日本モーゲージサービスJP:7192

時価総額
¥68.8億
PER
9倍
住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業を展開し、フラット35や住宅瑕疵保険、住宅保証サービスを提供。

事業内容

日本モーゲージサービスは、住宅分野に特化した金融サービスを提供する企業です。同社は、住宅ローン、保険、保証などの金融サービスを中小規模の住宅事業者に提供し、経営支援を行っています。これにより、住宅の建設からメンテナンス、リフォーム、さらには中古住宅の流通まで、住宅のライフサイクル全体をサポートしています。

同社の事業セグメントは主に3つに分かれています。まず、住宅金融事業では、「フラット35」などの住宅ローンを提供しています。これにより、住宅事業者を通じて消費者に住宅資金を貸し付け、販売促進を支援しています。主な収入源は融資手数料や利息収入です。

次に、住宅瑕疵保険等事業では、住宅の品質を確保するための保険や保証を提供しています。特に、住宅瑕疵保険は法定義務保険であり、住宅事業者が新築住宅を引き渡す際に必要です。この事業は、住宅品質の可視化に貢献し、同社のネットワーク拡大に寄与しています。

最後に、住宅アカデメイア事業では、住宅保証サービスやクラウドシステムを提供しています。これにより、中小住宅事業者の経営合理化やDX化を支援しています。主な収入は、住宅保証サービスの管理収入です。これらのサービスは、再保険などの仕組みでリスクを最小化しています。

経営方針

日本モーゲージサービスは、住宅産業の課題解決を目指し、中小住宅事業者への経営支援を行っています。同社は、住宅ローンや保険、保証などの金融サービスにITを融合させ、住宅産業のDX化や中古住宅流通の活性化を推進しています。これにより、住宅のライフサイクル全体をサポートし、業界の効率化を図っています。

同社の中期経営計画「MSJグループ中期経営計画2028年3月期」では、2028年までに連結営業収益90億円、連結営業利益17.5億円を目指しています。インフレや金利上昇の影響を受ける中、短期戦略と長期戦略をバランスよく推進し、中長期的な成長を図ります。短期的には、クロス販売を強化し、利益率の拡大を目指します。

長期戦略としては、住宅建設プロセスの改革を進め、コスト削減を図るプラットフォームの開発を推進します。BIMを活用した設計情報の工場への直接伝達や、分別送金による中間流通の省略、新業態「建材アセンブル」による物流の合理化を目指します。これにより、住宅産業構造を根本から変えるプラットフォーマーとしての地位を確立し、住宅金融サービスの販売へとつなげていきます。

日本モーゲージサービスは、住宅産業の課題解決を通じて持続的成長と企業価値の向上を目指しています。住宅事業者の経営支援を通じて差別化を図り、住宅金融サービスの販売を強化します。短期的な収益の積み上げと長期的な挑戦のバランスを取りながら、着実で持続的な成長を追求しています。