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カネミツJP:7208
沿革
1947年1月 |
(資)金光銅工熔接所を兵庫県明石市東本町に資本金5万円で設立 |
1961年1月 |
回転成形法によるプーリを開発 |
1978年4月 |
ポリVプーリを開発 |
1980年6月 |
兵庫県三木市に三木工場を竣工 |
1984年10月 |
㈱カネミツを兵庫県神戸市に資本金2百万円で設立 |
1985年1月 |
(資)金光銅工熔接所を吸収合併 本社を兵庫県明石市大蔵本町に移転 |
1992年7月 |
ボス一体プーリを開発 |
1999年10月 |
株式の額面金額変更のため、淇水堂印刷㈱が旧㈱カネミツを吸収合併し、㈱カネミツに商号変更 |
1999年11月 |
タイに現地法人KANEMITSU PULLEY CO., LTD.(連結子会社)を設立 |
1999年12月 |
兵庫県加西市に加西工場を竣工 |
2003年2月 |
ISO14001環境マネージメントシステムを認証 |
2005年12月 |
大阪証券取引所市場第二部に株式を上場 |
2006年4月 |
中国に現地法人佛山金光汽車零部件有限公司(連結子会社)を設立 |
2007年11月 |
KANEMITSU PULLEY CO., LTD.にKANEMITSU THAILAND TECHNICAL CENTERを開設 |
2011年1月 2011年8月 2014年10月 2015年5月 2015年8月 2017年7月 2018年5月 2020年3月 2020年6月 2022年3月 2022年4月 2022年10月 |
国際品質規格ISO/TS16949を認証 加西工場敷地内にテクニカルセンターを開設 インドネシアに現地資本と合弁でPT. KANEMITSU SGS INDONESIA(連結子会社)を設立 長崎県長崎市にリサーチセンターを開設 長崎県長崎市に長崎工場を竣工 インドに現地法人と合弁でJBM KANEMITSU PULLEYS PRIVATE LIMITED(関連会社)を設立 松本精工株式会社(連結子会社)の全株式を取得し、連結子会社化 兵庫県明石市の明石工場を閉鎖 株式会社津村製作所(連結子会社)の全株式を取得し、連結子会社化 JBM KANEMITSU PULLEYS PRIVATE LIMITED(関連会社)より資本撤退 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のスタンダード市場に移行 本社内(兵庫県明石市)に(有)米澤工作所と合弁で株式会社キーネクスト(関連会社)を設立 |
事業内容
カネミツは、自動車、農業機械、一般機械用の鋼板製プーリの設計、開発、製造、販売を主な事業としています。同社グループは、カネミツ本体、子会社5社、関連会社1社で構成されており、技術開発型経営を志向し、地球環境に配慮したモノづくりに取り組んでいます。1961年には独自開発の回転成形法により、鋼板から一体成形のプーリを製造する技術を確立しました。これにより、高精度で軽量かつ低コストな自動車エンジン部品を国内外の自動車会社や部品会社に供給しています。
カネミツの主力製品である鋼板製プーリは、自動車のエンジン部品や農業機械、一般機械に幅広く使用されています。また、同社はプーリの開発で培った塑性加工技術を、トランスミッション部品やxEV部品、EPS部品などの新商品開発に応用しており、将来の事業発展に向けた商品開発にも力を入れています。
事業セグメントは、製造販売体制を基礎とした地域別で構成されており、主たる事業は自動車用部品等の製造販売です。カネミツは、次期商品として既に商品化されたトランスミッション部品やxEV部品を、次代商品としては未開発のxEV部品や産業用ロボット部品などを位置づけ、新たな事業の柱として開発を進めています。
経営方針
カネミツは、技術開発型経営を核とし、独自の塑性加工技術を活かしたオンリーワン製品の開発に注力しています。同社は、自動車業界の発展に貢献するとともに、企業倫理を遵守し、社会的責任を果たすことを目指しています。2020年4月から始まった第8次中期経営計画では、売上高とROEを主な経営目標として設定しました。2023年4月からの第9次中期経営計画では、売上高、営業利益、ROEを経営目標に掲げています。
カネミツは、自動車部品の売上が主であるため、自動車業界の動向に大きく影響されます。半導体の供給不足や国際情勢の不透明性、カーボンニュートラルへのシフトなど、外部環境の変化に対応する必要があります。これらの課題に対処するため、同社はカーボンニュートラルへの取り組み、ダイバーシティ経営の推進、サイバーセキュリティ強化、地域社会との共生活動など、社会的課題への対応を重視しています。
事業戦略としては、プーリ事業の収益向上、プーリ外商品の事業拡大、開発型企業への発展を目指しています。プーリ外商品では、自動車向けxEV部品やトランスミッション部品の国内外での拡販、モーターコア商品の国内拡販、ロボットや農機、建機部品の開発と拡販、B to C商品の事業化などを進めています。また、KAVS(Kanemitsu Virtual Analysis Simulation)の活用拡大を通じて、開発型企業への発展を図っています。
2026年3月期の定量目標としては、連結売上高11,500百万円、連結営業利益500百万円、ROE4.4%を掲げています。これらの戦略と目標を達成することで、カネミツは新しい世界に挑戦し、持続可能な成長を目指しています。