ニッチツJP:7021

時価総額
¥48.1億
PER
22.2倍
機械関連事業では舶用機器や空気予熱機の設計・製作、資源関連事業ではハイシリカの製造・販売、不動産関連事業ではオフィスビルの賃貸、素材関連事業では耐熱塗料や高純度天然ゴムの製造・販売。

事業内容

ニッチツは、主に4つの事業セグメントを展開しています。まず、機械関連事業では、舶用機器や空気予熱機などの一般産業機械の設計・製作を行っています。また、プラント関連機器の製作や機械装置の据付、施工、監理も手がけています。関連会社の㈱ミンクスは、コンピューターによる情報処理や各種コピーサービス、OA機器の販売を行い、ニッチツはこれらの供給や役務を受けています。

次に、資源関連事業では、ニッチツがハイシリカ(精製珪石粉等)の製造、仕入、販売を行っています。この事業は、特に高品質なシリカ製品を提供することで、さまざまな産業に貢献しています。

不動産関連事業では、ニッチツがオフィスビルの賃貸を行っています。ビルの管理は外部に委託しており、効率的な運営を図っています。このセグメントは、安定した収益源としての役割を果たしています。

最後に、素材関連事業では、東京熱化学工業㈱が耐熱塗料の製造・販売を行っています。また、三扇機工㈱はライナテックス(高純度天然ゴム)の仕入、加工、販売を手がけ、製缶や機械の製造・販売も行っています。ニッチツはこれらの会社から製品の供給や役務の提供を受けています。

経営方針

ニッチツは、2023年5月に策定した中期経営計画「シン・ニッチツ2025」を通じて、企業理念の実現を目指しています。この計画では、積極的な投資を通じて現場力を強化し、新たなビジネス領域への挑戦を推進しています。これにより、経営基盤の再構築を図り、取引先や地域社会への貢献と企業価値の向上を目指しています。

ニッチツの成長戦略は、主に3つの柱から成り立っています。まず、生産設備への集中的な投資を通じて、安全性と生産性の向上を図り、現業の競争力を高めることです。次に、人材への投資を加速し、社員の働きがいを向上させることで、企業全体の競争力を強化します。最後に、脱炭素や環境への取り組みを新たなビジネス領域として挑戦し、現業とのシナジーを追求します。

ニッチツは、経営指標として「営業利益」「売上高営業利益率」「当期純利益」を重視しています。また、中期経営計画では、自己資本利益率(ROE)や投下資本利益率(ROIC)も取り入れ、資本コストを意識した計画を推進しています。これにより、企業の持続的な成長と安定した経営基盤の確立を目指しています。

ニッチツは、機械関連事業において工事採算の改善と生産性向上に注力しています。舶用機器部門では、工事量の増加と人員不足に対応し、生産体制の整備を進めています。資源関連事業では、高付加価値製品の需要増に応えるため、生産設備の増強を図り、海外生産委託を推進しています。これらの取り組みを通じて、持続的な成長を実現しようとしています。