アンビスホールディングスJP:7071

時価総額
¥2115.3億
PER
31.4倍
持株会社とその子会社で構成されるグループは、有料老人ホーム「医心館」の運営、訪問看護、訪問介護、居宅介護支援などの医療・介護サービスを提供。

沿革

2013年9月

訪問看護事業、訪問介護事業及びこれらに付随する業務を事業目的とした株式会社アンビスを三重県桑名市に設立

2014年5月

かつて医院にあった病床を「医心館 名張」へ転換、三重県名張市に開設。“在宅型の病床”のモデル事業を開始

2014年8月

「医心館 あま」を愛知県あま市に開設。新設の有料老人ホームを賃借し、医心館として開設した第一号モデル

2016年10月

株式移転により株式会社アンビスホールディングスを東京都中央区八重洲に設立。株式会社アンビスを100%子会社とする持株会社体制へ移行

2019年10月

株式会社アンビスホールディングスが東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場に上場

2020年3月

医療機関及び介護施設の経営に関するコンサルティング等を目的とした連結子会社「株式会社明日の医療」を設立

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しに際し、株式会社アンビスホールディングスは東京証券取引所スタンダード市場に移行

2023年3月

東京証券取引所プライム市場へ上場市場を変更

事業内容

アンビスホールディングスとその連結子会社である株式会社アンビスと株式会社明日の医療は、医療・介護サービス業界において、特に医療依存度が高い方々へのサービス提供に特化しています。アンビスホールディングスは持株会社として、子会社を通じて有料老人ホームの運営や経営コンサルティング、土地や建物の賃貸などを行っています。特に、株式会社アンビスは「医心館」と称する有料老人ホームを中心に、訪問看護、訪問介護、居宅介護支援、重度訪問介護などのサービスを提供しており、医療依存度が高い方々の療養生活を支えています。

アンビスホールディングスグループの事業モデルは、医療保険報酬と介護保険報酬、そして入居者からの家賃や管理費、食費などの保険適用外売上による三階建ての収益構造を持っています。このモデルは、医療依存度が高い方々への特化したサービス提供により、病院から在宅へのシフトを推進する政策の追い風を受けて、事業運営の安定を図っています。

また、アンビスホールディングスグループは、医療機関との強固な信頼関係を築き、地域医療のプラットフォームの一翼を担う存在として、地域から認められることを目指しています。そのために、医師を原則として外部化し、事業の透明性と公正性を担保するとともに、在宅療養を含めた地域包括ケアシステムの構築に貢献しています。

アンビスホールディングスグループの事業は、医療依存度が高い方々への総合的なサポートを提供することにより、社会的なニーズに応えることを目指しています。

経営方針

アンビスホールディングスは、医療やヘルスケアの進歩に貢献し、その恩恵を多くの人々が享受できる社会の実現を目指しています。同社は、仕組みをイノベーションすることで社会課題を解決し、利益を上げることを実現しています。特に、ホスピス「医心館」の事業を通じて、終末期の医療サービスを提供し、医療介護業界に新たな事業領域を確立しました。

同社グループは、在宅医療の推進を通じて、医療を人々の生活に還し、病院と地域を親和させる医療のパラダイムシフトを目指しています。これまでの取り組みにより、医心館は地域包括ケアシステムや地域医療のプラットフォームとして受け入れられています。

中長期的な経営戦略として、アンビスホールディングスは医心館事業の長期安定的な収益基盤の確立、在宅医療・看護のリーディングカンパニーへの成長、そして世界で最もエキサイティングな医療・ヘルスケアカンパニーとして100年続く企業への発展を目指しています。具体的には、医心館事業の規模拡大と地域医療再生事業への取り組みを推進しています。これにより、医療過疎地での医療機関の総合的支援や、地域医療のプラットフォーム形成、病棟の転換、医療従事者の組織づくりなどを通じて、地域医療全体の活性化に寄与しています。

また、アンビスホールディングスは、サステナビリティ経営の推進、医心館事業の規模拡大、事業ポートフォリオの基本方針と見直し、財務健全性の確保を優先的に対処すべき課題としています。これらの取り組みを通じて、安定的かつ持続的な成長と長期的利益を目指しています。