかかわらず、高齢化進展に伴う安心安全・快適な住環境の確保や、老朽化した住宅の建替え、リフォーム需要などに対する潜在的なニーズに応えることで、市場の開拓を図っています。非住宅分野への製品開発や販路拡大にも取り組み、新たな市場の開拓を進めています。

ノダグループは、為替相場や海外情勢、原材料の資源問題、自然災害や感染症拡大による物流停滞への適切な対応を図りながら、営業基盤の拡充、経営資源の最適活用、コスト競争力の強化に努め、永続的な収益力の向上を目指しています。