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ハンズマンJP:7636
事業内容
ハンズマンはDIY用品、家庭用品、カー・レジャー用品を中心に販売するホームセンター事業を展開しています。同社は主に実店舗を通じて幅広い商品を取りそろえ、日曜大工から日常の生活用品までワンストップで提供しています。
主要な顧客は一般消費者や家庭でDIYを行う利用者が中心で、地域の生活ニーズを取り込んでいます。同社の収益は商品販売が主体で、店頭での売上が事業収益の大部分を占めています。
同社は単一セグメントで事業を運営しつつ、商品区分別に管理を行っています。具体的にはDIY資材、家庭用雑貨、カー用品・レジャー関連といった製品ラインを揃え、各店舗で生活に関わる幅広いニーズに応えています。
経営方針
同社は「お客様第一主義」を経営の基本方針とし、バランスシート重視と株主重視の経営を掲げています。具体的な数値目標としては自己資本比率を50%以上、総資本経常利益率(ROA)および株主資本利益率(ROE)をそれぞれ10%以上に維持することを目指しており、これらを達成しながら1株当たり当期純利益(EPS)を安定的に向上させることを狙いとしています。財務健全性を保ちながら店舗網拡大や投資を進める、守りと攻めのバランスを取った成長戦略です。
重点投資分野は商品力強化と人材育成で、同社は品ぞろえの拡充を通じて顧客満足度を高めることを重視しています。具体的にはDIY資材や家庭雑貨、カー・レジャー用品の品目を充実させるほか、従業員向けの研修会や定期的なDIY体験会を実施し、接客・コンサルティング販売力の向上を図る施策を取っています。これにより単なる商品供給ではなく、店頭での相談・提案を通じた差別化を図り、地域で支持される店舗運営を目指しています。
新市場開拓では、これまで九州を中心に展開してきた店舗網を本州の大都市圏へ拡大する計画を進めています。2023年10月に大阪府松原店を新規出店し運営が軌道に乗っていることを受け、今後は首都圏や近畿圏などの大都市圏を中心に優良物件を厳選して出店準備を進める方針です。地域ごとの生活ニーズに応じた品ぞろえと店舗づくりで、新規出店先でも早期に顧客基盤を築くことを目指しています。
技術革新への取り組みとしては、店舗運営を軸に業務内容の見直しとデジタル化を進め、業務効率を改善することを明確に掲げています。同社は棚卸しや発注、販売管理などの業務プロセスをデジタル化して作業負荷を軽減し、従業員が接客や提案に注力できる環境を整える計画です。また、業務効率化によりコスト構造を改善しつつ、サステナビリティ対応など地域社会への貢献も含めた長期的な企業価値向上を図る方針です。