ジャムコJP:7408

時価総額
¥298.7億
PER
13.5倍
航空機内装品(ギャレー、ラバトリー、シート)、航空機搭載機器、炭素繊維構造部材、航空機エンジン部品の製造・販売、航空機整備を手がける。

沿革

1949年3月

今橋証券株式会社を設立。

1952年12月

1952年12月16日に解散登記を行い、1952年12月18日に会社継続の登記、商号を新倉敷飛行機株式会社に変更、航空機の製造、修理及び販売等の事業の準備を開始。

1955年9月

伊藤忠航空整備株式会社に商号変更、航空機の整備作業を開始。

1956年4月

藤澤航空サービス株式会社を吸収合併。

1967年3月

仙台空港に仙台出張所を新設。

1968年12月

機器(熱交換器)の生産、納入開始。

1970年8月

ギャレー等大型機用各種内装品の開発製造開始。

1978年9月

ギャレー製造拡大のため立川工場を新設。

1979年11月

ラバトリーの製造開始。

1982年2月

米国法人JAMCO AMERICA, INC.を設立。(現・連結子会社)

1988年2月

シンガポール航空との合弁会社、シンガポール法人SINGAPORE JAMCO PTE LTD.を設立。(2014年5月に持分法適用関連会社から連結子会社へ移行し、JAMCO SINGAPORE PTE LTD.に商号変更。)(現・連結子会社)

1988年6月

株式会社ジャムコに商号変更。

1988年11月

社団法人日本証券業協会(現・日本証券業協会)に店頭売買銘柄として株式を登録。

1989年4月

株式会社新潟ジャムコを設立。(現・連結子会社)

1990年3月

株式会社宮崎ジャムコを設立。(現・連結子会社)

1992年1月

株式会社徳島ジャムコを設立。(現・連結子会社)

1996年7月

機器製造工場にて、ADP(炭素繊維構造部材)の製造開始。

1997年4月

株式会社ジェイテックを設立。(現・連結子会社)
(現社名)株式会社ジャムコエアロテック

1998年10月

成田事業所新工場完成。

1998年12月

東京証券取引所市場第二部へ上場。

1999年9月

株式会社オレンジジャムコ(特例子会社)を設立。(現・連結子会社)

2004年7月

シンガポール法人JAMCO AERO DESIGN & ENGINEERING PTE LTD. を設立。(現・連結子会社)

2011年6月

フィリピン法人JAMCO PHILIPPINES, INC.を設立。(現・連結子会社)

2013年1月

株式会社ジャムコ エアロマニュファクチャリングを設立。(現・連結子会社)

2013年4月

宮城県名取市の機器製造関連新工場にて、株式会社ジャムコ エアロマニュファクチャリングがADP、航空機エンジン部品の製造を開始。

2014年4月

航空機客室座席(シート)製造事業への本格参入。

2015年3月

東京証券取引所市場第一部に指定。

2015年6月

株式会社中条ジャムコを設立。(現・連結子会社)

2018年9月

MRO Japan株式会社への第三者割当増資引き受け。(現・持分法適用関連会社)

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

事業内容

ジャムコは、航空機内装品、航空機搭載機器、炭素繊維構造部材、航空機エンジン部品の製造・販売、および航空機の整備を主体に事業を展開しています。同社は、旅客機用ギャレー(厨房設備)、ラバトリー(化粧室)、シート(座席)を含む客室内装品のトータル・インテリア・インテグレーターとして、国内外の主要なエアラインやボーイング社、エアバス社等の航空機メーカーを顧客に持っています。

製品製造においては、国内外の子会社や関連会社に委託しており、例えば、㈱新潟ジャムコや㈱宮崎ジャムコ、JAMCO AMERICA, INC.などが製造を担当しています。これらの子会社は、ギャレーやラバトリー、シート関連部品の製造、最終組立、検査、納品業務を行っており、特にJAMCO AMERICA, INC.は、米国内エアライン向けのカスタマーサポートや航空機部品の調達も手掛けています。

また、ジャムコは航空機の整備や修理事業も展開しており、リージョナル機や中小型飛行機、ヘリコプターの機体整備及び改造、装備品の修理、航空機用部品の販売などを行っています。主な顧客には、国内エアライン、防衛省、海上保安庁などの官公庁が含まれます。㈱徳島ジャムコや㈱ジャムコエアロテックが整備等の業務を担当し、MRO Japan㈱には出資し、ANAグループ向けの航空機整備に参画しています。

その他、ジャムコは企業の社会的責任を果たすため、㈱オレンジジャムコを通じて障がい者雇用を促進しており、名刺作成や物資運搬、清掃業務等を委託しています。これらの事業活動を通じて、ジャムコは航空業界における幅広いニーズに応える多様なサービスを提供しています。

経営方針

ジャムコは、航空業界における技術と品質を核とした成長戦略を推進しています。同社は「JAMCO Vision 2030」を掲げ、快適で持続可能な未来への貢献を目指しています。このビジョンの下、技術力と品質の向上、事業領域の拡大、新たなモビリティ事業への参画、持続可能な社会実現への貢献を重点戦略としています。また、経営効率化を追求し、変化に強い経営基盤の構築を目指しています。

具体的には、ジャムコの技術力と品質をさらに磨き、経験と知識を融合させ新たな付加価値を創造すること、経営環境の変化に対応し事業リスクを予見して適切な対策を実行すること、グループ全体の業務プロセス改革による経営効率化を追求することが挙げられます。さらに、事業領域の拡大や新たなモビリティ事業への参画、持続可能な社会実現への貢献を目指しています。

営業戦略としては、グローバルな展開の推進、プロアクティブなマーケティングへの変革、ESG/SDGsの実現に貢献する製品やサービスの提案が挙げられます。技術戦略では、軽量化・新素材活用技術の進化、衛生環境改善や先端デジタル技術の活用、次世代航空機及びモビリティ関連の技術革新を目指しています。

ジャムコは、航空機内装品製造をはじめとする多岐にわたる事業を通じて、航空業界のニーズに応えるサービスを提供しています。同社は、技術と品質を翼に、持続可能な未来への貢献を目指し、成長戦略を推進しています。