松尾電機JP:6969

時価総額
¥17億
PER
10.7倍
コンデンサ、マイクロヒューズ、サージアブソーバ、フィルムコンデンサの製造販売を手がける。

沿革

1949年12月

資本金50万円をもって会社設立、主としてチューブラ形ペーパーコンデンサの製造販売を開始。

1953年5月

東京営業所(現東日本営業部)開設。

1957年12月

プラスチックフィルムコンデンサの製造販売を開始。

1959年1月

タンタル電解コンデンサの製造販売を開始。

1967年1月

島根県平田市(現出雲市)に島根工場建設。

1970年12月

島根工場を分離独立、島根松尾電子㈱を設立。

1974年6月

大阪証券取引所市場第二部に上場。

1982年9月

名古屋営業所(現中部日本営業部)開設。

1983年3月

京都府福知山市に福知山工場建設。

1996年6月

回路保護素子の製造販売を開始。

2013年7月

大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。

2019年3月

島根松尾電子㈱を吸収合併。

2020年4月

島根工場の回路保護素子設備を福知山工場へ移管。

2022年1月

釜屋電機株式会社に第三者割当増資を実施。

2022年4月

東京証券取引所スタンダード市場に移行。

事業内容

松尾電機は、電子部品の製造販売を主軸に展開している企業です。同社の事業セグメントは、主にコンデンサやマイクロヒューズなどの回路保護素子に特化しています。具体的には、タンタルコンデンサ事業、回路保護素子事業、およびその他の事業から構成されています。

タンタルコンデンサ事業では、タンタル電解コンデンサの製造販売を行っており、高信頼性と長寿命が求められる分野での使用が特徴です。回路保護素子事業では、マイクロヒューズやサージアブソーバの製造販売を手掛けており、電子機器の保護に不可欠な役割を担っています。その他の事業としては、フィルムコンデンサの製造販売を行っており、これらは主に産業機器や家電製品に使用されています。

松尾電機は、これらの事業を通じて、幅広い産業分野に対して高品質な電子部品を提供し続けています。同社の製品は、その信頼性と性能により、多くの顧客から高い評価を受けており、電子部品市場における同社の地位を確固たるものにしています。

経営方針

松尾電機は、電子部品メーカーとして、技術立社を経営の基本理念に掲げています。同社は、コンデンサ及び回路保護素子の製造・販売を行い、小型・高性能・高信頼性の市場ニーズに応える高品質な製品作りに取り組んでいます。2021年1月に策定された中期経営計画(2022年3月期から2024年3月期まで)では、継続的な新製品開発・生産・販売による再成長を目標としています。この計画において、売上高の増加を優先課題とし、国内外の販売目標達成、新製品の投入による売上高と利益額の増加、借入金の返済と上場維持の安定化を目指しています。

また、人的資源の有効活用や健康経営の推進、コンプライアンス管理体制の維持と充実など、持続可能な収益構造の確立にも注力しています。営業利益目標は、2022年3月期以降2億円以上を設定し、営業キャッシュフローをプラスにすることも目標としています。

対処すべき課題としては、新製品比率の向上、生産効率の改善による原価低減、製品セグメント別の棚卸資産管理、回路保護素子のラインアップ拡充と増産、導電性高分子タンタルコンデンサの超低ESR品の量産化などが挙げられます。これらの施策を通じて、松尾電機は市場の変化に柔軟に対応し、業績の向上を目指しています。