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アズワンJP:7476
沿革
1962-06 | 科学機器の販売を目的として大阪市北区市之町57番地(現大阪市北区天神橋一丁目)に株式会社井内盛栄堂を設立。 |
1963-11 | 理化学分野におけるプラスチック素材の将来性と営業におけるカタログの重要性に着眼して研究用カタログを発刊。 |
1966-11 | 大阪市北区河内町一丁目50番地(現大阪市北区天満四丁目)に本店移転。 |
1970-09 | 東京地区の事業拡大に伴い、東京営業所(現東京オフィス)を文京区湯島に開設。 |
1981-07 | 大阪市北区天満に大阪物流センターを開設。 |
1982-06 | クリーンルーム専用手袋の販売を開始し、半導体関連商品市場へ本格的に進出を開始。 |
1984-12 | 東日本の流通機能を充実させるため、東京業務本部(現東京物流センター)を東京都足立区に開設。 |
1985-05 | 病院用看護用品カタログを発刊し、病院・介護部門に本格的に進出。 |
1988-04 | 当社の倉庫業務運営を主目的に、関係会社井内物流株式会社(現連結子会社)を設立。 |
1989-04 | 物流体制の充実を目指し、大阪市此花区に大阪物流センターを移転。 |
1990-08 | 全社オンラインシステムを導入し、受発注、入出庫、在庫管理システムの統合を実現。 |
1991-07 | 特殊表面洗浄分野への本格的進出のため、和歌山県海草郡野上町(現和歌山県海草郡紀美野町)に和歌山CIC研究所(現和歌山CIC)を開設。高品位無塵商品の販売に着手。 |
1993-01 | 大阪市北区天満四丁目15番5号に本社を移転。 |
1993-03 | 井内物流株式会社を100%子会社とする。 |
1995-10 | 埼玉県岩槻市(現さいたま市岩槻区)に東京物流センターを移転。物流の効率化を目指し、自動化設備を設置。 |
1995-11 | 日本証券業協会に株式を店頭登録。 |
1997-04 | 三共医療機株式会社を100%子会社とする。 |
1997-11 | ホームページを開設し、インターネットによる双方向性情報発信を開始。 |
1998-10 | 品質保証に関する国際規格「ISO 9002」(2003年10月ISO 9001に改訂)の認証を取得(国内全事業所)。 |
1999-12 | 東京証券取引所(現株式会社東京証券取引所)、大阪証券取引所(現株式会社大阪取引所)各市場第二部に上場。 |
2001-03 | 東京証券取引所、大阪証券取引所各市場第一部に指定(2013年7月 現物市場統合に伴い大阪証券取引所市場第一部は東京証券取引所市場第一部に統合)。 |
2001-08 | 社名を株式会社井内盛栄堂からアズワン株式会社に変更。 |
2001-11 | 埼玉県北葛飾郡杉戸町に東京物流センターを移転。 |
2002-05 | 大阪市西区江戸堀二丁目1番27号に本社を移転。 |
2004-07 | 大阪市西淀川区に大阪物流センターを移転。 |
2005-01 | 株式会社アーンスト・ハンセン商会(現ニッコー・ハンセン株式会社)を子会社(現連結子会社、所有割合90%)とする。 |
2007-04 | 亜速旺(上海)商貿有限公司(現連結子会社)を設立。 |
2007-09 | 三共医療機株式会社の全株式を売却。 |
2008-04 | 環境マネジメントシステムに関する国際規格「ISO 14001」の認証を取得(本社、大阪物流センター)。 |
2010-11 | ニッコー・ハンセン株式会社を100%子会社とする。 |
2011-07 | 福岡県朝倉市に九州物流センターを開設。 |
2016-03 | 一般財団法人日本情報経済社会推進協会より「プライバシーマーク」の認証を取得。 |
2016-09 | AS ONE INTERNATIONAL, INC.(現連結子会社)を米国に設立。 |
2018-03 | 株式会社トライアンフ・ニジュウイチを子会社(現連結子会社、所有割合51%)とする。 |
2018-08 | 株式会社トライアンフ・ニジュウイチを100%子会社とする。 |
2020-05 | 千葉市稲毛区に物流拠点Smart DCを開設。 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、プライム市場へ移行。 |
2023-04 | 尼崎市に物流拠点阪神DCを開設。 |
2023-06 | 株式会社カスタムを100%子会社とする。 |
事業内容
アズワンは、主に研究所、研究機関、生産施設、医療施設などで使用される科学機器や備品などを扱う専門商社です。アズワングループは、アズワンおよび連結子会社5社(亜速旺(上海)商貿有限公司、ニッコー・ハンセン株式会社、井内物流株式会社、AS ONE INTERNATIONAL, INC.、株式会社トライアンフ・ニジュウイチ)で構成されています。
アズワンの事業は大きく分けて2つの部門に分類されます。第一に、ラボ・インダストリー部門があり、この部門では研究者や技術者が使用する機器・備品などを卸売しています。商品情報は紙カタログやWEBサイトで提供され、販売店を通じて最終ユーザーに販売されます。亜速旺(上海)商貿有限公司は中国で研究用科学機器の販売を、ニッコー・ハンセン株式会社はプラスチック製容器や理化学実験器具の製造・販売を、AS ONE INTERNATIONAL, INC.は主に北米製品の日本への輸出を行っています。
第二に、メディカル部門があり、こちらでは医療及び介護関係販売店に対し、看護・介護関係者が使用する機器・備品などを卸売しています。販売形態はラボ・インダストリー部門と同様です。
その他の事業として、株式会社トライアンフ・ニジュウイチはWEBシステムによる購買業務代行サービスを提供し、システム利用料を収益源としています。また、アズワンは物流倉庫の運営を井内物流株式会社に委託しています。これらの事業を通じて、アズワングループは科学研究や医療介護の現場を幅広くサポートしています。
経営方針
アズワンは、科学と医療を中心とした専門分野で事業を展開する専門商社です。同社は、顧客満足度の追求を経営の基本方針とし、業容拡大と収益力強化に努めています。そのために、幅広い品揃えや情報提供、迅速な商品配送、サポートサービスを通じて顧客の利便性向上を図っています。
中期経営計画「PROJECT ONE ver.2.0」を推進しており、2024年度に向けた具体的な目標として、連結売上高1,066億円、連結営業利益率11.7%、ROE(株主資本利益率)11.6%の達成を掲げています。重点戦略としては、事業成長の加速化、経営基盤の構築、事業育成、資本の有効活用、企業価値の向上を挙げています。
事業成長の加速化には、品揃えの強化やECチャネルの強化が含まれます。特にECチャネルは、同社の成長を牽引しており、集中購買システム「ocean」や購買WEBサイト「Wave」を通じて、顧客の購買プロセスをデジタル化し、利便性を高めています。
経営基盤の構築では、サプライチェーンの強化や物流戦略の最適化を進めています。2023年度には、大阪に新たな物流センター「阪神DC」を開設し、物流能力の拡充を図っています。
事業育成においては、海外事業の強化に注力しており、中国市場での商品掲載拡大や現地オリジナル商品の開発、海外市場向け商品の開発を進めています。
資本の有効活用としては、収益性の向上や保有資産の効率化を図り、企業価値の向上に努めています。また、株式市場との良好な関係を維持し、株主価値の向上にも注力しています。
アズワンは、革新と創造を経営理念に、変化をチャンスと捉え、新しい事業やサービスの開発を通じて、社会に価値を提供し続けることを目指しています。