サンコーJP:6964

時価総額
¥54.9億
PER
8.4倍
精密部品製造及びユニット加工事業に特化し、自動車関連製品や住宅設備、事務機、デジタル家電向けのプレス製品、メカトロ製品、プラスチック製品を提供。

沿革

事業内容

サンコー及びそのグループ会社は、主に一つの事業セグメントに集中しています。このセグメントは、精密部品製造及びユニット加工事業であり、自動車関連製品、住宅設備関連製品、事務機関連製品、デジタル家電関連製品の分野におけるプレス製品、メカトロ製品、プラスチック製品の製造販売を手掛けています。サンコーはこの事業を通じて、幅広い産業分野に対して高品質な製品を提供しており、その技術力と製品の多様性により、顧客のニーズに応えています。

サンコーのグループ構成は、サンコー自身と子会社3社(連結子会社1社を含む)で構成されています。また、タイ王国にはTHAI SANKO TRADING CO.,LTD.という非連結子会社があり、こちらはサンコーが49%出資して設立された会社で、金型、治工具、製品等の輸入・販売を目的としていましたが、現在は休業中です。

サンコーの事業は、その高度な技術力を背景に、多岐にわたる製品を市場に供給しており、特に精密部品の製造においては、自動車産業やデジタル家電産業など、多様な分野での需要に応えることで、業界内での地位を確立しています。

経営方針

サンコーは、その中期経営計画において、技術力の強化と市場ニーズへの迅速な対応を重視しています。同社は、金型や生産技術力のさらなる向上に努め、設備の強化を通じて顧客要求の高まりに応えることで売上の拡大を目指しています。特に、自動車の電装製品、安全走行製品、EV関連製品などの受注拡大に注力し、内需産業におけるスマートメーターやインフラ関連製品の受注活動も強化しています。

収益力の向上に向けて、サンコーは工場におけるロボット導入による自動化、材料歩留りの改善、工程内不良の低減、内製化などを通じて原価低減を継続的に推進しています。また、グローバル化への対応として、海外連結子会社であるTHAI SANKO CO.,LTD.において、自動車の電装製品の生産体制を強化するための設備投資を行い、現地社員の教育を進めて組織力の強化を図っています。

技術力の強化においては、生産性の高い金型製作や工程設定を行い、競合との差別化を図ること、さらにはプレス・プラスチックの複合加工製品において複雑化するニーズに対応できるように金型技術を高めることに取り組んでいます。

これらの戦略は、サンコーが精密部品製造及びユニット加工事業において、自動車関連製品や住宅設備関連製品、事務機関連製品、デジタル家電関連製品の分野で高品質な製品を提供し続けるための基盤を強化することを目的としています。同社はこれらの取り組みを通じて、業績向上に努めていく方針です。