エフテックJP:7212

時価総額
¥134億
PER
16.6倍
自動車部品、金型、機械機具の製造・販売と研究開発、本田技研工業株式会社を主要得意先とする事業展開。

沿革

1947年7月

福田治六が雑貨玩具部品のプレス加工を目的として、埼玉県草加市において個人経営で福田製作所を創業。

1955年11月

法人化し、資本金50万円にて有限会社福田製作所を設立。

1959年10月

本田技研工業株式会社の協力工場として自動二輪車の部品加工を開始。

1964年5月

組織及び商号を変更し、資本金5百万円にて福田プレス工業株式会社を設立。

1965年1月

技術研究開発力充実の観点から開発研究課を設け、四輪自動車機能部品の開発を開始。

1967年5月

三重県亀山市に亀山工場(現 和田工場)を新設。

1977年12月

第三者割当増資により、本田技研工業株式会社が当社発行済株式総数の15%を取得。

1978年12月

埼玉県南埼玉郡菖蒲町(現 埼玉県久喜市)に本社及び工場(現 久喜事業所)を移転。

1983年11月

久喜工場の金型、生産関連設備及び試作品の製造部門を分離し、福田エンジニアリング株式会社(現 フクダエンジニアリング株式会社)を設立。

1984年12月

溶接ライン拡充のため、三重県亀山市に亀山工場の分工場として布気工場を設置。

1986年10月

カナダ オンタリオ州にアメリカンホンダモーターカンパニー・インコーポレーテッド及び株式会社ユタカ技研との共同出資により四輪自動車、二輪自動車及び汎用製品用部品の製造販売を目的として、エフアンドピー・マニュファクチャリング・インコーポレーテッドを設立。

1988年12月

商号を株式会社エフテックに変更。

1990年7月

開発部門の本部として栃木県芳賀郡芳賀町に芳賀研究所(現 芳賀テクニカルセンター)を新設。

1991年2月

三重県亀山市にプレス主体の工場として亀山第二工場(現 亀山事業所)を新設。

1991年5月

三菱自動車工業株式会社と自動車部品供給契約を締結し取引を開始。

1993年7月

米国 オハイオ州に当社とエフアンドピー・マニュファクチャリング・インコーポレーテッドとの共同出資により自動車部品の製造販売を目的としてエフアンドピーアメリカ・マニュファクチャリング・インコーポレーテッドを設立。

1994年1月

熊本県山鹿市に金型・治工具及び自動車部品の製造販売を目的として株式会社九州エフテックを設立。

1994年5月

フィリピン ラグナ州に自動車部品の製造販売を目的としてエフテックフィリピン・マニュファクチャリング・インコーポレーテッドを設立。

1994年10月

英国 ティーアイ・コーポレート・サービシーズ・リミテッドとパイプ成型に関する技術導入契約を締結。

1995年4月

日産車体株式会社と自動車部品供給契約を締結し取引を開始。

1996年9月

日本証券業協会に株式を店頭登録。

1997年3月

いすゞ自動車株式会社と自動車部品供給契約を締結し取引を開始。

1997年4月

カナダ オンタリオ州に当社とフクダエンジニアリング株式会社との共同出資により自動車部品の製造販売を目的としてダイナミグ・マニュファクチャリング・オブ・ストラッドフォード・インコーポレーテッドを設立。

1998年3月

財団法人日本品質保証機構(JQA)より「ISO9002」の認証を取得。

1999年2月

ダイハツ工業株式会社と自動車部品供給契約を締結し取引を開始。

1999年4月

エフアンドピーアメリカ・マニュファクチャリング・インコーポレーテッドが、ABS品質評価機関より「ISO9002」の認証を取得。

1999年11月

一般財団法人三重県環境保全事業団国際規格審査登録センター(ISC)より「ISO14001」の認証を全事業所で取得。

2000年6月

日産自動車株式会社と自動車部品供給契約を締結し取引を開始。

2000年10月

米国 ジョージア州に当社とエフアンドピー・マニュファクチャリング・インコーポレーテッド及びエフアンドピーアメリカ・マニュファクチャリング・インコーポレーテッドとの共同出資により自動車部品の製造販売を目的としてエフアンドピージョージア・マニュファクチャリング・インコーポレーテッドを設立。

2001年1月

東京証券取引所市場第二部へ上場。

2001年3月

トヨタモーター・マニュファクチャリング・ノースアメリカ・インコーポレーテッドと自動車部品供給契約を締結し取引を開始。

2001年4月

スズキ株式会社と自動車部品供給契約を締結し取引を開始。

2001年6月

メキシコ ケレタロ州に当社とフクダエンジニアリング株式会社との共同出資により金型・プレス加工の製造販売を目的としてエフイージー・デ・ケレタロ・ソシエダアノニマ・デ・カピタルバリアブレを設立。

2002年1月

中国 広東省に当社とニチメン株式会社との共同出資により自動車部品の製造販売を目的として偉福科技工業(中山)有限公司を設立。

2002年11月

株式会社九州エフテックがペリージョンソンレジストラー株式会社(現 ペリージョンソンホールディング株式会社ペリージョンソンレジストラー)より「ISO9001」の認証を取得。

2003年4月

米国 オハイオ州に北米子会社の統括会社としてエフテックノースアメリカ・インコーポレーテッドを設立。

2003年4月

米国 オハイオ州に北米地区の新機種開発を目的としてエフテックアールアンドディノースアメリカ・インコーポレーテッドを設立。

2004年11月

中国 湖北省に自動車部品の製造販売を目的として偉福科技工業(武漢)有限公司を設立。

2006年3月

タイ国 アユタヤ県に自動車部品の製造販売を目的としてエフテック・マニュファクチャリング(タイランド)リミテッドを設立。

2006年9月

東京証券取引所市場第一部へ指定替え。

2007年11月

部品の軽量化技術の開発強化を目的としてアルミ製造技術に強みを持つ株式会社リテラの株式を追加取得し、子会社化。

2007年12月

中国 山東省にフクダエンジニアリング株式会社の金型設計子会社として設計のコストダウン及び設計能力の拡大と安定化を図ることを目的に福田模具技術(煙台)有限公司を設立。

2008年7月

フィリピン ラグナ州にアジア地区初の研究開発拠点としてエフテックアールアンドディフィリピン・インコーポレーテッドを設立。

2009年10月

フクダエンジニアリング株式会社を存続会社として、渡辺樹脂工業株式会社を吸収合併。

2010年4月

エフアンドピーアメリカ・マニュファクチャリング・インコーポレーテッドを存続会社として、エフテックノースアメリカ・インコーポレーテッド及びエフアンドピージョージア・マニュファクチャリング・インコーポレーテッドを吸収合併。

2010年4月

エフアンドピー・マニュファクチャリング・インコーポレーテッドを存続会社として、ダイナミグマニュファクチャリングオブストラッドフォードインコーポレーテッドを吸収合併。

2010年8月

中国 山東省にフクダエンジニアリング株式会社の子会社として、中国での自動車部品関連及び金型鋳物製品の貿易業務推進を目的に煙台福研商貿有限公司を設立。

2011年12月

中国 広東省に当社と偉福科技工業(中山)有限公司との共同出資により中国での新機種部品開発を目的として偉福(広州)汽車技術開発有限公司を設立。

2012年6月

メキシコ グアナファト州にエフアンドピーアメリカ・マニュファクチャリング・インコーポレーテッドの子会社として、自動車部品の製造販売を目的にエフアンドピー・マニュファクチャリング・デ・メキシコ・ソシエダアノニマ・デ・カピタルバリアブレを設立。

2012年8月

福田模具技術(煙台)有限公司と煙台福研商貿有限公司が合併し商号を煙台福研模具有限公司に変更。

2012年12月

東京証券取引所貸借銘柄に選定。

2013年2月

インドネシア カラワン県に自動車部品の製造販売を目的としてピー・ティー・エフテック・インドネシアを設立。

2013年8月

米国 ミシガン州に北米地区の新機種開発を目的にエフテックアールアンドディノースアメリカ・インコーポレーテッドの支店ミシガンブランチオフィスを設立。

2013年10月

亀山事業所が一般財団法人日本自動車研究所認証センター(JARI-RB)よりISO50001」の認証を取得。

2014年8月

ドイツ デュッセルドルフに欧州地区の市場調査を目的にエフテックアールアンドディノースアメリカ・インコーポレーテッドの支店としてエフテックアールアンドディノースアメリカ・インコーポレーテッド・ヨーロピアンブランチを設立。

2016年6月

学生への奨学給付を行うことを目的として、一般社団法人エフテック奨学財団(現 公益財団法人エフテック奨学財団)を設立。

2018年9月

インド グルグラムに完成車メーカーへの営業及び受注活動を目的として、エフテック・オートモーティブ・コンポーネンツ・プライベート・リミテッドを設立。

2020年11月

インド グジャラート州の自動車部品の製造販売を目的とするヴィージー・オート・コンポーネンツ・プライベート・リミテッドに対し、ヴィージー・インダストリアル・エンタープライゼズ・プライベート・リミテッドと共同出資。

2021年3月

トヨタ自動車株式会社と自動車部品供給契約を締結し取引を開始。

2021年12月

取締役会の任意の諮問機関として、指名報酬委員会を設置。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

2022年5月

インド ウッタル・プラデーシュ州の鋼材加工・プレス部品・金型製造を目的とするインディア・スチール・サミット・プライベート・リミテッドの株式を住友商事株式会社から取得し、子会社化。

2023年2月

グローバルでの独自の一貫加工体制を構築する等の経営手腕、公益財団法人エフテック奨学財団を通じた社会貢献が評価され、最高顧問 福田秋秀が第21回(令和4年度)渋沢栄一賞を受賞。

2023年4月

米国 ミシガン州に北米地区での営業活動を目的にエフテックノースアメリカ・インコーポレーテッドを設立。

事業内容

エフテックは、自動車部品関連事業を主軸に展開している企業であり、その事業範囲は自動車部品の製造・販売から、それに伴う金型や機械機具等の製造・販売に及びます。同社は、子会社19社及び関連会社11社を含むグループ企業と共に、幅広い製品ラインナップを提供しています。また、エフテックは研究開発活動にも力を入れており、自動車部品の技術革新に貢献しています。

エフテックの主要な得意先は、本田技研工業株式会社であり、同社とは継続的かつ緊密な事業上の関係を築いています。この強固な関係は、エフテックが自動車産業における信頼性の高いパートナーであることを示しています。

事業内容の詳細は、エフテックの公式系統図によっても示されており、同社の事業構造とその広範な事業範囲を視覚的に理解することができます。この系統図は、エフテックがどのようにして自動車部品関連事業を展開しているか、その全体像を捉えるのに役立ちます。

総じて、エフテックは自動車部品の製造・販売を核とした事業を展開し、本田技研工業株式会社との強固な関係を背景に、自動車産業における技術革新に貢献している企業です。

経営方針

エフテックは、自動車部品の製造・販売を主軸に事業を展開している企業であり、その成長戦略は「稼ぐ力を向上させ持続的に成長し社会に貢献する」という全社方針に基づいています。同社は、第15次中期経営計画を通じて、事業基盤の強化と将来の成長に向けた取り組みを進めています。具体的には、「Back to Basics」と「Challenge for New」の二つのアプローチを土台にしています。

「Back to Basics」では、モノづくりの本質を追求し、稼ぐ力の強化と財務体質の健全化に注力しています。これにより、収益の向上と財務の安定を目指しています。一方、「Challenge for New」では、戦略的な成長ビジネス機会の追求とサステナビリティ経営の構築に取り組んでいます。特に、北米新子会社の設立を通じて北米地域での営業活動を強化し、EV自動車メーカーへの対応力を高めています。また、ESG経営の取り組みを通じて企業価値の向上を図っています。

エフテックは、これらの戦略を実行することで、世界中のお客様からの評価を高め、足廻り機能領域の専門メーカーとして世界No.1を目指しています。同社は、品質、コスト、納期、マネージメントのすべての領域で最高の評価を獲得し、お客様が求める以上の価値を提供することを目標に掲げています。また、新技術の開発、ネットワークの構築、収益力の強化にも力を入れており、これらの取り組みを通じて持続的な成長を目指しています。