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北陸電気工業JP:6989
事業内容
北陸電気工業は、主に電子部品の製造・販売を行う企業です。同社は、抵抗器やモジュール製品、電子デバイス、その他の電子部品を手がけています。具体的には、皮膜抵抗器や可変抵抗器、混成集積回路、センサ、圧電部品、回路基板などを製造しています。
北陸電気工業の関連会社には、製造・販売を行う北電マレーシア、上海北陸微電子、HDKタイランド、野村エンジニアリングがあります。また、製造を担当する朝日電子、天津北陸電気、北陸アイシー、北陸電気(広東)も含まれます。販売に関しては、北陸シンガポール、HDKチャイナ、HDKアメリカ、北陸(上海)国際貿易、北陸インターナショナルタイランドが関与しています。
さらに、北陸電気工業は金型・機械設備の製造・販売も行っています。この分野では、ダイワ電機精工と北陸精機が主要な関連会社として活動しています。その他の事業としては、大泉製作所製品の仕入れや、北陸興産による不動産・保険代理業があります。これらの事業を通じて、北陸電気工業は多角的なビジネスを展開しています。
経営方針
北陸電気工業は、「Creating for the Future」をスローガンに掲げ、未来を切り開くイノベーションを通じて社会の発展に貢献することを目指しています。同社は、環境、安心・安全、幸福、共感をキーワードに、豊かな社会に寄与する価値を創造し、従業員のウェルネスを重視しています。
同社は、地政学的リスクの高まりやGX/DXの潮流、AIの普及など、変化する事業環境に対応するため、リスクと機会を的確に捉えた戦略を策定・実行しています。特に、エレクトロニクス業界における貿易摩擦やサプライチェーンの分散化、電動化、自動運転の進展に注力しています。
北陸電気工業は、3つのコア事業を展開しています。多種多様なコンポーネント電子部品、MEMS・有機材料技術を活かしたセンサ群、グローバル拠点による実装モジュールです。これらの事業を通じて、社会課題を認識し、新製品を創造することで価値を提供しています。
同社は、「モビリティ」「GX/DX」「産業・インフラ」「スマート家電・医療」の4つのドメインに注力し、コア事業の進化と新製品創出に向けた経営資源の集中を図っています。これにより、事業領域の拡大を目指しています。
中期経営計画2027では、成長軌道への舵を切る期間と位置づけ、コア事業の進化や新製品・新規事業の推進、経営基盤の強化を図っています。特に、抵抗器やセンサ、モジュールの分野での成長を目指し、ASEAN地域やインドでの体制強化を進めています。
同社は、2027年度の目標として売上高480億円、営業利益率7%以上、ROE10%以上を掲げています。また、CO2排出量の削減や環境配慮型製品の拡大、人的資本経営の推進を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。