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リードJP:6982
事業内容
リードは、主に二つの事業セグメントを持っています。第一に、受注製品として自動車用部品の製造を行っています。このセグメントでは、バンパーやスポイラーなどの外装部品、ハンドブレーキレバーシステムを提供しています。これらの製品は、リードの売上高の92.1%を占めています。
第二に、自社製品として電子機器事業と駐輪事業を展開しています。電子機器事業では、情報通信機ラックや汎用電子機器ケース、シャーシを製造しています。駐輪事業では、駐輪ラックの企画開発から設計、製造、販売、設置、保守メンテナンス、さらには駐輪場経営までを手がけています。自社製品全体での売上高比率は7.9%です。
また、リードは賃貸不動産事業も行っており、貸店舗の運営をしています。この事業の収益は営業外収益として計上されていますが、売上高比率には含まれていません。これにより、リードは多角的な事業展開を行い、安定した収益基盤を築いています。
経営方針
リードは、成長戦略として「誠意、熱意、創意」を社是に掲げ、製品を通じて社会に貢献し、顧客の満足と信頼を得ることを目指しています。この理念の実現に向け、品質を重視し、経営効率を向上させることで、企業の存続と発展に必要な利益を確保し、社会に貢献することを経営方針としています。
リードは、安定した配当を実施できる強固な企業体質の構築を重視しています。コーポレート・ガバナンスの強化を通じて、株主や顧客、取引先、従業員、地域社会などのステークホルダーとの良好な関係を築き、企業倫理とコンプライアンスの遵守を徹底しています。また、地球環境問題にも積極的に取り組み、企業価値の向上を図っています。
自動車部品部門では、主要取引先からの量産品のティア1受注の増加を目指し、開発・設計部門の拡充に注力しています。特に、自動車用外装部品の樹脂成形と塗装部品の受注拡大を目指し、限られた経営資源をこれらの部門に集中させています。また、アニールレス技術の開発強化を通じて、自動車の軽量化に向けた技術開発を進めています。
自社製品部門では、駐輪事業に注力し、駐輪ラックの企画開発から設計、製造、販売、設置、メンテナンスまでを一貫して行っています。これにより、収益性の強化を図るとともに、放置自転車問題の解消にも貢献しています。また、電動キックボードの需要増加を見据え、関連設備や部品の研究開発にも取り組んでいます。
リードは、経営環境の変化に対応し、安定した利益を上げられる収益構造の構築を目指しています。自動車部品事業では、新規受注の拡大を図るため、積極的な営業活動と人員配置の適正化を進めています。また、品質の確保と技術力の強化を通じて、競争力の向上を図っています。