- 日本企業
- 黒田精工
黒田精工JP:7726
沿革
1925年1月 |
黒田三郎の個人企業として各種ゲージの製造販売のため黒田挾範製作所を創立 |
1935年11月 |
合資会社に改組(資本金20万円) |
1943年1月 |
株式会社に改組(資本金98万円) |
1949年4月 |
旧会社の現物出資により現会社設立(資本金460万円) |
1961年10月 |
東京証券取引所市場第二部に上場、資本金2億5,000万円に増資 |
1961年12月 |
㈱クロダを設立(後に㈱プレシジョンクロダに商号変更) |
1965年6月 |
黒田精工株式会社に商号変更 |
1970年10月 |
大阪証券取引所市場第二部に上場、資本金7億5,000万円に増資 |
1973年3月 |
黒田興産㈱を設立(後に㈱ファインクロダに商号変更) |
1973年5月 |
クロダインターナショナル㈱をエアコンプレッサー、周辺機器製造販売のため設立(現連結子会社) |
1980年12月 |
資本金を8億5,000万円に増資 |
1981年4月 |
資本金を9億3,500万円に増資 |
1984年9月 |
永昇電子㈱に資本参加(連結子会社) |
1987年5月 |
ゲージ事業を富津工場に集約し、川崎工場を廃止 |
1993年7月 |
ゲージ事業を㈱プレシジョンクロダに移管 |
1995年4月 |
㈱ファインクロダに工作機械の生産を移管 |
1996年12月 |
川鉄商事㈱、KSPC社との間にマレーシアにおいて合弁会社クロダプレシジョンインダストリーズマレーシア(現連結子会社)を設立。 |
1999年5月 |
パーカーハネフィンコーポレーション(米国)と業務・資本提携 |
1999年7月 |
資本金を18億7,500万円に増資 |
1999年10月 |
ツーリングの生産部門を㈱プレシジョンクロダに移管 |
2001年11月 |
川鉄商事㈱、浙江川電鋼板加工有限公司との間に、中国・浙江省平湖市において合弁会社平湖黒田精工有限公司を設立(現連結子会社) |
2003年10月 |
クロダニューマティクス㈱を設立し、空気圧機器事業を移管 3事業部制へ移行(駆動システム事業部、精機システム事業部、金型事業部) |
2004年1月 |
大阪証券取引所市場第二部上場廃止 |
2004年4月 |
㈱プレシジョンクロダを吸収合併 4事業部制へ移行(駆動システム事業部、機器事業部、精機システム事業部、金型事業部) |
2006年3月 |
クロダニューマティクス㈱の保有株式の70%をパーカーハネフィングループへ売却 |
2007年3月 |
㈱ファインクロダを吸収合併 |
2008年8月 |
かずさアカデミア工場竣工 |
2010年6月 |
韓国黒田精工株式会社(現連結子会社)を設立し営業開始 |
2010年7月 2012年11月 2012年12月 |
3事業部制へ移行(駆動システム事業部、金型事業部、機工・計測システム事業部) Avingtrans Industrial Products Ltd(買収後にKURODA JENA TEC HOLDINGS LTD.に商号変更)(英国)の株式を100%取得(現連結子会社) クロダニューマティクス㈱の保有株式全てをパーカーハネフィングループへ売却 |
2013年8月 2013年11月 2014年4月 2014年9月 2017年9月 2018年3月 2019年6月 2021年1月 |
本店を川崎市幸区堀川町に移転 汎用ツーリング事業を世紀貿易グループ(台湾)に譲渡 平湖黒田捷納泰克商貿有限公司を設立 Euro Group S.p.AとGlue FASTEC ライセンス契約締結 ㈱ゲージング(持分法適用関連会社)の株式を追加取得し連結子会社化する KURODA JENA TEC HOLDINGS LTDが全株式を保有するKuroda Jena Tec UK Ltd(連結子会社)の保有株式全てを売却 平湖黒田捷納泰克商貿有限公司(連結子会社)を清算結了し、平湖黒田精工有限公司に事業を統合 永昇電子㈱を吸収合併 |
2022年2月 |
無錫隆盛新能源科技有限公司とGlue FASTEC ライセンス契約締結 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所スタンダード市場に移行 |
2022年8月 |
㈱日本共創プラットフォーム(その他の関係会社)と資本業務提携契約締結 |
2023年1月 |
伊藤忠丸紅鉄鋼㈱、紅忠コイルセンター関東㈱との合弁会社である紅忠黒田ラミネーション㈱(持分法適用関連会社)を設立 |
事業内容
黒田精工は、駆動システム、金型システム、機工・計測システムの3つの主要事業セグメントを持つ企業グループです。このグループは、黒田精工を含む連結子会社8社と関連会社2社で構成されています。
駆動システム部門では、精密研削ボールねじや転造ボールねじ、ボールねじアクチュエータ、XYステージ、ガイド、ギアなどの製品を手がけています。これらの製品は、黒田精工とドイツのJenaer Gewindetechnik GmbHが製造販売し、韓国黒田精工㈱、米国のKURODA JENA TEC, INC.、平湖黒田精工有限公司が販売を担当しています。平湖黒田精工有限公司では、ボールねじやボールねじアクチュエータの組立や一部加工も行っています。
金型システム部門では、積層精密プレス型、精密金属プレス商品、モーターコアなどを製造販売しています。このセグメントは、黒田精工とその子会社であるクロダプレシジョンインダストリーズ(M)が中心となっており、平湖黒田精工有限公司では金型のメンテナンスと販売を手がけています。また、持分法適用関連会社である日本金型産業㈱は製造工具を、紅忠黒田ラミネーション㈱はプレス製品を黒田精工へ納入しています。
機工・計測システム部門では、保持工具、ゲージ、平面研削盤、超精密鏡面研磨装置、超精密表面形状測定装置などを製造・販売しています。このセグメントは、黒田精工とその子会社である㈱ゲージングが中心となっており、クロダインターナショナル㈱はコンプレッサーの販売を終了し、メンテナンス事業を行っています。
これらの事業セグメントを通じて、黒田精工グループは多岐にわたる製品とサービスを提供し、精密工業分野でのニーズに応えています。
経営方針
黒田精工は、精密技術を通じて産業社会の進歩に貢献することを使命とし、品質と信頼のブランド「精密のクロダ」を世界中で確立することを目指しています。同社は2021年度から2025年度を対象とする中期経営計画「Vision 2025」を策定し、駆動システム事業、金型システム事業、機工・計測システム事業の3つの事業分野で世界的にニッチ・トップを目指しています。この計画では、成長戦略の実行と収益力の強化、人材育成を通じて企業価値の向上を図り、営業利益率4%超~8%を安定的に確保する体制の確立を目指しています。
各事業分野では、直動システム商品の拡販、高効率モーターコア量産技術の向上、高精度油圧冶具や高効率研削装置等の新商品・ソリューション開発に重点を置いています。また、DX化推進を3事業共通の基盤とし、収益力強化、技術力強化、顧客関係強化を図ることで、それぞれの事業で世界的に「ニッチ・トップ」となることを目指しています。
ESG経営への取り組みも強化しており、2050年度に「カーボンニュートラル」の達成を目指しています。これには、各種省エネ施策の実施、全社用車のEV化、太陽光パネルの設置、再エネ由来のカーボンフリー電力への切り替えなどが含まれます。人的資源の活用面では、DX化の推進、働き方改革、人事制度の見直し、人材育成を推進し、より働き易く、働き甲斐のある職場環境を目指しています。これらの取り組みを通じて、黒田精工は新たな成長軌道への飛躍と安定的に利益を生む収益構造への転換を目指しています。