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カヤバJP:7242
沿革
1919年11月 |
創業者萱場資郎、萱場発明研究所を創業 |
1927年1月 |
個人経営の萱場製作所を発足、航空機用油圧緩衝脚、カタパルト等を製作 |
1935年3月 |
株式会社萱場製作所を東京都港区芝浦に創立 |
1943年7月 |
岐阜製造所(現岐阜南工場)を新設 |
1948年11月 |
企業再建整備法に基づく第二会社として萱場工業株式会社を設立 |
1956年6月 |
当社製品の市販、サービスを目的に萱場オートサービス株式会社(KYBエンジニアリングアンドサービス株式会社)を設立 |
1958年3月 |
鉱山用油圧機器の開発、販売のため日本鉱機株式会社(カヤバシステムマシナリー株式会社)を設立 |
1959年10月 |
東京証券取引所に株式上場 |
1961年3月 |
浦和特装車両工場(浦和工場)を新設、東京工場から特装車両の生産を移管 |
1968年4月 |
岐阜北分工場(現岐阜北工場)を新設、四輪車用油圧緩衝器生産を集約 |
1970年6月 |
台湾の油圧緩衝器生産会社永華機械工業股份有限公司(現連結子会社)に資本参加 |
1971年1月 |
熊谷工場を新設、浦和工場から特装車両の生産を移管 |
1971年5月 |
三重工場を新設、岐阜工場から舶用機器の生産を移管 |
1974年7月 |
米国にKYB Corporation of Americaを設立、北米の市販市場へ進出 |
1975年5月 |
相模工場を新設、東京工場から全面移転 |
1976年2月 |
インドネシアに油圧緩衝器の生産を目的とする合弁会社PT. Kayaba Indonesia(現持分法適用関連会社) を設立 |
1983年6月 |
スペインの油圧緩衝器生産会社AP Amortiguadores S.A.(現KYB Suspensions Europe, S.A.U.(現連結子 会社))を共同で買収 |
1983年8月 |
マレーシアに油圧緩衝器の生産を目的とする合弁会社Kayaba(Malaysia) Sdn. Bhd.(現KYB-UMW Malaysia Sdn. Bhd.(現持分法適用関連会社))を設立 |
1985年10月 |
商号をカヤバ工業株式会社に変更 |
1987年11月 |
北米に油圧緩衝器の生産を目的とするKayaba Industriesを設立 |
1989年6月 |
欧州への当社製品の市販を目的とするKayaba Europe GmbH(現KYB Europe GmbH(現連結子会社))をドイツに設立 |
1996年1月 |
タイに油圧緩衝器の生産を目的とするSiam Kayaba Co., Ltd.(現KYB (Thailand) Co., Ltd.(現連結子 会社))を設立 |
1996年6月 |
スペインに油圧機器の生産を目的とするKayaba Arvin S.A.を設立 |
1996年10月 |
タイに油圧機器の生産を目的とするThai Kayaba Industries Co., Ltd.(現KYB Steering (Thailand) Co., Ltd.(現連結子会社))を設立 |
2002年10月 |
ベトナムに二輪車用油圧緩衝器の製造・販売を目的とするKayaba Vietnam Co., Ltd.(現KYB Manufacturing Vietnam Co., Ltd.(現連結子会社))を設立 |
2002年12月 |
中国に四輪車用油圧緩衝器の製造・販売を目的とする凱迩必機械工業(鎮江)有限公司(現連結子会社)を設立 |
2003年8月 |
チェコに四輪車用油圧緩衝器の製造・販売を目的とするKYB Manufacturing Czech s.r.o.(現連結子会社)を設立 |
2004年2月 |
中国に産業用油圧機器の製造・販売を目的とする凱迩必液圧工業(鎮江)有限公司(合併により現凱迩必機械工業(鎮江)有限公司(現連結子会社))を設立 |
2004年6月 |
電子部品の製造・販売会社である株式会社トロンデュール(現KYBトロンデュール株式会社(現連結子会社))の株式を取得 |
2004年7月 |
当社の装置事業部門を会社分割し、日本鉱機株式会社に承継。併せて、株式会社カヤバ・レイステージを合併し、社名をカヤバシステムマシナリー株式会社(現KYB株式会社)に変更 |
2004年11月 |
中国への当社および子会社製品の市販を目的とする凱迩必貿易(上海)有限公司(合併により現無錫凱迩必拓普減震器有限公司(現連結子会社))を設立 |
2005年2月 |
東南アジアおよびオセアニアへの当社および子会社製品の市販を目的とするKYB Asia Co., Ltd. (現 KYB Asian Pacific Corporation. Limited(現連結子会社))をタイに設立 |
2005年6月 |
中東およびアフリカへの当社および子会社製品の市販を目的とするKYB Middle East FZE(現連結子会 社)を設立 |
2005年10月 |
正式商号のカヤバ工業株式会社に加えて、通称社名としてKYB株式会社を採用 |
2006年10月 |
油圧機器部品等の製造会社である株式会社タカコ(現連結子会社)を株式取得により完全子会社化 |
2008年8月 |
中国の二輪車用油圧緩衝器製造・販売会社を買収し、無錫凱迩必拓普減震器有限公司(現連結子会社)を設立 |
2008年10月 |
スペインに四輪車用油圧緩衝器の製造・販売を目的とするKYB Advanced Manufacturing Spain, S.A.U. (現連結子会社)を設立 |
2009年12月 |
ドイツに欧州子会社の統轄を目的とするKYB Europe Headquarters GmbH(合併により現KYB Europe GmbH (現連結子会社))を設立 |
2010年11月 |
連結グループ経営の一層の強化を目的として、株式交換により株式会社柳沢精機製作所(現KYB-YS株式会社(現連結子会社))を完全子会社化 |
2010年12月 |
中国に中国子会社の統轄を目的とする凱迩必(中国)投資有限公司(現連結子会社)を設立 |
2011年5月 |
KYB do Brasil Fabricante de Autopeças Ltda.の株式の50%を韓国Mando Corporationに売却し、ブラ ジルにおいて合弁事業開始。併せて、KYB-Mando do Brasil Fabricante de Autopeças S.A.に名称変更 |
2011年10月 |
米州における事業強化を目的として、KYB America LLCをKYB Manufacturing North America,Inc.に合併し、商号をKYB Americas Corporation(現連結子会社)に変更 |
2012年4月 |
オランダに欧州子会社の統轄を目的とする持株会社 KYB Europe Headquarters B.V.を設立 |
2012年7月 |
ロシアへの当社および子会社製品の市販を目的とするLLC KYB Eurasia(現連結子会社)を設立 |
2012年10月 |
メキシコにCVT用油圧ポンプの製造・販売を目的とするKYB Mexico S.A. de C.V.(現連結子会社)を設立 |
2012年12月 |
インドに二輪車用油圧緩衝器の製造・販売を目的とするKYB Motorcycle Suspension India Pvt. Ltd. (現連結子会社)を設立 |
2013年1月 |
チェコに市販向け四輪車用懸架バネの製造・販売を目的とする合弁会社KYB CHITA Manufacturing Europe s.r.o.(現連結子会社)を設立 |
2013年2月 |
インドのコンクリート建設機器の大手メーカーConmat Systems Pvt. Ltd.(現KYB-Conmat Pvt. Ltd.(現 連結子会社))の株式を取得し子会社化 |
2013年10月 |
当社の二輪車用油圧緩衝器事業の一部を分割し、新設会社であるKYBモーターサイクルサスペンション株式会社(現連結子会社)へ継承 |
2013年10月 |
インドネシアにショベル用油圧シリンダの製造・販売を目的とする合弁会社PT. KYB Hydraulics Manufacturing Indonesia(現連結子会社)を設立 |
2013年12月 |
ブラジルにメルコスール経済圏への当社および子会社製品の市販を目的とするComercial de Autopeças KYB do Brasil Ltda.(現連結子会社)を設立 |
2015年10月 |
ブランドイメージをより強固にすることを目的に、商号をカヤバ工業株式会社からKYB株式会社に変更 |
2016年4月 |
中国における経営基盤の強化を目的として、凱迩必液圧工業(鎮江)有限公司を凱迩必機械工業(鎮江)有限公司に吸収合併 |
2017年4月 |
タイのKYB Asia Co., Ltd.とKYB Technical Center (Thailand)Co.,Ltd.(エンジニアリングサービス会社)を合併し、アジア地域の当社生産拠点に対する営業・技術・品質保証・調達・ITに関する支援サービスの提供を目的としたKYB Asian Pacific Corporation. Limited.(現連結子会社)を設立 |
2018年6月 |
ブラジル市場及びメルコスール諸国での更なる売上拡大を目的とし、KYB-Mando do Brasil Fabricante de Autopeças S.A.の株式を追加取得。併せて、KYB Manufacturing do Brasil Fabricante de Autopecas S.A.(現連結子会社)に名称を変更 |
2018年8月 |
中国にEPS拡販を目的とする合弁会社、湖北恒隆凱迩必汽車電動転向系統有限公司(現持分法適用関連会社)を設立 |
2019年3月 |
欧州地域における統轄機能強化を目的とし、KYB Europe Headquarters B.V.を解散し、欧州統轄会社 KYB Europe GmbHへ機能移管 |
2020年3月 |
中国における経営基盤の強化を目的として、凱迩必貿易 (上海)有限公司を無錫凱迩必拓普減震器有限公司に吸収合併 |
2021年7月 |
ガバナンス体制の強化等を目的として、カヤバシステムマシナリー株式会社を当社に吸収合併 |
2022年1月 |
営業力の強化と収益力の向上を目的として、KYBエンジニアリングアンドサービス株式会社を当社に吸収合併 |
2022年4月 |
正式商号のKYB株式会社に加えて、通称社名としてカヤバ株式会社を採用 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行 |
(注)2023年4月1日に営業力強化、収益性の向上、財務基盤の強化を目的にKYB-YS株式会社を当社に吸収合併しております |
事業内容
カヤバは、自動車部品や産業用機器などを手がける多角的な事業を展開しています。同社グループは、カヤバを含む親会社と子会社34社、関連会社7社で構成され、油圧緩衝器や油圧機器の製造・販売及び関連サービスを提供しています。カヤバの事業は主に3つのセグメントに分けられます。
まず、「AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業」では、四輪車用油圧緩衝器や油圧機器の製造・販売を行っており、国内外の自動車メーカーや市販・サービス市場に向けて製品を提供しています。このセグメントでは、KYB金山やKYB-YSなどから部品供給を受け、また、KYBモーターサイクルサスペンションからは二輪車用の油圧緩衝器を供給しています。さらに、KYBロジスティクスが物流・サービスを担当しています。
次に、「HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業」では、産業用油圧機器の製造・販売を行い、建設機械メーカーなどへ製品を提供しています。この事業では、国内外での製造拠点を持ち、凱迩必機械工業(鎮江)有限公司などが海外での生産を担っています。
最後に、「航空機器事業」では、航空機用の離着陸装置や操舵装置、制御装置、緊急装置などを製造・販売しており、航空機産業向けに特化した製品を提供しています。
加えて、特装車両事業及び電子機器等の製品も手がけており、国内外で特装車両等の製造・販売を行っています。特に、KYB-Conmat Pvt. Ltd.はインドおよび周辺国の市場へ特装車両等を提供しています。
これらの事業を通じて、カヤバは自動車産業や産業機械、航空機産業など幅広い分野でのニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
カヤバは、持続的な成長と企業価値向上を目指し、経営理念に基づいた多角的な成長戦略を推進しています。同社は、「人々の暮らしを安全・快適にする技術や製品を提供し、社会に貢献する」という経営理念のもと、規範を遵守し、高い目標に挑戦することで、活気あふれる企業風土を築くことを目指しています。また、独創性を追求し、ステークホルダーとの協働を重視することで、企業価値の向上に努めています。
2023年度から始まる中期経営計画では、「品質経営を極める~TQMをすべての活動の起点に~」をスローガンに掲げ、全員参加のTQM活動を通じて、人財の質・情報の質の向上を図り、製品・サービスの質の向上を目指しています。この取り組みは、ステークホルダーからの信頼と満足を得ることを目的としています。
カヤバは、デジタル技術を活用した業務変革にも注力しており、デジタル変革推進本部を設立し、変革を強力に牽引しています。具体的な成長戦略としては、マネジメントの改善、成長戦略の推進、革新的モノづくり、目標に向けた絶え間ないコスト低減活動、環境対応への取り組みなどが挙げられます。
また、カヤバは、オートモーティブコンポーネンツ事業において電動化・自動化のトレンドに対応し、新商品・改良商品の開発を促進するとともに、新領域への進出を図り、収益力向上を目指しています。ハイドロリックコンポーネンツ事業では、既存ビジネスと次期主力商品となる新たなビジネスを両輪にして活動を進め、成長を目指しています。
これらの戦略を通じて、カヤバは筋肉質で高収益な企業体質への改革に取り組み、持続可能な成長を目指しています。