三菱ロジスネクストJP:7105

時価総額
¥1623.5億
PER
5.7倍
フォークリフトを中心に物流機器及び保守部品の製造、販売、保守サービスを展開。

沿革

1937年8月

大阪市西淀川区において、㈱日本輸送機製作所の事業を継承した日本輸送機㈱を設立し、蓄電池式機関車・運搬車の生産販売を開始。

1940年8月

京都府乙訓郡(現京都府長岡京市)に本社を移転。

1958年7月

日本初のリーチ式バッテリーフォークリフト生産開始。

1961年10月

東京証券取引所市場第二部、大阪証券取引所市場第二部及び京都証券取引所に上場。

1970年5月

無人搬送車生産開始。

1971年2月

東京証券取引所、大阪証券取引所の市場第一部銘柄に上場指定替。

1991年3月

滋賀県蒲生郡安土町(現滋賀県近江八幡市)に滋賀事業所(現安土工場)竣工、操業開始。

1992年3月

東南アジアでの商圏確保を目的として、シンガポールに Nichiyu Asia Pte.Ltd.(現Mitsubishi Logisnext Asia Pacific Pte.Ltd.)を設立。

1997年10月

バッテリーフォークリフト等産業用車両の生産・販売を目的として、中国・上海市に上海力至優叉車製造有限公司を設立。

1998年4月

中国上海地区での販売拡充を目的として、力至優叉車(上海)有限公司(現:物捷仕叉車(上海)有限公司)を設立。

2009年4月

三菱重工業㈱と国内フォークリフト販売、サービス事業を統合し、ニチユMHIフォークリフト㈱を設立及び地域販売子会社15社を9社に統廃合。

2011年8月

バッテリーフォークリフトの海外生産拡大を目的に、タイに生産子会社として、Nichiyu Forklift(Thailand)Co., Ltd.(現Logisnext Manufacturing (Thailand) Co., Ltd.)を設立。

2013年4月

三菱重工業㈱から吸収分割手続によりフォークリフト事業を承継し、三菱重工業㈱の連結子会社となる。同時に、社名をニチユ三菱フォークリフト㈱に変更。

2013年5月

京都工場においてエンジンフォークリフトの生産開始。

2014年5月

バッテリーフォークリフトの海外生産拡大を目的に、Mitsubishi Caterpillar Forklift America Inc.(現Mitsubishi Logisnext Americas (Houston) Inc.)においてバッテリーフォークリフト生産工場を新築。

2016年1月

当社の100%出資子会社であるニチユMHIフォークリフト㈱を、当社を存続会社として吸収合併を行い同社を解散。

2016年3月

三菱重工業㈱の100%出資子会社である三菱重工フォークリフト&エンジン・ターボホールディングス㈱が親会社に異動。ユニキャリアホールディングス㈱の株式の35%を取得。

2017年1月

持分法適用関連会社であるユニキャリア㈱の株式を三菱重工フォークリフト&エンジン・ターボホールディングス㈱から追加取得し、100%子会社化。

2017年10月

連結子会社であるユニキャリア㈱の国内販売以外の事業を分割し、吸収分割により承継。社名を三菱ロジスネクスト㈱に変更。

2018年4月

UCE Holdings B.V.の商号をMitsubishi Logisnext Europe B.V.に変更し、欧州統括会社機能を有した持株会社として再編。Mitsubishi Caterpillar Forklift Europe B.V.を当該会社の子会社化。

米国統括会社機能として、Mitsubishi Logisnext Americas Inc.を設立。Mitsubishi Caterpillar Forklift America Inc(現Mitsubishi Logisnext Americas (Houston) Inc.)及びUniCarriers Americas Corporation(現Mitsubishi Logisnext Americas (Marengo) Inc.)を当該会社の子会社化。

2019年7月

Mitsubishi Logisnext Americas Inc.がPon Material Handling, NA, Inc.(現Equipment Depot, Inc.)の全株式を取得し当該会社を子会社化。

2020年1月

滋賀工場内に技術開発センターを新設。実験、開発機能を集約。

2020年4月

三菱重工業㈱が三菱重工フォークリフト&エンジン・ターボホールディングス㈱を吸収合併したため、三菱重工業㈱が親会社に異動。

欧州統括会社Mitsubishi Logisnext Europe B.V.に、Mitsubishi Caterpillar Forklift Europe B.V.を吸収合併。

2020年10月

当社の連結子会社である国内販売会社11社を9社に再編。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行。

2022年6月

Equipment Depot, Inc.がNorlift of Oregon, Inc.(現Equipment Depot Northwest, Inc.)の全株式を取得し当該会社を子会社化。

事業内容

三菱ロジスネクストは、物流機器の製造、販売、および保守サービスを主軸に事業を展開しています。同社グループは、三菱ロジスネクストとその子会社62社(連結子会社58社を含む)及び関連会社9社(持分法適用関連会社6社を含む)で構成されています。主力製品であるフォークリフトを中心に、物流機器及びその保守部品の製造から販売、さらにはアフターサービスまでを一貫して提供しています。

また、三菱ロジスネクストは三菱重工業株式会社の子会社であり、三菱重工業の強固なバックグラウンドを持つことも特徴の一つです。この強力な親会社のサポートにより、同社は物流機器業界において高い競争力を維持しています。

同社の事業は、物流現場の効率化や安全性の向上に貢献する製品とサービスを提供することにより、幅広い産業分野の顧客ニーズに応えています。フォークリフトをはじめとする物流機器の提供に留まらず、それらの機器を支える保守部品の供給や、専門的な保守サービスも同社の重要な事業領域となっています。

経営方針

三菱ロジスネクストは、物流機器の製造、販売、および保守サービスを提供する企業であり、その成長戦略は「Logisnext SolutionS 2023」という中期経営計画に基づいています。この計画では、売上高5,000億円、営業利益300億円(のれん等償却前)、営業利益率6%、自己資本比率20%以上を2023年度の数値目標として掲げています。

同社は、企業耐力の強化、成長戦略の推進、ブランド力向上の3つの基本戦略を採用しています。企業耐力の強化には、既存事業の強化とコスト改善が含まれます。成長戦略では、ソリューション事業の推進による事業領域の拡大、販売ネットワークの再編・強化、市場ニーズに応えた商品開発を通じたシェアアップを目指しています。ブランド力向上では、「Logisnext」ブランドの活用と認知度向上、新しい企業文化の醸成を図っています。

これらの戦略は、物流機器業界が直面する激変する環境、自動化や脱炭素社会への貢献、安全の向上などの社会的要請に対応するためのものです。三菱ロジスネクストは、これらの戦略を通じて、物流シーンでのソリューション提供を継続し、未来創りに貢献することを目指しています。また、サステナビリティを強く意識した経営を進め、カーボンニュートラルへの挑戦も始めています。