ウイルテックJP:7087

時価総額
¥83.2億
PER
11.5倍
「マニュファクチャリングサポート事業」や「コンストラクションサポート事業」などを展開し、製造請負、建設技術者派遣、ITシステム開発、EMS事業を手がける。

事業内容

ウイルテックは、複数の事業セグメントを持ち、多岐にわたるサービスを提供しています。主な事業セグメントには、「マニュファクチャリングサポート事業」、「コンストラクションサポート事業」、「ITサポート事業」、および「EMS事業」があります。これらの事業を通じて、製造業や建設業、IT業界など、さまざまな分野でのサポートを行っています。

マニュファクチャリングサポート事業では、製造請負・製造派遣、機電系技術者派遣、修理サービスを提供しています。製造請負では、顧客の工場で製品を製造し、製造派遣では派遣労働者を顧客の工場に派遣します。機電系技術者派遣では、エレクトロニクスや機械の設計・開発に特化した技術者を派遣します。

コンストラクションサポート事業は、株式会社ワット・コンサルティングが運営し、建設系技術者の派遣や職業紹介、請負・受託事業を行っています。建設企業を顧客とし、建築や設備、土木の技術者を派遣し、リニューアル工事の電気設備工事を請け負います。

ITサポート事業は、株式会社パートナーが運営し、ITシステムの設計・開発・保守を一貫してサポートします。多様なプラットフォームやプログラミング言語に対応したIT技術者を派遣し、業界や業種を問わず、幅広いITサービスを提供しています。

EMS事業は、デバイス販売テクノ株式会社と株式会社ホタルクスが運営し、受託製造、電子部品卸売、照明器具製造・販売を行っています。受託製造では、プリント基板の設計から製造を行い、電子部品卸売では、電子部品を販売します。照明器具製造・販売では、一般住宅や施設向けの照明を提供しています。

その他の事業として、障がい者支援、海外事業、中古OA機器の購入・修理・販売サービスがあります。障がい者支援事業では、特例子会社として雇用促進を図り、印刷やWeb制作を行います。海外事業では、ベトナムやミャンマーで人材コンサルティングを行い、中古OA機器事業では、ビジネスホンやハンディターミナルを再生し販売しています。

経営方針

ウイルテックは、2022年から2025年までの中期経営計画を策定し、成長戦略を推進しています。この計画では、事業規模の拡大、新技術の取り込み、高付加価値化による収益性向上、そして成長を支える財務戦略を基本方針としています。これにより、ウイルテックは新たな企業価値の創造を目指しています。

成長戦略の具体的な取り組みとして、ウイルテックは効率的な営業拠点の拡大を進めています。既存拠点の機能をコンパクト化し、拠点統合を進めることで、未進出エリアや戦略的エリアへの進出を効率的に推進しています。また、スマートものづくりの推進により、賃借型工場やロボット導入による自動化オペレーションを提案し、市場や顧客ニーズに柔軟に対応できる体制を整えています。

さらに、ウイルテックはサービス事業の拡大を目指しています。修理サービス事業で培ったノウハウを活かし、エネルギー周辺事業やリサイクル関連事業への進出を図っています。また、高度人財教育の拡充を進め、企業OBによる実践的な教育を強化し、教育ノウハウをコンテンツ化して一般企業に提供しています。

ASEAN地域での人財データベースの拡充も進めており、現地の有力大学や教育機関と提携し、日本語および日本文化教育を展開しています。これにより、日本での就職を希望する海外人材と日本企業を繋ぐサイト運営を推進しています。さらに、M&Aを活用し、新領域への進出を図り、事業ポートフォリオの整備を進めています。

ウイルテックは、2025年3月末までに売上高600億円、EBITDA40億円を目標とし、高付加価値サービスの提供と業務の効率化を図ることで、高収益な経営体制の確立を目指しています。これにより、売上高経常利益率の改善を重要課題として捉えています。