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カヤバJP:7242
事業内容
カヤバは、32の子会社と7つの関連会社から成る企業グループで、油圧緩衝器や油圧機器の製造・販売を行っています。事業は「オートモーティブコンポーネンツ(AC)事業」、「ハイドロリックコンポーネンツ(HC)事業」、および「航空機器事業」の3つのセグメントに分かれています。
AC事業では、カヤバは四輪車用油圧緩衝器や油圧機器を製造し、自動車メーカーや市販市場に販売しています。また、二輪車用油圧緩衝器も製造し、二輪車メーカーに供給しています。物流やサービス提供も行い、国内外で幅広く展開しています。
HC事業では、産業用油圧機器を製造し、建設機械メーカーに販売しています。国内外での製造・販売を行い、特に中国市場での展開が目立ちます。関連会社の統轄も行い、グローバルな事業運営を支えています。
航空機器事業では、カヤバは航空機用の離着陸装置や操舵装置、制御装置などを製造・販売しています。これにより、航空業界における重要な役割を果たしています。高い技術力を活かし、信頼性の高い製品を提供しています。
特装車両事業では、特装車両を製造し、特約販売会社を通じて販売しています。これにより、特定のニーズに応える製品を提供し、顧客の多様な要求に対応しています。事業の多角化を図り、安定した収益基盤を築いています。
経営方針
カヤバは、持続的な成長と企業価値向上を目指し、ステークホルダーの期待に応えることを経営方針としています。迅速かつ効率的な経営体制の構築と公正性・透明性の高い経営監督機能の確立を追求し、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでいます。
同社は、2023中期経営計画において「品質経営を極める」をスローガンに掲げ、TQMを活用して経営基盤の強化を図っています。特に、収益性の改善、電動化関連の新製品投入、成長領域への投資、ガバナンス強化に注力しています。
成長戦略として、カヤバはインド市場にショックアブソーバの生産拠点を設立し、日系メーカーや外資系・地場系メーカー向けOEMビジネスの拡大を目指しています。また、グローバルでのコスト競争力を強化し、市販ビジネスの維持・拡大を図っています。
オートモーティブコンポーネンツ事業では、自動車の電動化・自動化に対応した新商品開発を進めています。電子制御製品のラインナップ拡充やステアバイワイヤシステムの技術開発を通じて、収益力向上とステークホルダーのニーズに応えることを目指しています。
ハイドロリックコンポーネンツ事業では、既存製品の競争力強化と新技術・新製品の早期市場投入を進めています。電動化・自動化製品の開発体制を整備し、将来の事業の柱となる商品を創出することを目指しています。
特装車両事業では、顧客ニーズに応じた製品提供を続け、CO2排出ゼロ・低騒音化を実現したEV対応ミキサ車の開発を進めています。これにより、社会課題に対応しつつ、事業の多角化を図っています。
カヤバは、2025年の創立90周年を迎え、100周年に向けた成長戦略を描いています。自動車や建設機械の電動化・自動化に対応し、新商品開発と新市場参入に挑戦し続け、サステナビリティへの取り組みを強化しています。